2010年1月27日水曜日

転移性脳腫瘍

1)外科療法
卵巣がんは手術によって診断が確実にできます。また、がん細胞のタイプや拡がりの程度がわかり、その後の治療方針が決まります。卵巣がんの手術は転移の状態、年齢などによって異なりますが、次のような方法のうちから普通(1)と(2)が行われ、さらに(3)と(4)が行われることがあります。
(1)卵巣の切除
片側の卵巣、卵管だけを切除する場合と両側の卵巣、卵管、子宮を含めて切除する方法があります。
(2)大網(たいもう)切除
大網とは胃から垂れ下がって、大小腸をおおっている大きな網のような脂肪組織です。大網は卵巣がんの転移が最もよくおこる組織であり、切除しても実害はありません。
(3)後腹膜リンパ節郭清(かくせい)
後腹膜リンパ節は卵巣がんの転移がおこりやすい部位のひとつです。転移が疑われるリンパ節を採取して検査することをサンプリングといい、リンパ節とリンパ管を系統的にすべて切除することをリンパ節郭清といいます。
(4)腸管などの合併切除
腹腔内の転移をできるだけ切除するために、大腸、小腸、脾臓などをがんと一緒に切除することもあります。
2)放射線療法
高エネルギーX線を身体の外から照射する外照射と、放射性リン(32P)の溶液を腹腔内に注入して内部から腹膜の表面を照射する方法があります。卵巣がんでは手術後の残存腫瘍に対して、以前はよく放射線療法が行われましたが、最近では化学療法のほうが主に行われています。しかし、脳に転移した腫瘍に対しては放射線治療が行われます。
3)化学療法(参照:がんの薬物療法)
抗がん剤を使う治療を化学療法といいます。抗がん剤は手術でとりきれなかったがんに対する治療として使われます。卵巣がんは、成人のがんの中では抗がん剤が比較的よく効くがんのひとつです。抗がん剤は内服、あるいは静脈注射で投与されます。また、直接腹腔内に注入されることもあります。いずれの場合でも、抗がん剤は血液中に入り全身に広がって作用します。抗がん剤はがん細胞に強い障害を与えますが、正常の細胞にも影響を与え、副作用をおこします。抗がん剤を繰り返し使うことによって、がん細胞が完全に消滅することもありますから、効果がある限り、ある程度副作用がおこるまで使用します。卵巣がんによく使われる抗がん剤の副作用として、血液中の白血球と血小板の減少、貧血、吐き気や嘔吐、食欲の低下、脱毛、手足のしびれなどがおこります。


治療は病期、年齢、がんの組織型、がん以外の病気の有無などによって異なります。病状に応じて現在、最も有効と認められている治療は標準的治療と呼ばれています。難治性のがんでは、標準的治療は満足できる結果を多くの場合もたらすことができません。そのためさまざまな新しい治療法が研究され、試みられています。

新しい治療法はよりよい治療を目指して行われますが、必ずしも標準的治療よりもよい結果をもたらすとは限りません。新しい治療法の試みは、担当医だけで行うのではなく、多くの専門家の管理のもとで「臨床試験」として行われます。新しい治療と標準的治療を比較する臨床試験を比較試験といいます。比較試験の結果、新しい治療が優れていることがわかれば、新しい治療を標準的治療とします。

これから卵巣がんの治療を受ける場合は、「現在の標準的治療」を受けるか、「臨床試験中の新しい治療」を受けるかどちらかを選ぶことになります。

7.病期(ステージ)別治療
I期
手術によってがんのある卵巣を切除します。片側の卵巣、卵管だけを切除する場合と、両側の卵巣、卵管、子宮を含めて切除する方法があります。大網は一見して転移がない場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると顕微鏡的な転移が見つかることがあります。転移があれば、I期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、サンプリングをしてすぐに病理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、I期ではなくIII期ということになります。

手術後、摘出物の顕微鏡的検査の結果、卵巣以外にがんが転移していないことがわかって、はじめてI期であることが確定します。

このような手術によって、I期であることが確定した場合、手術後、化学療法を行って再発を予防する試みは臨床試験として行われています。
II期
手術は両側の卵巣、卵管、子宮を転移のある骨盤腹膜を含めて切除する方法で行われます。直腸にがんの浸潤がある場合には直腸を含めて切除することもあります。大網は一見して転移がない場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると、顕微鏡的な転移が見つかることがあります。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、サンプリングをしてすぐに病理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。

手術後、大網とリンパ節の顕微鏡的検査の結果、転移していないことがわかれば、はじめてII期であることが確定します。

このような手術によってII期であることが確定した場合、手術後、化学療法を予防的に行って治癒率を改善しようとする試みは臨床試験として行われます。
III、IV期
III、IV期のがんは進行がんとして同じように治療が行われます。III、IV期のがんは転移が広範囲にあるため、手術によって完全に切除することはできません。しかし、一部のがんが残ってもできるだけ多くのがんをとり除いたほうが症状を改善できるため、全身状態が耐えられれば、できるだけ多くのがんを切除します。病状によっては手術で大部分のがんがとれる場合もありますが、開腹したけれどほとんど何もとれずに終わる場合もあります。手術前の検査によって、開腹しても切除は難しいと予測される場合は、まず化学療法を行ってがんを縮小させてから手術する方法もあります。

手術は両側の卵巣、卵管、子宮を、転移のある骨盤腹膜を含めて切除する方法で行われます。直腸にがんの浸潤がある場合には、直腸を含めて切除することもあります。大網、後腹膜リンパ節、脾臓、大腸、小腸の一部を転移したがんと一緒に切除することもあります。

手術後、残された腫瘍に対する治療として化学療法が行われます。化学療法の際は、標準的治療法で行うか、新しい治療法を臨床試験として行うかを選ぶことができます。

初回手術で切除できずに残ったがんが化学療法によって縮小し、切除可能となった場合には再手術が行われることもあります。
再発
再発は治療により一度消失したかにみえたがんが再び増殖して見つかるようになった状態です。再発に対して以下の治療法のひとつが行われます。
(1)手術
再発が一部に限局している場合は、その部分を切除するだけで、再びがんのない状態が長く続くことがあります。再発が広範囲でがんを切除することができない場合でも、症状を和らげるための手術(例えば、胃瘻造設のための手術)を行うこともあります。
(2)化学療法の臨床試験
最初の抗がん剤が非常に有効であった場合は、再発に対しても同じ抗がん剤が効きますが、再発に対する化学療法は症状緩和のひとつとして行われます。最初用いた抗がん剤が効果がなかった場合は新薬を用いることが多くなります。新薬を用いる場合は臨床試験として行われます。腹水を抑えるために、腹水をとった後、腹腔内に抗がん剤を注入することもあります。
(3)放射線療法
脳転移した腫瘍に対しては化学療法でなく放射線の照射が有効です。
悪性リンパ腫は、リンパ系の組織から発生する腫瘍(いわゆる“がん”)です。リンパ系組織とは、ヒトの免疫システムを構成するもので、リンパ節、胸腺(きょうせん)、脾臓(ひぞう)、扁桃腺(へんとうせん)等の組織?臓器と、リンパ節をつなぐリンパ管、そしてその中を流れるリンパ液からなります。リンパ系組織を構成する主な細胞は、リンパ球と呼ばれる白血球です。リンパ液の中には液体成分とリンパ球が流れていて、やがて血液と合流します。リンパ系組織は全身に分布しているため、悪性リンパ腫、特に非ホジキンリンパ腫は全身で発生する可能性があります。
悪性リンパ腫という病名は、さまざまなリンパ系組織のがんを大きくまとめて呼ぶ名前で、その中に含まれる個々の疾患の臨床経過や治療反応性、あるいは予後は大きく異なります。ですから、自分にとって最適な治療を選択するためには、?悪性リンパ腫の中のどのような病型(タイプ)ですか??と、まずは医師に質問することが重要です。
I期
I期の治療法は以下になります:
middot;臨床経過観察。
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。勃起不全を起こさないように神経を温存して前立腺を摘除することもあります。
middot;外照射。
middot;組織内照射。
middot;高密度焦点式超音波治療の臨床試験。
middot;放射線療法の臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
II期
II期の治療法は以下になります:
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。勃起不全を起こさないように神経を温存して前立腺を摘除することもあります。
middot;臨床経過観察。
middot;ホルモン療法併用または非併用する外照射。
middot;組織内照射。
middot;ホルモン療法併用または非併用する放射線療法の臨床試験。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;ホルモン療法後に根治的前立腺摘除術を評価する臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
III期
III期の治療法は以下になります:
middot;外照射単独、あるいはホルモン療法との併用。
middot;ホルモン療法。
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。
middot;臨床経過観察。
middot;がんによる症状を和らげる緩和的療法としての放射線療法、ホルモン療法、あるいは経尿道的前立腺切除術。
middot;放射線療法の臨床試験。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
IV期
IV期の治療法は以下になります:
middot;ホルモン療法。
middot;外照射単独、あるいはホルモン療法との併用。
middot;がんによる症状を和らげる緩和的療法としての放射線療法あるいは経尿道的前立腺切除術。
middot;臨床経過観察。
middot;睾丸摘除術と併用した放射線前立腺摘除術の臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

転移性脳腫瘍


再発前立腺がんの治療法
再発前立腺がんの治療法は以下になります:
middot;放射線療法。

転移性脳腫瘍


middot;放射線療法を受けた患者さんに前立腺摘除術を行います。
middot;ホルモン療法。
middot;骨の痛みを和らげる緩和的療法としての疼痛治療、外照射、ストロンチウム89

転移性脳腫瘍


などの放射性同位元素を用いた腔内照射、あるいは他の治療法。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;化学療法あるいは生物学的療法の臨床試験。

転移性脳腫瘍

このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

転移性脳腫瘍


前立腺がんは、高齢者に多い男性のがん。前立腺は、膀胱(ぼうこう)の下方にあり、前立腺液を分泌するなど男性機能を支える。欧米人に多いが、日本でも高齢化や食生活の洋風化などを背景に増えている。


転移性脳腫瘍

 年間死者数は、8400人余り(2003年)。10年前2万人足らずだった新規患者は、2020年には7万8000人に達するとの予測もあり、男性では胃がんを抜き、肺が


転移性脳腫瘍

んに次いで2位になると見られる。
 読売新聞では、泌尿器手術の国の施設基準などを参考に、全国426医療機関に対し、2004年の前立腺の治療実績をアンケートし、333施設から回答を得た(回収率7

転移性脳腫瘍

8%)。紙面の制約から、患者数の多い約200病院を一覧にした。表は、患者数のほか、転移のないがんについて、主たる治療が「手術」、「放射線治療」、「ホルモン単独治療」の数を掲載した。


脳腫瘍ネットワーク

併用に限定されています。 (7)Levamisole(レバミゾール)本来、駆虫薬として開発された物質(イミダゾール化合物)で、免疫増強効果があることが判明しました。肺がんや大腸がんの術後において、フルオロウラシル(抗がん剤の1つ)との併用で延命効果が得られたとの報告がありますが、臨床効果は確立されていません。 [効果]上記のとおりで、一部のがんで有効性が認められています。 [副作用]一部のBRM療法で発熱や白血球増多が認められますが、重篤な副作用は報告されていません。 [問題点]特定の免疫担当細胞にのみ作用するわけではないので、作用機序が必ずしも明確でありません。作用機序の科学的な解明や、評価法の見直しが必要と考えられます。6.抗体療法抗体とは、抗原に対して特異的に結合できるタンパク質で免疫グロブリンと呼ばれ、B細胞が産生します。多種多様の抗原に対して、特異的な抗体が存在します。ある抗原に対して特異的な単一の抗体を、モノクローナル抗体と呼びます。近年、モノクローナル抗体を作製する方法が確立され、この技術は医学や生物学の分野で多大な貢献をもたらしました。がんに特異的な抗原に対するモノクローナル抗体なども多数つくられ、がんの研究、治療に広く用いられてきています。 抗体は一般に、補体(抗体の反応を補って、殺菌や溶血反応を起こす血清中の因子)を介して抗体が結合した細胞や細菌等を破壊したり、マクロファージやキラー細胞による細胞の破壊を助けるなどの働きがあります。モノクローナル抗体は、ある特定のがん細胞にだけそうした作用を及ぼすわけです。また、がん細胞のモノクローナル抗体を用いた治療としては、増殖を抑える働きのあるモノクローナル抗体も存在します。 がん細胞に特異的なモノクローナル抗体に細胞毒、抗がん剤あるいはアイソトープを結合させ、がん細胞を殺してしまおうという治療(ミサイル療法)が試みられています。また、ある種の白血病や乳がんに対する抗体療法も行われています。さらにがん組織にがん細胞を殺す作用のあるT細胞やNK細胞を集結させるため、T細胞やNK細胞とがん細胞の両方に対する抗体(双特異性抗体)なども開発されています。 [効果]造血系がんである白血病に対し、細胞表面抗原に対する抗体療法が行われています。その中の報告で、成人T細胞白血病において、IL-2レセプターα鎖に対する抗体療法によって、一部の症例が完全寛解したというものがあります。また、大腸がん細胞由来のがん抗原に対するモノクローナル抗体(17-1A)を用いた、大腸がんおよび膵臓(すいぞう)がんの治療例も報告されています。そして、大腸がん手術後の補助療法として有効であったとの報告もあります。最近、がん遺伝子の1つであるErb-B2に対するモノクローナル抗体を用いた臨床応用がはじまり、注目されています。わが国でも、臨床試験が現在進行中です。 [副作用、問題点]モノクローナル抗体は、全身投与すると肝臓などの臓器に集積し、がん組織への特異的な集積の低下が認められています。また、モノクローナル抗体はマウスなどの動物を使って作製されるので、これを患者さんに投与すると、異種由来のモノクローナル抗体に対する患者さん自身の抗体(ヒト抗マウス抗体)が産生されてしまいます。2回目以降の投与ではモノクローナル抗体が体内から除去されやすくなるために効果が激減したり、アナフィラキシーショック(異種のタンパクを投与することによるショック症状)が起こる可能性がある等の問題点があります。そこで、ヒト型抗体の作製などの試みがなされています。 近年、遺伝子治療が難治性疾患に対する新たな治療法として、注目を浴びてきています。 免疫療法の分野でも、抗がん免疫にかかわる遺伝子を用いて抗がん免疫を誘導、増強することを目的とした研究が盛んに行われ、欧米ではすでに臨床応用も開始されています。ここでは、欧米における免疫遺伝子治療の現状を紹介します。 現在までに、研究および臨床に応用されている免疫遺伝子治療は、大きく2つに分けられます。1つは、抗がん活性を持つリンパ球に、その効果を高める遺伝子を導入して生体内に戻す受動免疫強化療法です。もう1つは、がん細胞にサイトカインなどの遺伝子を導入したり、がん特異的抗原の遺伝子を正常細胞に導入して、がん抗原特異的な免疫を誘導するワクチン療法です。1)受動免疫強化療法 リンパ球からがんに特異的リンパ球(TILなど)を取り出して増やし、そこに抗がん効果を増強する遺伝子を導入して患者さんの体内に戻すことによって、抗がん免疫の効果を増強する試みがなされています。 喉頭がん治療 現在までに、TILにTNFやIL-2等の遺伝子を導入した後に患者さんに戻すという遺伝子治療が行われてますが、現時点では臨床的に意義のある治療効果は得られていません。 がん細胞に、免疫反応を増強するような遺伝子を導入してそれを接種する腫瘍ワクチン療法と、がん特異的抗原の遺伝子を直接、体内に接種するDNA(RNA)ワクチン療法に分けられます。粒子線治療の現況と将来国立がんセンターでは、サイクロトロンを用いた陽子線治療システムが1998年末より稼働し、主に頭蓋底(とうがいてい)、頭頸部、肺、肝臓、前立腺等のがん例に使用されています。病院に附属した陽子線治療装置としては国内ではじめての装置で、2001年7月に高度先進医療(医療の名称:悪性腫瘍に対する粒子線治療)の認可を受けて治療を行っています。治療の費用(288万3000円)は自己負担です。国立がんセンター東病院以外に、わが国での陽子線治療は、筑波大学陽子線医学利用研究センター、兵庫県立粒子線医療センター、若狭湾エネルギー研究センター、静岡県立静岡がんセンターの4ヵ所で行われています。また、独立行政法人放射線医学総合研究所では、炭素を使った重粒子(重イオン)線治療が行われていて、2003年10月に高度先進医療として認可されました。これら粒子線治療は、国内でも今後さらに数ヵ所での建設が計画されています。 定位放射線照射とは、病巣に対し多方向から放射線を集中させる方法です。通常の放射線治療に比較し、周囲の正常組織に当たる線量を極力減少させることが可能です。定位放射線照射には、ガンマナイフに代表される1回照射の定位手術的照射と、数回に分割して照射する定位放射線治療に大別されます。定位放射線照射では、治療装置や患者さんを固定する精度をmm単位で管理しています。 これらの治療法の対象は小さな病巣で、おおむね3cm以下の病巣が良い適応とされています。この治療は脳の病巣の治療方法としては、動静脈奇形、原発性良性脳腫瘍、転移性脳腫瘍、手術的操作が難しい頭蓋底腫瘍(とうがいていしゅよう)等に応用されています。脳以外の病巣への応用としては、後述のように頭頸部や肺の病巣(肺がんや転移性肺がん)に応用され、他の部位に対しても検討がはじまっています。 この治療が個々のケースに適しているかどうかは十分検討する必要がありますので、主治医および放射線腫瘍医にご相談ください。1.ガンマナイフによる定位放射線照射 ガンマナイフとは、201個のコバルト線源をヘルメット状の照射ヘッドに半球状に配置した放射線照射装置です。おのおのの線源から放出される放射線(ガンマ線)がヘルメット内の小さな穴を通過することでペンシル状のビームとなり、小領域に集まるように設計されています。このようにして、多方向から一点に高線量の放射線を集中させることができます。 治療法は、「レクセルのフレーム」という金属
の枠を4本のネジでがっちりと頭蓋骨に固定した状態で CTや血管造影等の画像検査を行い、
放射線を照射する部位を決め、その部位に正確に照射できるようにガンマナイフの照射ヘッドをセットするという手順になります。 この原理を提唱したスウェーデンの脳外科医レクセ
ルは、脳外科手術の延長として考案したので、この治療法を放射線手術装置の名をガンマナイフ(ガンマ線でナイフのように切れる)と呼ぶようになりました。 ガンマナイフは主に動
静脈奇形、聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)をはじめとする脳内の小さな良性病変を治療し、優れた成績をあげています。最も多く治療されている動静脈奇形については、こ
の治療が徐々に脳循環の状態を変えるため、外科療法や異常血管塞栓療法(いじょうけっかんそくせんりょうほう)に比べて危険性は少なく、おおよそこの治療を受けた90%の患者さ
んで有効性を認めています。近年の画像診断やコンピュータの技術進歩により、複雑な形状の病巣に対しても治療が可能になり、現在は転移性脳腫瘍などがんの治療にも応用されてい
ます。わが国では、平成8年4月1日に保険適用になっています。2.リニアックを用いた定位放射線照射ガンマナイフによる治療は線量の集中性がよく、優れた治療成績をあげまし
た。これを参考にして、一般の病院にすでに普及した放射線治療装置である直線加速器(リニアック)を用いて、病巣に放射線を集中させる治療を行う試みが開発されました。実際に
はこの治療は、1980年代になってから主として動静脈奇形を対象にはじめられ、1980年代後半には、
める薬剤)等を使う化学療法が、これに相当します。症状を和らげるためのいろいろな薬剤、鎮痛剤、制吐剤等も薬物療法の1つです。ここでは主に、抗がん剤、ホルモン剤を使う化学療法について説明します。2.局所療法と全身療法がんの治療は、「局所療法」と「全身療法」に分けることができます。 局所療法と全身療法の違いは、例えば田んぼの雑草(がん細胞)を刈り取るか、薬をまくかの違いに似ています。雑草が一部分であれば、正常な作物ごと刈り取ることも可能です(局所療法ー手術など)。しかし、田んぼのあちこちに雑草が生えてきた場合は、雑草をすべて刈り取ることは不可能なので、田んぼ全体に薬をまき、除草します(全身療法ー薬物療法)。1)局所療法外科療法、放射線療法等があります。 外科療法は、がんを含めて正常細胞の一部を切り取って、がんをなくしてしまう治療法ですから、原発巣(がんが最初にできたところ)にがんがとどまっている場合には完全に治すことができます。 がんのあるところへ高エネルギーの放射線を照射したり、あるいは小さな放射線源をがんの近くの体内に埋め込んで、がんをなくす方法です。放射線療法も同様に、原発巣にとどまっているがんの場合には完全に治すことができる場合もあります。基本的に、外科療法も放射線療法も治療目的で行う場合は、がんが局所(原発巣)にとどまっている場合に適応となります。それ以外にも、症状緩和の目的で使われる場合もあります。例えば、骨転移などによって患者さんの疼痛(とうつう)が非常に強い場合には、その部分への放射線照射によって痛みを緩和することができます。 局所への効果をねらって行う薬物療法もあります。例えば、がんが必要とする栄養を送っている血管(栄養動脈)に、選択的に抗がん剤を注入する「動注療法」も局所療法に当たります。2)全身療法抗がん剤やホルモン剤等の薬剤を、静脈内注射や内服等の方法で投与する薬物療法が主体になります。がんには、抗がん剤によく反応するタイプのものと、そうでないものがあります。白血病、睾丸腫瘍等のがんに対しては、薬物療法によって完全に治すことが期待できます。完全に治すことができない場合でも、がんの大きさを小さくすることで、延命効果や痛みなどの症状を和らげることが期待できます。しかし、薬物療法で使われる抗がん剤の多くは副作用を伴うことが多く、その使用には高度の専門知識が必要です。3.がんの化学療法とは化学療法とは、20世紀の初頭にドイツのエールリッヒ博士がはじめて使った言葉です。がんの化学療法は、化学物質(抗がん剤)を用いてがん細胞の分裂を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。抗がん剤は、投与後血液中に入り、全身をめぐって体内のがん細胞を攻撃し、破壊します。どこにがん細胞があってもそれを壊滅させる力を持っているので、全身的な効果があります。がんは全身病と呼ばれるように、早期にはある部位に限定している局所の病巣が、次第に全身に広がって(転移)、全身的な病気になります。主ながんの治療法のうち、外科療法と放射線療法は局所的ながんの治療には強力なのですが、放射線を全身に照射することは、副作用が強すぎて不可能ですし、全身に散らばったがん細胞のすべてを手術で取り出すことはできません。全身病を治すということからすると、化学療法は全身くまなく治療できる点で、より適した治療法と考えられます。 抗がん剤のそれぞれの長所を生かし、いくつかを組み合わせて併用することで、手術の不可能な進行がんも治療できるようになりました。これからも新薬の開発と併せて、併用療法(抗がん剤を2剤以上組み合わせて行う治療法)の研究が重要になると考えられます。4.「抗がん剤」とはがんに対する薬は現在約100種類近くあり、その中には飲み薬(経口薬)もあれば、注射(注射薬)もあります。また、その投与期間や作用機序もさまざまです。がんに対する薬のタイプを2つに分類してみると、わかりやすいかもしれません。1つは、それ自身ががんを殺す能力を持ったもので、抗がん剤が相当します。一方、自分自身はがんを殺すことはできないけれども、がんを殺すものを助ける機能を持つ薬で、免疫賦活剤と呼ばれるものがそれに当たります。 「薬」は、一般に「効果」と「薬物有害反応(副作用)」の2つの作用があります。通常、私たちが薬として使っているものは、効果のほうがずっと強くて、薬物有害反応がほとんどないか、軽度です(例:風邪薬に対する胃もたれ)。しかし、「抗がん剤」と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、「副作用ばかりが強くて全然効果がない」ということかもしれません。例にあげた風邪薬は、大半の人に非常によく効いて薬物有害反応がほとんどありませんので、効果と薬物有害反応のバランスが取れています。しかし抗がん剤の場合は、効果と薬物有害反応が同じくらいという場合もありますし、また効果よりも薬物有害反応のほうが多い場合もあります。したがって、普通の薬と違って非常に使いにくく、治療を受ける側にとっては困った薬であるといえます。抗がん剤の薬物有害反応が、他の薬に比べて非常に強いことは確かです。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害等の症状が現れます。薬によって薬物有害反応の種類や程度は異なり、また個人差もあります。これらの薬物有害反応を何とか軽くしようという努力、あるいは一人一人の状態での薬物有害反応を予測し、軽く済ませるための努力が行われていますが、完全になくすことはまだできていません。 なぜ、普通に使われる薬と抗がん剤とではそんなに違うのでしょうか。薬は一般に、投与量を増やすと効果が出てきます。もっともっと投与量を増やすと、今度は薬物有害反応が出てきます。この、効果と薬物有害反応が出現する投与量の幅が非常に広いのが、一般の薬です。通常量の10倍くらい投与しても、それによって命を落とすことはありません。 遺伝子の傷は、その突然変異によるものばかりであると思われてきました。しかし、遺伝子突然変異以外にも、細胞が分裂しても薄まることなく、新しくできた細胞に伝達される異常があることがわかってきました。それがエピジェネティックな変異で、具体的には、「DNAメチル化」と「ヒストン修飾」の変化です。特に、DNAメチル化の変化はヒトがんの多くで認められ、多段階発がんのステップとして関与している場合もあることが知られています。 遺伝子の暗号のもとであるG、A、T、Cの4つの文字は、細胞が分裂するときには、そのとおりに新しい細胞に受け継がれます。DNAメチル化(図の中の赤丸印)も、塩基配列と同じように、もとのとおりに受け継がれます。 これに対して抗がん剤は、効果を表す量と薬物有害反応を出す量がほぼ同じ、あるいは場合によっては、これが逆転している場合さえあります。 すなわち、投与量が少ないところですでに薬物有害反応が出て、さらに投与すればやっと効果が出るといったような場合です。したがって、抗がん剤で効果を得るためには、薬物殖えることにより、「myc遺伝子」によりつくられる蛋白質が増えすぎて、際限ない細胞増殖を引き起こすことがわかっています。また、「ras」と呼ばれる一群のがん遺伝子は、特定の場所に傷がつくと働きが過剰な状態になり、やはり際限ない細胞増殖を引き起こすと考えられています。 このようにがん遺伝子の変化は、特定の蛋白質の働きを異常に強めることにより、がんにつながる増殖異常を引き起こします。したがって、その蛋白質の作用をうまく抑えるような薬を見つければ、細胞ががん化することを防いだり、すでにできているがんの増殖を抑えたりすることができます。4.がん抑制遺伝子 がん遺伝子が車のアクセルとする

脳腫瘍ネットワーク


と、そのブレーキにあたる遺伝子が、がん抑制遺伝子です。がん抑制遺伝子は細胞の増殖を抑制したり、細胞のDNAに生じた傷を修復したり、細胞にアポトーシス(細胞死)を誘導した


脳腫瘍ネットワーク

りする働きをします。DNAの傷が蓄積するとがん化に結びつくので、修復が必要です。異常細胞が無限に増殖すると大変ですので、異常を感知して、その細胞に細胞死を誘導することも


脳腫瘍ネットワーク

必要です。このように、がん抑制遺伝子はブレーキの働きをしていると考えられます。 がんの種類と名称について教えてください一般的には、発生した臓器、組織による分類が行われ

脳腫瘍ネットワーク


ていて記載されているがんの名前には、がんと呼ばれるものの大部分が記載されていますが、すべてではありません。それは、分類方法(発生した臓器、組織による分類、顕微鏡的

脳腫瘍ネットワーク


に見た組織分類等)によって名前が違ってくるからです。 基本的に、すべての臓器、組織にがんが発生します。私たちの体は、それぞれ固有の働きをする臓器固有細胞と、それを支持


脳腫瘍ネットワーク

する組織からなります。 がんは、造血器でできるもの、上皮細胞でできる「癌(がん:癌腫とも呼び、英語ではcancer,carcinomaといいます)」と非上皮性細胞(間質細胞:支持組織


脳腫瘍ネットワーク

を構成する細胞)からなる「肉腫(にくしゅ:英語ではsarcoma)」に大きく分類されます。まれに、1つの腫瘍の中に両者が混在する「癌肉腫」というものも発生します。発生頻

脳腫瘍ネットワーク


度は、肉腫に比べ癌腫のほうが圧倒的に多く発生します。 これ抽出されました。適応は、子宮頸部がんにおける放射線療法との


2010年1月26日火曜日

脳腫瘍会

成績は向上しています。
悪性リンパ腫は、分類されています。非ホジキンリンパ腫は、化学療法と放射線療法で治癒可能になりました。病理組織学的悪性度、病期(病気の進行度)、全身状態等によって治療法を選択します。多くの場合、抗がん剤の多剤併用化学療法を行います。抗がん剤は、塩酸ドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン(副腎皮質ホルモン剤)、CD20抗体(リツキシマブ)等を組み合わせて使用します。
強力な治療法ですが、専門病院での治療成績をみると、完全寛解率は50~80%、5年生存率は40~60%でかなりの患者さんが治癒する疾患といえます。
ホジキンリンパ腫のI、II期では放射線療法単独、もしくは放射線療法と化学療法との併用が、III、IV期では化学療法が選択されます。III、IV期症例に対する化学療法による成績は、5年生存率で40~80%と幅がみられますが、比較的多く治癒します。
成人のがんでは、化学療法が最高の治癒率を示すがんです。シスプラチンを中心とする多剤併用化学療法で、70%以上にがん細胞の完全な消失が認められ、治癒率も60%以上と小児急性リンパ性白血病に匹敵します。
シスプラチンを主体とする多剤併用化学療法が、よく用いられます。化学療法を行った後、2回目、3回目の手術が行われることもあります。40%以上にがん細胞の完全消失が認められます。
ほぼ100%の治癒率を示します。メトトレキサートやアクチノマイシンD等の抗がん剤を中心とした化学療法を行い、その後は必要に応じて外科療法を併用します。以前は子宮摘出が主体でしたが、現在は抗がん剤による化学療法が改善され、治癒率も高くなっています。
化学療法を行った場合の薬物有害反応としては、口内炎、脱毛、悪心(おしん:吐き気)、嘔吐(おうと)、白血球減少等がみられます。
小細胞肺がんでは抗がん剤は有効で、多くの場合がん細胞は縮小し、消失することもあります。
しかし再発する場合も多く、その場合の抗がん剤の投与については、まだ研究途中の段階です。エトポシド、シスプラチン、カルボプラチン、塩酸イリノテカン等の薬剤が主に使われています。現在、わが国で広く用いられている組み合わせは、以下のとおりです。
1.シスプラチンと塩酸イリノテカンの2剤併用
2.PE療法:シスプラチン、エトポシドの2剤併用
これらの併用療法を、3~4週間隔で4~6回繰り返し行うのが標準的です。また、多数の抗がん剤を毎週使用する方法が検討されています。9.延命を目的として治療するがん
完全に治すことが期待できない場合でも、化学療法でがんをコントロールしつつ、できる限りQOLの高い日常生活を送りながら、しかも長期に生存することを目標とします。延命を目的
として治療するがんには、以下のようなものがあります。
シスプラチンにより、治療成績は飛躍的に向上しました。外科療法や放射線療法の前にシス
プラチンを含む多剤併用化学療法を行うことで、治癒の可能性も期待できます。現在は、シスプラチン+フルオロウラシルが多用されています。
肝臓など、食道から離れている遠隔臓器に多発性のがんが転移している場合は、抗がん剤を用いた化学療法が治療の中心となります。シスプラチンとフルオロウラシルを中心とする抗
がん剤の多剤併用化学療法や、放射線療法との合併療法が有効です。近年は、転移だけでなく、もともと発生した部位では広がっているけれど、まだその部位にとどまっているがんに
対しても化学療法と放射線療法の併用を行います。また、普通の手術後の治療法として、放射線の術後照射と併用しても行います。
は、研究成果が直接、診断治療につながっていくので、大切な研究領域であると確信している。(医学博士)
都築 忍:室長ん
などのサポート体制をしっかりと築くことが大切と考える。甲状腺の場所と働き
しかし、ガンがここまで成長する以前に、患者は全身的な転移とさまざまな合併症によって死亡します。ガン細胞は自分自身のコピーを無限に生み出そうとし、その結果宿主(患者)を殺し、自分も死滅するのです。
ガン細胞の増殖のしかた
1個の細胞が2つに分裂?増殖するとき、そのはじめから終わりまでを「細胞周期」といいます。細胞周期はほぼ次の4つの段階と時間を経て行われます。フコイダンとは?
フコイダンは、モズクやメカブなどの海藻に含まれる、ヌルヌル成分のことで、多糖類と呼ばれる糖の仲間です。この多糖類は、コレステロールや中性脂肪、血糖値の低下、肝障害の改善、抗ガン作用、ピロリ菌の抑制、抗アレルギー作用など、生活習慣病(成人病)といわれているほとんどの症状を改善してくれる大変優れた成分です。
その中でも特に顕著な効果があると考えられるのが、抗ガン、制ガン作用です。
動物実験の結果、フコイダンは、NK細胞の活性を大きく高めることがわかっています。つまり、NK細胞の数値が高くなるのです。これはすなわち、ガンに対する免疫力が高いということです。
アポトーシスを誘導させる作用
人間には本来自分で病気を治す力(免疫力)が備わっているのですが、現代のストレス社会、大気汚染、添加物食品等のため、免疫力が大変弱まっています。そこで、今最も注目されているのが、フコイダンなのです。フコイダンは、ガン細胞にアポトーシス(細胞死滅)を誘導させる作用があってガン細胞を死に追い込むわけです。また、フコイダンは免疫力を高め、生活習慣病(成人病)の元凶である活性酸素の攻撃を抑制するなどいろいろな効果があります。例えば、日本一の長寿県としてよく知られている沖縄県では、モズク、コンブ、ワカメなどの海藻類を毎日のように食卓に出します。
海からとれる海藻類には、ビタミンやミネラルの含有量が多く、今注目を集めているフコイダンも多く含まれています。特に沖縄県には全国でも、消化器系のガン発生率が最も低いほか、生活習慣病にかかる人も他県と比べて少ないというデータが報告されています。
ガン細胞だけをアポトーシスさせる
ガン化した細胞というのは、正常細胞がいずれかの要因で変異したものです。つまり、食生活の変化やストレスなどで、免疫力が低下し、そこにガン物質が働いてガン細胞に育ってゆくのです。ガン細胞ははじめに出来た部位から離れ、近くのリンパ節や血管を通って体中のあらゆるところに遠征してゆきます。そこで根をはって、新しい病巣をつくります。これがガンの転移です。
フコイダンは、ガン細胞だけを死滅させてしまう働き(アポトーシス)があるということが、いろいろな研究機関による実験データによって、明らかにされています。日本ガン学会では。1996年以来毎年のように、フコイダンを使った実験をくり返し行い、その結果報告を大々的に行っていることでも期待の大きさがわかるというものです。また、フコイダンは、ガン細胞を正常な細胞に変化させてゆく働きがあるという専門家の報告もあります。
海藻のヌルヌル成分が有効
海藻は、海水中の栄養成分であるビタミンやミネラルをたっぷり吸収して成長する栄養の宝庫です。特に、ヨウ素が多く、日本人が甲状腺ホルモンの主要な成分となる、ヨウ素不足にならないのも海藻を摂っているからなのです。海藻の中でも、褐藻類に含まれる、食物繊維の多糖類が人体にも有効に作用することがわかってきました。
多糖類というのは、グルコースやフコースなどの単糖類が数珠つなぎに結合したもので、ヌルヌル成分も、そうした多糖類の特徴です。そして、その多糖類の代表格の成分がフコイダンなのです。いわゆるフコイダンは、高分子の多糖類で硫酸基を多く含むのが特徴です。海藻を傷つけた場合、その傷口の防御や乾燥から身を守り、組織を柔軟に維持する役目をしています。
ガンは最も恐ろしい病気
働き盛りを襲い、壮絶な闘いを挑んだあげく、命を滅ぼしてゆくガン、その恐怖に平然としておられる人はおそらくいないでしょう。これを予防する方法はないのか、何とか逃れる方法は、と望んでいるのは誰しも同じです。ガンの解明と特効薬の発見は人類共通の願いです。われわれが、ガンを恐れるのも道理で、わが国の死亡順位は、ガンが第一位です。家の大黒柱でもあり、社会的にも中枢の人が突然ガン宣告を受け、死亡することは大変な悲劇です。死亡原因の第一位がガン、二位、三位が脳血管等の疾病、心臓系の疾病で、先進国ではこの順位は変化しても、この三疾患が死亡の主要な原因であることは変わりありません。
フコイダンは、消化器系(胃ガンや直腸ガン)のガンだけでなく、肺ガンや乳ガン、子宮ガン、肝臓ガン、すい臓ガンなどあらゆるガンに効果があると専門家は報告しています。また、糖尿病や慢性関節リウマチ、腎臓障害、アトピー性皮膚炎などにも効果があります。
フコイダンの効能
フコイダンの効能については、鹿児島大学教授の藤井信博士、松崎記念病院副院長の立川大介博士、広島大学名誉教授の鹿山光博士、元?大阪赤十字病院副院長の星崎東明博士、あさひ医王クリニック院長の上野紘郁博士、古賀クリニック院長の古賀真博士など多くの医学者が報告されています。フコイダンの効能を具体的に述べておきます。
①ガン細胞の死滅作用  ②コレステロール低下作用  ③血糖値抑制作用      ④中性脂肪抑制作用  ⑤抗アレルギー作用  ⑥高血圧降下作用 ⑦血液凝固阻止作用⑧抗酸化作用  ⑨抗ウイルス作用  ⑩抗菌作用  ?肝機能向上作用  ?保湿作用?ピロリ菌阻止作用  ?育毛作用  ?整腸作用  ?免疫力強化作用
従来の抗がん剤は、ほぼ偶然に発見された細胞障害作用のある物質の研究によって、開発されてきました。そのため、それらはがん細胞を殺す能力に重点が置かれてきたため、がん細胞と正常細胞を区別する力が乏しく、多くの薬物有害反応が生じていました。しかし、近年の分子生物学の急速な進歩により、がん細胞だけが持つ特徴を分子レベルでとらえられるようになりました。それを標的とした薬は分子標的薬と呼ばれ、開発が進んでいます。白血病、乳がん、肺がん等で、有効な治療手段となりつつあります。
6.薬物の投与方法
薬物の投与方法には、静脈注射や経口投与等があります。筋肉注射や胸腔内(きょうくうない)、腹腔内(ふくくうない)、あるいは各種臓器やがんそのものに直接投与する場合もあります。抗がん剤も上記の方法で投与されますが、溶解性や局所の血管への刺激性等といった薬物の特徴により、投与に工夫が必要なこともあります。
中心静脈という太い静脈に、直接薬物を注入する方法も行われます。
治療効果をあげる工夫として、がん病巣の栄養動脈に抗がん剤を直接注入する「動注療法」が行われることもあります。栄養動脈は、がんが増殖するのに必要な酸素や栄養を含んだ血液を運んでいます。この動脈血管に直接抗がん剤を注入する化学療法の一種を、動注療法といいます。この治療法は局所療法なので、原則として全身に広がったがんには行いません。しかし全身に広がったがんでも、そのうちの一部が特に生命に影響を及ぼすと判断される場合には、その部位に対し動注療法を行うことがあります。この療法を行うためには、目的箇所の栄養動脈にカテーテルを挿入する必要があります。臓器固有の太い動脈がある肝臓や腎臓に対して、動注療法が適用されます。また、上顎(じょうがく)がんなどの頭頸部(とうけいぶ)がん、骨腫瘍、卵巣がん、膀胱(ぼうこう)がん、前立腺がん、膵(すい)がん、さらには進行した乳がん等にもこの動注療法が用いられることがあります。
経口投与は患者さんにとって便利な投与方法ですが、消化管からの吸収量に個人差が大きいため、開発が難しいとされています。また、飲み忘れといったことも起きやすいため、患者さんの十分な理解が必要になります。
7.がん治療における薬物療法の目的
がん治療の最大の目的は、患者さんの生命を保つことです。場合によっては、がんの増殖を遅らせること、がんによる症状から解放すること、全身状態(QOL:クォリティ?オブ?ライフ:生活の質)の改善等を目的とすることがあります。治療内容は、最善のものが選ばれるようになっています。どんな治療が最善かは、その方の生活信条や生活習慣により異なります。がんの治療は、日々進歩しています。治療方針を決定するため、治療法についての正確な知識が主治医より説明されます。いろいろな治療法が登場していますが、どの治療法にも適応(有効)と限界があり、すべてに有効という完全な治療法はまだありません。1つの治療法では完治が望めない場合には、いくつかの治療法を組み合わせ、それぞれの限界を補いあって治療しようという研究が行われています。このような治療法を、「がんの集学的治療」と呼んでいます。
8.化学療法で治癒可能ながん
抗がん剤で完治する可能性のある疾患は、急性白血病、悪性リンパ腫、精巣(睾丸)腫瘍、絨毛(じゅうもう)がん等です。わが国におけるこれらのがんによる死亡者数は、1年間に15,000~16,000人です。胃がんや肺がんの年間死亡者数は、それぞれ70,000人と50,000人ですから、それらに比べると比較的まれな疾患ということができます。また、病気の進行を遅らせることができるがんとしては、乳がん、卵巣がん、骨髄腫(こつずいしゅ)、小細胞肺がん、慢性骨髄性白血病、低悪性度リンパ腫等があります。投与したうちの何%かで効果があり症状が和らぐというのが、前立腺がん、甲状腺がん、骨肉腫、頭頸部がん、子宮がん、肺がん、大腸がん、胃がん、胆道がん等です。効果がほとんど期待できず、がんが小さくなりもしないというがんに、脳腫瘍、黒色腫、腎がん、膵がん、肝がん等があります。
ところで、治療を受ける前に抗がん剤が効くか効かないかを予想できれば理想的です。例えば感染症に対する抗生物質では、あらかじめその抗生剤が感染症の原因となっている病原菌に効くかどうかを検査したうえで、投与する場合があります。そのようなことが抗がん剤でできないのかという疑問が、当然出てきます。投与する前に行う「抗がん剤感受性テスト(がん細胞と抗がん剤を接触させ、増殖の抑制をみる検査)」というものがありますが、現在のところこの検査の有効性は不十分で、一般的には用いられていません。
化学療法で治癒が可能ながんと、化学療法の効果の特徴をあげてみましょう。
1)小児急性リンパ性白血病
5年生存率(治癒率)が70%以上という治療成績で、治癒可能ながんの筆頭にあげられます。
2)成人の白血病
急性白血病は、化学療法による治癒が期待されている代表的な疾患です。急性白血病の治療とは、化学療法によって、できるだけ白血病細胞を減少させることです。化学療法により体内の白血病細胞が一定の数以下に減少し、正常な造血能力が回復すると、貧血や白血球減少、血小板減少は解消され、すべての症状も消失します。この状態を完全寛解といい、そのために行う治療が寛解導入療法です。しかし、完全寛解の状態になっても白血病細胞は残っているので、寛解後療法、いわゆる「地固め療法」と呼ばれる化学療法を引き続き行い、さらに維持、強化療法を行って、白血病の再発予防、治癒を目指します。また、白血病の化学療法を行っている間は、病気それ自体および化学療法剤による薬物有害反応のため、出血や



脳腫瘍会

感染などの危険な合併症を起こす可能性があります。この合併症を防ぐ治療、つまり支持療法(補助療法)も重要です。


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急性骨髄性白血病やリンパ性白血病の中心的抗がん剤は、塩酸ダウノルビシン、塩酸イダルビシン、シタラビン等です。寛解導入療法では、一般にこれらの薬剤の中から2種類を併用


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します。地固め療法後、さらに白血病細胞を減少させるために1~2ヵ月間隔で行われるのが、強化療法です。寛解導入療法、地固め療法と同等の強さの治療を行います。また、完全

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寛解後の最強の治療法として、骨髄移植や最近はミニ移植が行われています。従来の骨髄移植は、正常骨髄が回復できないくらい大量の薬剤投与と強力な放射線療法で、白血病細胞を



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ほとんど消失させた後、白血球型(HLA型)の適合した骨髄提供者の末梢血幹細胞や骨髄液を点滴で移植する治療法です。ミニ移植では、移植幹細胞の生着を助けるため抗がん剤を用い


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ますが、従来の骨髄移植ほど強力には抗がん剤を使用しません。移植細胞の免疫により、白血病細胞を攻撃し治療するのが目的です。急性白血病の治療の場合、出血および感染などの


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重い合併症を併発する危険が高いので、無菌室や無菌ベッドの使用が必要です。その中で、抗生物質や輸血等の支持療法が行われます。

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急性白血病では、骨髄性でもリンパ性でも完全寛解率は70%以上です。現在、骨髄性の場合は、完全寛解した30%前後の方は5年以上再発せず治癒していると考えられていて、この


2010年1月19日火曜日

脳腫瘍治療

われる場合もあります。例えば、骨転移などによって患者さんの疼痛(とうつう)が非常に強い場合には、その部分への放射線照射によって痛みを緩和することができます。 局所への効果をねらって行う薬物療法もあります。例えば、がんが必要とする栄養を送っている血管(栄養動脈)に、選択的に抗がん剤を注入する「動注療法」も局所療法に当たります。2)全身療法抗がん剤やホルモン剤等の薬剤を、静脈内注射や内服等の方法で投与する薬物療法が主体になります。がんには、抗がん剤によく反応するタイプのものと、そうでないものがあります。白血病、睾丸腫瘍等のがんに対しては、薬物療法によって完全に治すことが期待できます。完全に治すことができない場合でも、がんの大きさを小さくすることで、延命効果や痛みなどの症状を和らげることが期待できます。しかし、薬物療法で使われる抗がん剤の多くは副作用を伴うことが多く、その使用には高度の専門知識が必要です。3.がんの化学療法とは化学療法とは、20世紀の初頭にドイツのエールリッヒ博士がはじめて使った言葉です。がんの化学療法は、化学物質(抗がん剤)を用いてがん細胞の分裂を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。抗がん剤は、投与後血液中に入り、全身をめぐって体内のがん細胞を攻撃し、破壊します。どこにがん細胞があってもそれを壊滅させる力を持っているので、全身的な効果があります。がんは全身病と呼ばれるように、早期にはある部位に限定している局所の病巣が、次第に全身に広がって(転移)、全身的な病気になります。主ながんの治療法のうち、外科療法と放射線療法は局所的ながんの治療には強力なのですが、放射線を全身に照射することは、副作用が強すぎて不可能ですし、全身に散らばったがん細胞のすべてを手術で取り出すことはできません。全身病を治すということからすると、化学療法は全身くまなく治療できる点で、より適した治療法と考えられます。 抗がん剤のそれぞれの長所を生かし、いくつかを組み合わせて併用することで、手術の不可能な進行がんも治療できるようになりました。これからも新薬の開発と併せて、併用療法(抗がん剤を2剤以上組み合わせて行う治療法)の研究が重要になると考えられます。4.「抗がん剤」とはがんに対する薬は現在約100種類近くあり、その中には飲み薬(経口薬)もあれば、注射(注射薬)もあります。また、その投与期間や作用機序もさまざまです。がんに対する薬のタイプを2つに分類してみると、わかりやすいかもしれません。1つは、それ自身ががんを殺す能力を持ったもので、抗がん剤が相当します。一方、自分自身はがんを殺すことはできないけれども、がんを殺すものを助ける機能を持つ薬で、免疫賦活剤と呼ばれるものがそれに当たります。 「薬」は、一般に「効果」と「薬物有害反応(副作用)」の2つの作用があります。通常、私たちが薬として使っているものは、効果のほうがずっと強くて、薬物有害反応がほとんどないか、軽度です(例:風邪薬に対する胃もたれ)。しかし、「抗がん剤」と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、「副作用ばかりが強くて全然効果がない」ということかもしれません。例にあげた風邪薬は、大半の人に非常によく効いて薬物有害反応がほとんどありませんので、効果と薬物有害反応のバランスが取れています。しかし抗がん剤の場合は、効果と薬物有害反応が同じくらいという場合もありますし、また効果よりも薬物有害反応のほうが多い場合もあります。したがって、普通の薬と違って非常に使いにくく、治療を受ける側にとっては困った薬であるといえます。抗がん剤の薬物有害反応が、他の薬に比べて非常に強いことは確かです。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害等の症状が現れます。薬によって薬物有害反応の種類や程度は異なり、また個人差もあります。これらの薬物有害反応を何とか軽くしようという努力、あるいは一人一人の状態での薬物有害反応を予測し、軽く済ませるための努力が行われていますが、完全になくすことはまだできていません。 なぜ、普通に使われる薬と抗がん剤とではそんなに違うのでしょうか。薬は一般に、投与量を増やすと効果が出てきます。もっともっと投与量を増やすと、今度は薬物有害反応が出てきます。この、効果と薬物有害反応が出現する投与量の幅が非常に広いのが、一般の薬です。通常量の10倍くらい投与しても、それによって命を落とすことはありません。 これに対して抗がん剤は、効果を表す量と薬物有害反応を出す量がほぼ同じ、あるいは場合によっては、これが逆転している場合さえあります。 すなわち、投与量が少ないところですでに薬物有害反応が出て、さらに投与すればやっと効果が出るといったような場合です。したがって、抗がん剤で効果を得るためには、薬物有害反応を避けられないことが多いのです。 「この抗がん剤はよく効く」と書いてあれば、おそらく「これでがんが治る」と考えられるかもしれません。しかし多くの場合、そういうことはありません。 抗がん剤で治療して、画像診断ではがんが非常に小さくなり、よく効いたように感じたとしても、残念ながらまた大きくなってくることがあります。 それでも見た目には著明に効いたようにみえますので、「効いた」といわれるわけです。 例えば肺がんの効果判定では、CTなどによる画像上で、50%以上の縮小を「効いた」と判断します。 もちろん、抗がん剤でがんが完全に治るということもありますが、通常「抗がん剤が効く」という場合、「がんは治らないが寿命が延びる」、ある放射線治療は、いずれかのがんに対しても行われます。とくに子宮頸がんの大部分を占める扁平上皮がんには放射線が良く効きます。その治療成績は手術療法と大差ないので初回治療を放射線療法単独で行うこともあります。
しかし、一般に腺がんでは放射線の効果が劣るので、ほとんどが腺がんである子宮体がんでは手術療法が優先されます。
子宮体がんの5年生存率は、1期も2期も95%、3期で65%、4期で35%といわれています。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
子宮体がんの場合には、月経以外に出血(不正性器出血)がみられます。特に閉経後に不正性器出血をみたときは、すぐに検査を受けたほうがよいでしょう。
転移のルート
がんが子宮体部にとどまっているのがI期、
子宮頸部に浸潤しているのがII期、
子宮外に浸潤しているのがIII期で、
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染のための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
血液検査と生検でわかる癌
首やその周辺、脇の下、足の付け根のリンパ節が、痛みも無く、1ヶ月以上に渡り腫れている場合。または他の臓器に腫瘤が出来た場合に、血液検査や、画像、リンパ節の組織をとる生検で、発見されます。
卵巣は一対の女性生殖器です。骨盤内で子宮の両側に位置しております。いずれもアーモンドのような形と大きさをしています。卵巣には2つの機能があり、卵の発育と女性ホルモンの産生を担っています。
毎月の性周期の中で、片方づつ排卵がおきます。この卵は卵管を通って子宮へ移動します。卵巣はまた女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の発生源であります。このホルモンが乳房、体型、体毛など女性特有の発育をコントロールしています。女性ホルモンはまた、性周期や妊娠も調整します。 
 癌とは100以上もの疾患の総称です。いずれも体の最小構成単位である細胞に障害を及ぼします。癌が発生するのは、個々の細胞が正常を逸し無秩序に分裂しはじめるときです。
他の臓器と同様に卵巣も様々な細胞からできております。普通は必要に応じて細胞分裂が起こり、多数の細胞が産生されます。この秩序が守られてこそ健康が保たれるのです。必要もないのに細胞が勝手に分裂を起こすと余分な組織が形成されます。この過剰な組織(腫瘍と呼ぶ)には良性と悪性があります。
 30才以下の女性では、卵巣の腫大でも通常は良性であり、水溶液の貯留した袋状になり、いわゆる嚢胞と呼ばれています。この嚢胞は、女性の性周期の中で起こり、治療せずとも消失します。嚢胞でも自然消失しない場合、特に問題があったり、嚢胞に変化が見られる場合その摘出をすすめられることがあります。また時には、超音波その他の検査法により、経過を観察することもあります。
悪性腫瘍とは癌のことです。近傍の正常組織や臓器に浸潤しこれらを破壊してゆきます。
 また癌細胞は卵巣の腫瘍本体から離れ、腹腔内の他の臓器にたどりつき新しい腫瘤を形成します。卵巣癌は特に大腸、胃、横隔膜などに進展します。癌細胞はまた、リンパ経路や血行路にも入りこみ、これを伝って他の部位へも移行します。この癌の移行を転移と呼びます。
卵巣癌には様々な種類があります。最も一般的なものは卵巣表層上皮から発生する上皮性卵巣癌です。(その他の種類は発生が稀で本書では扱いません)癌が転移しても、その転移病巣には同じ種類の細胞が認められ、原発病巣と同じ名前で呼ばれます。例えば卵巣癌が大腸に転移しても転移性卵巣癌と呼びます。新しい病巣が大腸にできても大腸癌ではありません。
 卵巣癌は初期に発見するのが難しい病気です。普通は初期には無症状であり、多くの場合発見されるまでには広がっているのです。圧迫、痛み、その他の症状をもたらすまでに癌が発育していることが多いのです。症状が出ていても非常にぼんやりとしているため、見過ごされることがあります。
腫瘍が発育すると、お腹がはってふくれた感じや、下腹部の不快感が出現してきます。食欲低下や少量の食事をとっただけでも分の主治医から婦人科腫瘍専門医を紹介してもらうなどいくつか方法があります。
?治療方法
卵巣癌の治療方法には手術、化学療法、放射線療法があります。このうちの一法のみが用いられる場合と併用で治療がすすむ場合があります。
2.化学療法は手術に続き補助療法として行なわれ、体内に残存する癌細胞を殺そうとするものです。これは後に再発徴候のあるときにも用います。
3.放射線療法は頻度は少ないですが、術後骨盤内に癌細胞が残る場合に用いられることがあります。
 手術療法では卵巣、子宮、卵管を摘出します。この方法は子宮摘出術、付属器摘出術といいます。(もし極めて初期癌で、発育が遅です。 その人間は免疫システムを確立し 免疫細胞によって殆んどの病気に対して抵抗力を持っていることがわかってきました。そして免疫システムが正常に働いているうちは、難病であるエイズも発病しません。 悪性リンパ腫放射線治療 しかし、年と共に抵抗力がなくなると発病する事がわかって来たのです。若者に ガン患者が少ない事で理解出来るものと思います。人は生まれつきガン細胞を殺す能力を持っているのです。その免疫を左右するのが遺伝子ミネラル(微量元素)です。ガン細胞は毎日5000個も出来ているのです、免疫力が強いうち(若者)は全て殺すので発症しません。 ですから 悪い所を切除しても 放射線で焼き切っても またガンにかかるのです、再発は防げません。免疫力を強くしなければ この先数十年 体を切り刻むだけです。どんどんミネラル水を飲むことです。特に日本人は この40年間にミネラル欠乏症になりました。 足したものを補えば改善されるのは当たり前なのです。ミネラルが補充されると、NK細胞が劇的に活性化され結果として腫瘍細胞、結石細胞を排除するわけです。 ですから ガンなら肺ガン、胃ガン、大腸ガン、肝臓ガン、乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン、前立腺ガン、食道ガン、膵臓ガンなど全ての ガンに有効です。 残念なのは殆んどの医者はミネラルが「生命のみなもと」であることに気付いていないことです。又、一般の方は医者にはどんな方法でも病気を治せるのであれば手を尽してもよいと言う使命が与えられているのを知りません。 一種の免疫療法ですので殆んどのガンに効果を発揮します。充分に遺伝子ミネラルが補充されていれば 発病自体を防ぎます重粒子線治療の成績が良い方に評価され始めたことにも起因する最近、前立腺癌患者の来院が多くなっている。が、発生頻度が急激に増加していることも確かである。
昭和35年度と平成11年度の全国の部位別癌死亡統計と比較すると、男女とも胃癌は大幅に減少、女性では子宮癌も減少、男女とも肺癌が増加、全体として男性は増加しているが、女性は減少。前立腺癌は4倍弱の増加であり、結腸癌の4倍強に次ぐものである。
国際的な発生頻度は欧米に比べると日本はまだ低い。アメリカの黒人と比べると10%程度(1985年)であるが、しかし近年は食?生活環境の欧米化に伴い、ハワイ在住の日本人(40%程)並みには増加しているのではないかと考えられる。年齢的には50歳代までは少ないが、加齢に伴った男性ホルモン分泌減少により、60歳以降は急激に多くなっている。これは癌が臨床的に確認されるのがこの年代から多くなるということで、それ以前の症状のない時期(いわゆるラテント癌)は約10年間で、癌細胞の発育は非常にゆっくりしたものと考えられている。
現在、早期診断には血液検査での前立腺腫瘍マーカーPSAの測定が有効である。排尿異常などの症状がなくても、特異的に癌を推定することが可能である。
長い経過をもつ癌であるが、治療せずに放置しておけば、癌細胞は前立腺の被膜外まで浸潤発育し、骨盤内?傍大動脈リンパ節や骨への転移を起こすので、全ての癌の場合と同様に、早期発見?早期治療の基本概念は一番大切にしなければならないことである。
治療法には、内分泌(ホルモン)療法、手術切除、放射線照射、化学療法などがあるが、癌の進展状況(臨床病期)によって適応方針は異なっている。例えば、早期癌のA1期(偶然発見された、片葉に少量だけ限局している高分化腺癌)では、そのまま定期観察を続けて、もし進行するようならその時に局所的治療を加えればよく、A2期(中?低分化腺癌)では、手術や照射の単独治療、B1期(片葉に限局)も同様、局所進展癌のB2期(両葉に限局)やC期(被膜外浸潤)では、所属リンパ節への転移の可能性が多くなるので、ホルモン併用の手術か照射、進行癌でリンパ節や骨への転移の明らかなD期では、ホルモン療法が中心となる。



脳腫瘍治療

ホルモン療法は男性ホルモン(テストステロン)を制御することで、癌病巣を退縮させる。除睾術(外科的去勢)やLH-RHアゴニスト注射、エストロゲン内服(内科的去勢)などが行われて

脳腫瘍治療


いる。この療法の問題点は、治療開始後3~4年で再燃現象(ホルモンに耐性の癌細胞が新たに出現する)が40%程に出現すること、また、身体のホルモンのバランスが崩れることで、更年


脳腫瘍治療


期障害様の
体調不良(汗かき、筋力低下など)が生ずること、である。 放射線治療では、腺癌細胞に対す


脳腫瘍治療


る高線量の照射が必要なので、周辺臓器の直腸や膀胱に余計な線量を照射しない、限局線量分布の照射方法が行われている。以前から高エネルギーX線によるBox型照射が行われてきた


脳腫瘍治療


が、最近は3次元原体照射、小線源照射などが盛んになってきた。線量分布に優れた特徴をもつ陽子線や重粒子線は最先端の治療方法であるが、いまだ限られた施設のみしか可能でな


脳腫瘍治療

い。
現在の重粒子線治療プロトコールでは、患者を病期?PAS値?病理組織分化度(グリアソン

脳腫瘍治療


値)によって、低リスク?高リスクの2群に分類し、前者は重粒子単独、後者はホルモン併用の治療方針で、より患者の状態に合わせた臨床試行を行っている。

脳腫瘍治療


放射線治療の5年生存率は、A期で90%以上、B期で80%前後、C期で60%前後、D期で30%前後が標準的値といえる。B2期?C


2010年1月15日金曜日

脳腫瘍闘病記

ます。パーフォリンは、キラーT細胞やNK細胞などの細胞障害性リンパ球がつくるタンパク質です。これらのリンパ球ががん細胞などの標的細胞に接触するとリンパ球から放出され、標的細胞に穴が開き、標的細胞は破壊されます。2.細胞免疫療法1)非特異的免疫療法(1)リンフォカイン活性化キラー細胞(LAK)療法インターロイキン2(IL-2)は、1970年代にT細胞の増殖を促進する因子として見出されたサイトカイン(あるいはリンフォカイン)の一種です。IL-2は、T細胞のほかにも、がん細胞を殺傷する作用のあるナチュラルキラー(NK)細胞も活性化と増殖させる作用があります。1980年代前半に、患者さんのリンパ球を体外に取り出して高濃度のIL-2とともに培養すると、がん細胞をよく殺傷するようになることが報告されました。これをリンフォカイン活性化キラー細胞療法と名づけました。わが国でも、このLAK細胞を大量に培養し、増殖あるいは活性化させた後に生体内に戻す治療法がすでに試みられています。この方法は、一度リンパ球を体外に取り出し、培養増殖してから再び体内に戻すので、養子免疫療法とも呼ばれています。 [効果、副作用、問題点]LAK細胞を維持するために、患者さんの体内にLAK細胞を戻すと同時に、大量のIL-2を静脈注射することが行われました。しかしその結果、血管壁から血液が漏れ出たり、発熱、悪寒(おかん)、震え等IL-2によると思われる副作用が多くみられました。またその後の検討で、LAK細胞はがん内部への集積性が悪いことが明らかになりました。ばくだいな経費と人手がかかることや、期待されたほどの効果が確認されなかったため、広く普及するには至りませんでした。しかし、手技が比較的煩雑(はんざつ)ではないので、高度先進医療の一環として続けている施設があります。このような反省から、対象症例を絞って他の薬剤や治療法と併用したり、がん内部への高い集積性を期待して、次項に述べるような腫瘍組織浸潤リンパ球(しゅようそしきしんじゅんりんぱきゅう:Tumor-infiltrating Lymphocyte:TIL)を用いた養子免疫療法へと引き継がれていきました。 (2)腫瘍組織浸潤リンパ球(TIL)療法がんに対する特異性を高める(がんだけにより強く作用させる)ために、末梢(まっしょう)の血液ではなく、がん組織そのものに集まっているリンパ球を採取します。それを、LAK療法と同じようにIL-2とともに数日間培養した後に、再び患者さんに投与する治療法です。LAK療法と比べ、がん細胞をより特異的に認識して攻撃するのではないかと期待されました。実際の臨床での成績はまだはっきりしませんが、TILの中にはがんを特異的に攻撃するT細胞も実際に含まれていて、これらの細胞の利用が、後のがん特異的抗原の発見に結びついた側面もあります。手技が比較的煩雑ですが、高度先進医療の一環として続けている施設があります。 [効果、副作用]Rosenberg博士らは、悪性黒色腫20例中11例で有効であったと報告しています。乳がんの局所再発、がん性胸水、腹水の制御に有効であったとする報告や、肝細胞がん、大腸がん、非ホジキンリンパ腫に有効とする報告もみられます。副作用はLAK療法と同様です。 [問題点]手術で取り出したがん組織からリンパ球を回収する方法が煩雑であり、長期間培養することでがんへの集積性、抗腫瘍活性が低下してしまうことや、抗がん効果を逆に抑制してしまう細胞が出現するなどの問題が指摘されています。有効性を改善するために、種々の工夫がなされています。TIL細胞を患者さんのがん細胞と一緒に培養したり、抗がん剤と併用したり、あるいはある種の抗体(例えば、がん細胞とリンパ球を同時に認識できる双特異性抗体)と併用することによって、TIL細胞ががんにより強く集積するようにする方法が試みられています。また、サイトカイン遺伝子を導入する遺伝子治療との組み合わせも試みられています。 2)樹状細胞(Dendritic Cell:DC)療法抗原に特異的なT細胞が活性化してキラーT細胞になるためには、抗原提示細胞と呼ばれる細胞によって刺激される必要があります。抗原提示細胞は抗原をペプチドに分解して、HLAクラスI、あるいはクラスIIに結合させて提示します。また、T細胞を活性させるのに必要な補助分子と呼ばれるものを発現しています。抗原提示細胞の中で、特に抗原を提示する能力が高い細胞は樹状細胞と呼ばれています。1個の樹状細胞で数百から数千個のリンパ球の刺激が可能なことから、従来免疫療法で用いられてきたリンパ球よりも、むしろ樹状細胞を用いるのが効果的ではないかと考えられるようになっています。樹状細胞は生体内の臓器に広く存在しているものの、末梢血には白血球の0.1~0.5%程度と少数しか存在せず、治療に必要な量を採取するのは困難であると考えられてきました。しかし、血液中から樹状細胞を大量に採取する技術が発達し、さらに樹状細胞を増殖、活性化させる培養方法も進歩したため、がんの治療に樹状細胞を使用できる環境が整ってきています。また、がん細胞に対して免疫反応を引き起こすがん特異的抗原なども明らかとなってきていて(項を参照してください)、これらの知識や技術を利用した樹状細胞療法が、最近の話題となっています。 患者さん本人から採取した樹状細胞を、体外でがん特異的抗原ペプチド、あるいは破壊したがん細胞とともに培養し、樹状細胞のがんに対する免疫誘導能力を増強します。その後に患者さん
手術できる割合が低い癌
肺がんは、診断されたときに小さな腫瘍でも、進行癌が多いので、手術ができるのは10-15%と少ない癌です。
非小細胞がん?抗がんの効き難い癌
非小細胞がんでは小細胞がんに比べ抗がん剤の効果が低く、抗がん剤のみでがんが治癒することは稀です。
転移のルート
血液からの転移肺、骨肝臓 脳などは血行性の転移です。
リンパからの転移脇の下や鎖骨の上のリンパ節に転移します。
病状は、転移した部位により異なる
肺や肝臓に転移した場合、痛みなどの症状がでてくる事はまれです。定期健診や、画像診断で見つかることが、多いです。症状が現れたときはかなり進行しているときです。
骨に転移したときは 痛みがあります。脳に転移したときは、脳腫瘍と同じ症状が現れます。
卵巣がんは早期発見が難しく、診断されにくい癌です。
卵巣がんは症状に乏しく、ある程度の大きさにならないと、画像で診断できないためと、卵巣が親指の頭ほどの大きさで体の奥に存在するため、細胞診断ができないので、早期に発見されにくいがんです。
卵巣がんは1期で発見される人が30%で、3期 4期の進行がんで発見される人が6割を占めています。
3期であれば、5年生存率は30%、4期になると、5年生存率は10%に低下すると言われています。
手術は治療と同時にがんの進行度を調べるのが目的です。
卵巣がんの手術は、がんの摘出を兼ねて「がんの進行度」を把握する目的で行います。
現状の西洋医学の治療方法は、
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。
卵巣がんの場合は、がんの摘出も兼ねて、治療と同時にがんの進行度を調べるのを目的で行われます。
見た目は卵巣内にとどまる早期がんのようであっても、調べてみるとすでに、リンパや腹膜は主などである場合が少なく無いと言われています。
卵巣がんは抗癌剤の効果が期待しやすい癌です。
早期の場合などでリンパ節に転移がありそうな場合、抗がん剤を投与することにより、手術の規模を縮小することが出来ます。4期のがんでも抗がん剤で縮小してから、手術を行う事があります。術後補助療法として、抗がん剤の投与が行われます。
こうした治療を行っても、5年生存率は、1期が80%、2期が60%、3期が30%、4期は10%とかなり厳しい状況であると言われています。
自覚症状
自覚症状に乏しく、発見されたときにはすでに、リンパや腹膜播種などである場合が多いがんです。
転移のルート
卵巣がんのうちの上皮がんは腹膜に転移し、そこから肝臓の表面や大網に広がります。
主な転移先?????肝臓 大腸
その他の症状
癌の進行による体重の減少?体力の低下、神経の転移による背中の痛み、腰痛?腹痛、腹膜播種による腹水などが見られます。
子宮体がんは6割が1期、子宮頸がんは4~5割が0期で発見されます。
子宮体がんは褐色のオリモノがでたり、下着の汚れで気づく事が多いがん
不正出血で発見された場合でも子宮体がんの65%が1期で発見されます。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
日本では、子宮がんの約80%が子宮頸がんです
子宮がんは胃がん、乳がんに次いで多いがんですが、死亡率は年々下がっています。子宮がんは早期の段階で発見されれば、ほとんどが治ります。
子宮がんが徐々に増加してくる30歳を過ぎた頃からは、年に1回子宮がんの検査を受けることがとても重要です。
手術が基本です
一般には、できるかぎり手術を行って、病巣を摘出する根治的治療法がとられます。この目的のために手術療法と放射線療法を併用する場合もあります。
手術が出来ないほど、がんが進行している場合や、重い合併症があったり、高齢者などで手術に耐えられないと診断された場合には、放射線療法が主体となります。
化学療法は、現段階では補助的な治療法と考えられており、とくに手術の出来ないⅣ期などの進行例や再発例に対して延命を期待して行われます。
放射線治療
放射線治療は、いずれかのがんに対しても行われます。とくに子宮頸がんの大部分を占める扁平上皮がんには放射線が良く効きます。その治療成績は手術療法と大差ないので初回治療を放射線療法単独で行うこともあります。
しかし、一般に腺がんでは放射線の効果が劣るので、ほとんどが腺がんである子宮体がんでは手術療法が優先されます。
子宮体がんの5年生存率は、1期も2期も95%、3期で65%、4期で35%といわれています。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
子宮体がんの場合には、月経以外に出血(不正性器出血)がみられます。特に閉経後に不正性器出血をみたときは、すぐに検査を受けたほうがよいでしょう。
転移のルートがんが子宮体部にとどまっているのがI期、子宮頸部に浸潤しているのがII期、
子宮外に浸潤しているのがIII期で、
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染の
ための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。
卵巣がんの場合は、がんの摘出も兼ねて、治療と同時にがんの進行度を調べるのを目的で行われます。
見た目は卵巣内にとどまる早期がんのようであっても、調べてみるとすでに、リンパや腹膜は主などである場合が少なく無いと言われています。
卵巣がんは抗癌剤の効果が期待しやすい癌です。
早期の場合などでリンパ節に転移がありそうな場合、抗がん剤を投与することにより、手術の規模を縮小することが出来ます。4期のがんでも抗がん剤で縮小してから、手術を行う事があります。術後補助療法として、抗がん剤の投与が行われます。
こうした治療を行っても、5年生存率は、1期が80%、2期が60%、3期が30%、4期は10%とかなり厳しい状況であると言われています。
自覚症状
自覚症状に乏しく、発見されたときにはすでに、リンパや腹膜播種などである場合が多いがんです。
転移のルート
卵巣がんのうちの上皮がんは腹膜に転移し、そこから肝臓の表面や大網に広がります。
主な転移先?????肝臓 大腸
その他の症状
癌の進行による体重の減少?体力の低下、神経の転移による背中の痛み、腰痛?腹痛、腹膜播種による腹水などが見られます。
子宮体がんは6割が1期、子宮頸がんは4~5割が0期で発見されます。
子宮体がんは褐色のオリモノがでたり、下着の汚れで気づく事が多いがん
不正出血で発見された場合でも子宮体がんの65%が1期で発見されます。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
日本では、子宮がんの約80%が子宮頸がんです甲状腺は、甲状腺ホルモンという体の代謝速度を調節する、日常生活に不可欠なホルモンを分泌します。このホルモンの過不足は、心拍数や呼吸数、成長、発熱、消化など、生命活動の全般にわたって影響を与えます。
また、甲状腺の裏側には副甲状腺というやはりホルモンを分泌する麦粒代の臓器が左右上下に4つあり、血液中のカルシウム量を一定に保つ働きを持っています。
甲状腺の病気には、バセドー氏病、慢性甲状腺炎(橋本病)、甲状腺がんなどがあります。
鼻腔?副鼻腔の仕組みと働き
空気の通り道となっているのが左右2つの鼻孔で、その奥にあるのが鼻腔です。鼻腔は鼻中隔で左右に分かれ、上咽頭につながっています。鼻腔の左右に眼窩を取り囲むようにあるのが副鼻腔です。副鼻腔は上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4つの空洞に分かれ、それぞれの内壁は鼻腔同様に粘膜で覆われていて、穴や管によって鼻腔とつながっています。
鼻腔の重要な働きの一つは、吸い込んだ空気を加温?加湿することです。そのため鼻粘膜には腺や血管が多く分布しています。鼻孔には鼻毛があり、塵埃を付着させます。また、鼻のもう一つの働きに嗅覚があります。臭いの分子が鼻腔中の嗅粘膜(鼻介と鼻中隔の間の上部の嗅裂に存在)に付着すると臭いを生じます。
蓄膿症と副鼻腔がん
副鼻腔がんの中でも上顎洞というところにできるがんが鼻のがんの8割を占め、この上顎洞がんは蓄膿症と関係あるのではないかと言われています。抗生物質が普及し、副鼻腔炎が減ってきたと共に、上顎洞がんも減少しています。特に大都市において顕著です。逆に鼻腔癌は増えており、これは大気汚染や喫煙などと関係しているのではないかと言われています。
耳の仕組みと働き
耳は、音を聞く器官であると同時に、平衡感覚を司る器官でもあります。耳の構造は、外耳?中耳?内耳に分けられます。
外耳は、耳介(耳たぶ)と外耳道に分かれます。耳介は音波を集めます。集められた音波は、外耳道を通って鼓膜へと伝えられます。外耳道は、ラッパ管のように音を増幅させる働きがあります。鼓膜は外耳道の奥にある薄い膜で、音波によって振動します。その振動が中耳へと伝えられます。
中耳は、鼓膜の奥の部分で、鼓室?耳小骨?耳管からなります。鼓室には耳小骨(鼓膜から順に、ツチ骨?キヌタ骨?アブミ骨)があり、鼓膜とつながっています。鼓膜の振動は、耳小骨を介して内耳の中にある蝸牛に伝えられます。また、中耳は、耳管で鼻の奥(上咽頭)につながっています。
内耳は、蝸牛と前庭(三半規管と耳石器官)に分けられます。
蝸牛はカタツムリ形状をしていて、聴覚を司る器官です。蝸牛内はリンパ液で満たされていて、耳小骨の振動によってリンパ液が揺れ、それが有毛細胞を介して電気信号となり、蝸牛神経を通って大脳へ伝えられます。人はこうして音を感知します。
前庭にある三半規管と耳石器官は平衡感覚を司ります。三半規管は回転運動を、耳石器官にある卵形嚢?球形嚢は直線運動?重力?遠心力を感知します。
舌の仕組みと働き
舌は、口腔内の下側(口腔底)にある筋肉でできた突起物です。尖端部を舌尖、後方部を舌根、舌尖と舌根の間を舌体と呼びます。この内、舌根は解剖学的には中咽頭に分類されます。表面は、口腔内と同様の粘膜で覆われています。最表層は、重層扁平上皮に覆われていますが、舌の下面以外は、舌乳頭と呼ばれる細かい突起が密集しており、細かい凸凹構造になっています。内部には、舌筋群と呼ばれる横紋筋が詰まっていて、骨はありません。
舌の主な働きは、次の3つです。
1.嚥下機能 舌の働きで口腔内で咀嚼(そしゃく)された食物を、舌の動きによってのどに送り込みます。舌の動きが悪くなると、飲み込みがうまくいかず、食物が喉頭から気管に誤嚥しやすくなります。また、口腔内で食物を内側から支える働きも行っているため、舌の動きが悪くなると咀嚼も上手くできなくなります。
2.構音機能 肺から押し出された空気が、喉頭にある声帯を通過するときに振動空気(喉頭原音)が形成されます。この咽頭原音が、咽頭?口腔(声道といい、成人で約17cmある)で共鳴し音になります。人間は、舌や口唇を動かすことにより、声道の形を変化させて、咽頭原音を様々に変え、言葉を作っています。したがって、舌の働きが悪くなると、言葉の明瞭度が悪くなるという障害が起こります。
3.味覚 舌の表面にある舌乳頭の壁には、味蕾と呼ばれる味覚を感じるセンサーが無数に埋まっています。味蕾の内部には、味細胞と呼ばれる味物質に対する受容体をもつ細胞が並ん

脳腫瘍闘病記


でいます。味細胞が味物質を感じ取ると、そこにつながっている神経線維が、脳に味情報を伝えます。人間はこうして味覚を感じることができます。なお、味覚は舌だけでなく、口腔

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内の広範囲で感じることができます。
舌癌の罹患率


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舌癌の罹患率は、人口10万人あたり男性が2.2人で、女性が0.84人と男性に多い癌です。発症は40歳以降から徐々に増えてきて、60歳前後がピークとなります。喉頭?咽頭癌より少し

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年齢層は低いという感じです。
圧倒的に60歳以上の男性に多い癌

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食道がんは、60歳以上の高齢者や長年にわたる喫煙、飲酒経験者に発症頻度が高いとされています。食道への刺激や炎症が引き金になっているからです。

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早期がんで発見されても、転移、浸潤が早い癌
食道は、頸から腹部までの、25cm程の管。周辺部には多くの血管やリンパ節、また気管

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支、肺、胃の噴門部がありますので、それだけ早期から転移、浸潤が早いのです。
嚥下(飲み込み)時の疼痛や嚥下困難、声のかすれ、体重減少などがある方はすぐ検査をお

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勧めいたします。
早期と進行がんでは5年生存率の格差が大きい


脳腫瘍抗がん剤

検査方法や超音波検査、病理学的な細胞を採取して行う検査など色々あります。卵巣がんの治療の方法は、抗がん剤を使用したり、化学療法を行ったり、進行が進んでいる場合は、卵巣の摘出手術を行うこともあります。
末期のガンでないかぎりは外科的手術をしなくても、漢方を使った漢方療法や、免疫療法などが行われているようです。
子宮にはその左右に卵巣という臓器がついており、これらに発生するがんを卵巣がんと言います。卵巣がんはある程度腫大するとか腹水が貯留するなどがんが蔓延してから、初めて自覚的な症状がでるため早期診断しにくいがんであり、当院の症例でも半数以上が進行がんで診断されている悪性腫瘍です。また卵巣がんと良性の卵巣腫瘍との鑑別は難しく、手術で摘出?検査してから初めてがんと診断される場合も多くあります。
このように卵巣がんの診断や治療は難しく、取り上げるべき問題点は数多くあるのですが、卵巣腫瘍の診断の方法や発想を理解して頂くために、1. 卵巣がんの分類、2. 良性腫瘍との鑑別が難しい、について下の「II. 卵巣がんの問題点」で取り上げます。ここでは主に卵巣がんの一般的な診断?治療について述べます。
初期症状
腹部膨満感肥満妊娠等、理由がないのにお腹が膨れてきた場合
腹部腫瘤自覚自分で触って下腹部にしこりが触れる場合
検診異常    検診で下腹部に腫瘍があるとか卵巣が腫れているといわれた場合
診断の為の検査 画像診断
超音波?CT?MRI等の画像診断で腫瘍の大きさや内容の性状を検査します。また腹水や胸水の貯留の有無や明らかな転移病巣の有無等、がんの進行の程度を調べます。1cm以下の小さながんは解らない場合があります。検査をしてから1週間以内には結果がわかります。
腫瘍マーカー
卵巣が腫大した状態?卵巣腫瘍を良性の腫瘍か悪性のものか区別する際に、有用な血液検査として腫瘍マーカーがあります。CA125?CA19-9等が主な腫瘍マーカーで、これらが異常な高値を示す場合には悪性の可能性が高いとされています。治療前に高値を示した腫瘍マーカーは治療中?治療後に繰り返し検査して、治療効果の判定や経過観察に利用します。検査してから1-2週間くらいで結果がわかります。
細胞検査?組織検査
腹水や胸水が溜まっている場合には、これらを一部採取してがん細胞の有無を調べます。がん細胞があれば確実にがんと診断されます。また膣内?腹部?鼠径部など採取しやすい場所に転移病巣がみられる場合にはこれを一部採取し組織検査する場合があります。
治療手術
卵巣がんの手術は治療目的の腫瘍摘出と同時に、がんの進行期を診断する目的でも行います。手術前に卵巣がんとわかっている場合や手術中に卵巣がんと診断された場合には、子宮+両側附属器(卵巣?卵管)+大網?骨盤内~傍大動脈リンパ節+虫垂等を摘出するのが標準手術とされており、これに加え進行期確認の目的で腹腔内のがん細胞の有無を検査するため腹水細胞診も行います。また肉眼的に見てがんの転移と思われる部分も出来る限り摘出します。これらの摘出したものを十分に検査し、最終的ながんの進行期や組織型を診断し、手術後の追加治療を検討します。がんが明らかに広がっていて全部摘出できない場合には、手術を縮小して抗がん剤治療を行う場合もあります。
化学療法
卵巣がんは比較的化学療法が有効ながんで、その治療には多くの抗がん剤が使用されています。中でもシスプラチン?カルボプラチンと呼ばれる白金製剤は特に有効であり、現在では卵巣がん治療の中心となっています。またタキソールやタキソテールと呼ばれるタキサン系薬剤も有効であり、現在は白金製剤とタキサン系薬剤とを併用するのが、卵巣がんに対する第一選択化学療法の世界標準とされています。主な副作用としては吐き気?嘔吐、脱毛、手足のしびれ、白血球や血小板減少があります。これらの副作用が強い場合には化学療法を変更したり中止したりすることがあります。
卵巣がんは組織型という顕微鏡による検査で分類するのですが、卵巣は様々な組織が混在する臓器であるため、そこに発生する卵巣がんは膨大な種類に分類されています。その発生母地から上皮性卵巣がん、性索間質性卵巣がん、胚細胞性卵巣がんの3つに分け、それから組織学的に細かく分類するのが一般的ですが、ここでは卵巣がんの組織型分類と化学療法に対する感受性について述べます。
卵巣がんはその発生母地から上皮性?性索間質性?胚細胞性の3つに分類するのですが、1991-2000年の間の当院治療症例の頻度をみると上皮性が93.8%、性索間質性が1.4%、胚細胞性は3.8%でした。また上皮性の中でも漿液性が39.4%、粘液性が13.4%、類内膜型が23.3%、明細胞性が11.6%でした。つまり卵巣がんの組織型の内訳は上皮性が大半を占め、さらに全体の80%以上が漿液性?粘液性?類内膜型?明細胞性の4大組織型ということになります。
卵巣がん治療の中心は手術と化学療法ですが、化学療法で中心となる抗がん剤は白金製剤です。卵巣がんは組織型によりこの白金製剤に対する感受性が異なり、漿液性?類内膜型?胚細胞性等の高感受性の組織型と、粘液性?明細胞性等の低感受性の組織型に分類することができます。このように卵巣がん治療において、組織型は大変重要な意味を持ちます。また卵巣がんのその他の組織型の抗がん剤の選択等、詳細は担当医にお尋ね頂けましたら幸いです。
良性腫瘍との鑑別が難しい
当院には他の病院で「卵巣腫瘍」とか、「卵巣の疑いがある」と言われた患者さんがよく相談にみえます。皆さん「手術しないでがんの診断はできないのか」とか、「腫瘍マーカーは正常なのになぜ手術が必要なのか」とか言われますが、超音波検査等画像診断や腫瘍マーカー検査の結果がなければ何も解りませんし説明もできません。ここでは1)なぜ良性の卵巣腫瘍と卵巣がんは手術しないと鑑別できないのか、2)画像診断や腫瘍マーカーの考え方、3)卵巣腫瘍の治療方針、について述べます。
なぜ良性の卵巣腫瘍と卵巣がんは手術しないと鑑別できないのか
画像診断で明らかに転移がある場合は別ですが、悪性腫瘍の診断は原則的に病理組織学的に行われます。このため手術前にがんの診断をするには、腫瘍の一部を採取し病理組織検査を行わなければなりません。例えば胃がんや大腸がんなら内視鏡でがんの部位から組織を採取できます。例えば子宮頚がんなら膣からがんが確認できるため容易に組織が採取できます。では卵巣がんは組織採取ができるのでしょうか?
卵巣は腹腔内に小腸や大腸、子宮等と共にあります。膣から直接針を刺して、または腫瘍が大きい場合には腹部から針を刺して組織を採取することは不可能ではありません。しかし、悪性腫瘍であった場合には針を刺したことでがん細胞が腹腔内に蔓延することになります。
前述の様に、がん細胞が腹腔内に蔓延していることは卵巣がんの進行期にも用いられており予後を左右しかねない因子です。針を刺したことでがんが進行する可能性を考えれば、このような検査が一般に行われていないことが御理解頂けると思います。
画像診断や腫瘍マーカーの考え方
卵巣腫瘍と卵巣がんは原則的に手術で腫瘍全部を摘出し、病理組織検査により鑑別します。しかし実際には手術前に「卵巣がんの疑いがある」とか「良性卵巣腫瘍の可能性が高い」と説明されます。これは主にCT?MRI?超音波検査等の画像診断や、CA125やCA19-9等の腫瘍マーカー検査により予想されています。
良性卵巣腫瘍の場合は腫瘍の内容が水?粘液?血液?脂肪等で一様の場合が多いに対し、卵巣がんの場合には水?粘液?血液の成分の他に充実部と呼ばれる部位が認められる場合が多くあります。これは良性腫瘍の場合には腫瘍細胞自体は増殖しませんが、これらが産生する水?粘液?脂肪等が腫瘍内に貯留するため腫瘍自体が増大するのに対し、がんの場合には産生する水?粘液?血液等が腫瘍内に貯留すると同時に、腫瘍細胞自体が増殖するため腫瘍が増大します。充実部はこの腫瘍細胞自体の増殖により形成されると考えられ、画像診断ではこの充実部の有無を検索することにより、良性の卵巣腫瘍か卵巣がんかを予想します。
腫瘍マーカーは、がん特異抗原と呼ばれるがん細胞から放出されていると言われている物質の血清内(血液内)濃度を測定しています。臨床において悪性疾患の病勢を反映することが多いため、多くの悪性腫瘍に様々な腫瘍マーカーが用いられていますが、腫瘍マーカー各々によって測定する物質が異なるため正常値や安定性が異なります。卵巣がんで主に用いられている腫瘍マーカーはCA125やCA19-9と呼ばれるもので、卵巣がんの病勢をよく反映し、また血液検査で簡便なため広く用いられています。
良性の卵巣腫瘍と卵巣がんとを鑑別する際に、というより卵巣腫瘍を認めた場合には必ず腫瘍マーカーは検査します。正常値であれば良性の卵巣腫瘍の可能性が高く、高値であれば卵巣がんの可能性が高いと判定するのですが、良性腫瘍でも腫瘍マーカーが上昇場合もあり、また月経周期や腹痛等の症状によって変動する等、値が不安定で1回の検査では確定できない場合もあります。
卵巣腫瘍の治療方針
以上の様に手術前に良性の卵巣腫瘍と卵巣がんとを鑑別するのは非常に難しいのです。このため卵巣がんの可能性がありますが経過観察しましょう」とか、「良性の卵巣腫瘍の可能性
が高いですが手術しましょう」、というよく解らない説明をせざるをえない場合があります。では説明を受ける患者さん側としては、どう考えれば良いのでしょうか?
私達が手術を勧めるのは、1)卵巣がんの可能性がある、2)腫瘍が大きい、または今後大きくなることが予想される、3)腹痛?生理痛(月経困難症)等の症状や不妊症等他の病気の原
因になる、場合だと思います。手術を勧められた場合には、どの項目にあてはまるのか担当医に確認するのが良いと思います。
経過観察をすすめる場合は、1)良性の可能性が高く症状もない場合、2)自然に消失する可能性がある場合です。画像診断でも腫瘍マーカーでも悪性を示唆する所見がなく、症状もな
ければ早急に治療する必要がなく、経過観察を勧められます。また卵巣は卵胞で卵を育てて排卵してと性周期により形態が変化します。一時的に卵巣腫瘍を認めても自然に消失する場
合も多く、「手術をしたけど腫瘍はなかった」では話になりません。
以上、良性の卵巣腫瘍と卵巣がんとの鑑別について簡単に述べました。手術するか経過観察
するかの判断は、やはり診察をして検査を把握していなければ適確な判断ができないため、疑問があれば検査結果や診断根拠について、直接担当医に質問されるのがよいと考えます。
女性で自分の家系に卵巣がんの人がいる方は、卵巣がんの発生するリスクが高くなります。病気を発症する危険を高めるものをリスク因子と呼びます。
一親等(母、娘、あるいは姉妹)に卵巣がんの人がいる場合、卵巣がんの発生するリスクが高くなり、一親等と二親等(祖母あるいは叔母)の両方に卵巣がんの人がいる場合、卵巣がんになるリスクはさらに高くなります。また、一親等の中で卵巣がんの人が2人以上いる場合は、リスクがいっそう高まります。卵巣がんの中には、突然変異という変化を起こした遺伝子が次の世代に引き継がれて、それが原因で卵巣がんが発生する場合があります。
細胞の中にある遺伝子には、親から引き継がれた遺伝情報があります。遺伝性の卵巣がんは、卵巣がん全体の約5%~10%を占めています。現在まで明らかにされている遺伝様式には、卵巣がんのみが遺伝する様式、卵巣がんと乳がんが遺伝する様式、そして卵巣がんと大腸がんが遺伝する様式の3種類があります。
遺伝子に発生した変化をみつけだす検査法はすでに開発されていて、がんになるリスクが高い人では、同じ家系にある人をこうした遺伝子検査で調べる場合があります。
腫瘍の自覚症状は意外に分かりにくい
卵巣に出来る腫瘍には色々な種類がありますが?その8割が良性のもので?卵巣がんと呼ばれている悪性の腫瘍は実に残りの2割程度といわれています。最近では、年々卵巣がんにかかる人は、増えているのですが、特徴として、都市部に住んでいる女性に多いという傾向がわかってきました。最近の研究ではライフスタイルと卵巣がんの関連性について研究が進められているそうです。


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卵巣がんの自覚症状は、お腹が張ったような感じがするとか、おしっこが近いとか、下腹の部分に、しこりのようなものがある気がするといったようなあまり痛みを伴わない症状が多


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いといわれています。このため卵巣がんは、自覚症状がわかりにくいことから、卵巣がんであることがわからないまま、病院に来て検査を受ける方が多いそうです。

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最近多いのは、子宮内膜症から卵巣がんに進行してしまうというケースも増えているようなので、痛みが無くても、体に少しでも異変を感じたら、そのまま放っておくのではなく、早

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めに病院に行くほうがいいかもしれません。良性の腫瘍ならいいですが、卵巣がんに進行して悪性の腫瘍になってしまうと死亡率が上がってしまいます。


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早めにキチンと検診を受ける
卵巣に出来る悪性腫瘍のことを卵巣がんといい、近年少しずつですが、発生確率が増えてき


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ているといわれています。卵巣がんというのは、女性特有の病気です。初期症状は自覚症状が無い場合が多く、お腹が張ったような感じや、下腹のしこり、頻尿などといったような痛

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みを伴わない症状が多いとのことです。卵巣がんで腹水がたまった状態になると、転移していたり、末期のがんになっていることもあります。そうなると、専門医がいる病院で検査し

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なければなりません。卵巣というのは、親指くらいの大きさの臓器です。女性の体の左右に一つずつあります。卵巣がんの検査の方法は、腫瘍マーカーなどの科学的な


2010年1月13日水曜日

脳腫瘍石灰化

当センターにおける乳がん治療は、乳腺外科、化学療法科、放射線科、精神腫瘍科、臨床腫瘍病理部の連携によって最適な治療法の組み合わせに基づいて行われています?平成4年7月の開院から11年が経過しました。平成15年度末に乳がん手術総数は2000例を超えます?乳がんの臨床におけるさまざまな課題を克服すべく臨床研究を進めています?平成14年度は223例の初発乳がん患者の外科治療を施行しました?昨年の手術総数に比べて12%増加しました?臨床的リンパ節転移陰性(以下、N0)で腫瘍径5cm以下の早期乳がんは171例(77%)でした?腫瘍径の大きい乳がんやリンパ節転移を疑う乳がんには、積極的に術前薬物療法を施行して腫瘍の縮小化を計り、乳房温存の可能性を画像検査にて評価の上手術を施行しています?乳房部分切除(乳房温存)は140例で、乳房全切除は79例でした?全症例中の乳房温存率は63%で昨年度と同じでした?平成10年1月からN0乳がんを対象としてセンチネルリンパ節生検の臨床研究を開始しました?現在までに700例のセンチネルリンパ節生検を施行しました?200例のを経て、平成11年7月からは、組織学的センチネルリンパ節転移陰性の場合に腋窩リンパ節郭清を省略する腋窩温存を施行しています。不必要なリンパ節郭清を行わずに、術後リンパ浮腫などの後遺症の予防に心掛けています?本年度は138例の乳がん症例にセンチネルリンパ節生検を施行して、この内110例(80%)が腋窩温存となりました?腫瘍の悪性度に応じて補助化学内分泌療法や温存乳房への放射線照射を施行していますリスクファクター)として以下の様なものがあげられます。
40代以上の未婚者
初潮の時期が早く閉経年齢が55歳以上
初産年齢が30歳以上
標準体重よりプラス20%以上の肥満
乳がんや良性乳腺疾患の既往がある
家族に乳がんになった人がいる
当方の治療法は
乳癌(乳ガン)の症状乳がんは早期の発見につとめ、ダメージの少ない手術を受ける事ができれば、 ほとんど障害を残さずに救命可能な、がんです。
乳がんになりやすい因子をたくさん持っている人(ハイリスクファクチャー)は 予防を心がけ、残念な事に「がん」になったとしても、その初期症状を見逃さないようにすることです。 以下は主な症状です。
乳房にしこりがある
乳がんに見られる最も重要な症状は乳房のしこりで、90%以上の人に認められます。しこりが5mm~10mmぐらいの大きさになると、注意深く触るとわかります。 乳房に痛みの無いしこりを認めたら、乳がんを疑って専門医を受診しましょう。ただし、しこりがあるから全て乳がんであるというわけではありません。
えくぼのようなへこみがある
乳がんが乳腺の外に広がって乳房提靱帯に及ぶと、その部分の皮膚が萎縮して、へこみができます。しこりの周囲の皮膚を指で軽く寄せると、その中央がへこんでえくぼの様に見えます。圧迫しなくても自然にへこむ場合もあります。
腫れがある
広がったがんによって皮膚の下にあるリンパ管が部分的に、あちこちふさがり、溜まったリンパ液のため皮膚が盛り上がって毛穴がへこむために、まるで、オレンジの皮のように皮膚が黄色、毛穴がめだってきます。
部分的に赤みをおびている
がんが広がる事によって、皮膚の微少血管もふさがるので充血が起こり、その部分が赤みをおびてきます。
皮膚がくずれて潰瘍ができている
がんが皮膚に及ぶと、皮膚がくずれて腫瘍や潰瘍ができたりします。
乳頭にへこみやかたよりがある
ここ数ヶ月間に乳頭にこうした変化が起こってきている人は要注意です。がんが乳頭の裏に
でき、裏側から乳頭をひっぱられて現れる症状です。 乳頭は乳輪の中心にあってやや下の方を向いているのが一般的ですが、がんの出来ている方の乳房では、乳頭の向きがかたよって
いる事があります。 これも、がんの出来ている方に乳頭がひっぱられるからです。
乳頭がただれている
授乳に関係無い時期や年齢なのに、痛みの無いただれや湿疹のようなものが乳頭にできたら、乳頭のがんであるページェット病の疑いがあるので、要注意です。
妊娠?授乳期ではないのに分泌物が出る
片方の乳頭で1個または2~3個の近い乳管口からだけクリーム状や透きとおった液体が出てく
る場合には注意いてください。 特に血の混じったような液体が出てくる場合には、しこりを作らないタイプの早期乳がん(非浸潤性)の唯一の症状であることもありますから、注意し
てください。
当方の治療法は
乳癌(乳ガン)の検査自己診断
月経が終わった4~5日前後くらいの、乳房がはっていないときを選びます。
されている。一矢でも二矢でも報いることだけを考える。病気をガンと言い換えれば、苦い独白の意味が伝わってくる。抗ガン剤によって、神に一矢でも二矢でも報いてきたと言いたいのだろう。 一寸先は闇。病院内も未開のジャングル病院の中も未開のジャングルなのだ。懸命に知恵を使って、一歩一歩進むしかない。人の命は地球より重たい、ではないのか。医療資源も無限に使えない。日本の医療費も高い。少ないお金をどう分配すれば良いのか。さらに嘆いてしまいます。暗い絶望と無力感の淵に立ちつくすのは、日本のガン治療そのものの後ろ姿かもしれない。 抗ガン剤に携わっている人は犯罪者ガンだったからねぇと遺族は、患者が死んだのを、ガンで死んだと思っている。しかし、現実はガン治療の抗ガン剤で死んでいっているようです。毎年、抗ガン剤の苦しみで死んでいく25万人近い犠牲者がいるという。その責任追及は、医師だけでなく、病院側だけでもない、ガンを治す効果などと、もともとない猛毒物質を抗ガン剤となずけ医薬品として認可し製造販売したクニの責任も当然だと、いわれています。 ガンになったら、どうせ死ぬだろ外科医の報告で、治験のもうひとつの側面は、新薬を人体に投与して見ることだ。この場合、副作用で死ぬ可能性もある。「どうして今までの薬ではなく、新しい薬を使うのですか?」とたずねると「今までの薬では、あなたは助からない。でも新薬なら???」という状況に追い込まれたら「お願いします」と飛びつくしかない。これが治験といわれているようです。これがウソだといいのですが、本当なら恐ろしい話です。 昨日の治験の続き「どうして今までの薬ではなく、新しい薬を使うのですか?」とたずねると「今までの薬では、あなたは助からない。でも新薬なら???」という状況に追い込まれたら患者は「お願いします」と飛びつくしかない。とあります。こんな手法で、人体実験の実験動物になる、かわいそうな患者がいるかもしれない。しかし、このような方がいるからこそ助かっている患者もいるだろうし、複雑な気持ちです。 がんの患者さんの食事がんの患者さんの食事と言えば、野菜食を中心にした方がいいかと思います。よく言われていることが体をアルカリ体質にすると、がんにもいいと言われています。もし体が酸性体質になっていると色々な病気にもなりやすくアルカリ体質にすると免疫力もアップし病気にもなりにくいという事です。そこで肉食をさけがんの患者さんの食事には、野菜(たまにはキャベツ、トマト、レタスなどの生野菜を)を意識して食べた方いいと思われます。 食塩が、発生したがん細胞をふやす?「食塩は胃がんの原因になる」。これは、かなり古くからいわれてきました。 統計的には確かに、塩を多くとると胃がんの発生率が高まります。ただ、なぜそうなるのか、そのメカニズムは実は現在解明中。食塩は「焦げ」のように、それ自体が遺伝子を傷つけて細胞をがん化させるのではなく、発生したがん細胞を増やす役割を果たしているのではないかと考えられているようです。 がん治療に漢方薬、健康食品、温熱療法?最近では、がん治療の医療機関でも漢方、健康食品を用いて治療する病院も多く存在します。しかし、現実では、種類が多すぎてよく分からないのが現状です。
法、化学療法、放射線療法に続き、免疫療法が第4のがんの治療法として期待されています。 免疫細胞を用いたがんの治療は、がん患者さん自身のリンパ球を体外で培養して、がん細胞を殺傷する作用の強いリンパ球を大量に増やして、この活性化したリンパ球をがんの患者さんに戻す活性化キラー細胞療法と呼ばれています。副作用のほとんどない先進的ながん治療と言われています。 すい臓がん予後大腸がんと診断されて半年あまりですが、やっぱり一番気になるのががんの予後のことです。がんと診断された時は、食欲も大いにあり体重も70kgでした。しかしがんで入院し食事も制限され手術をし、抗がん治療も始まってからは、みるみるうちにやせ細って55kgに。がん細胞が、肝臓に転移しているらしく、これからのがんの治療は、どうするのかと主治医とも相談しています。最近ですが知り合いの健康食品会社の友人から、がん細胞を消滅させる「沖縄のフコイダン」という商品があると聞き、試してみたく友人から取り寄せして、抗がん剤との併用で飲んでいます。早く良い結果がでる事を信じて、また皆さんに報告します。 がん患者の余命がんになって家族が余命を告げられるほど、つらいものはないです。それが本人がん患者自身だと更にもっとつらい事でしょう。がんで余命を告げられた家族のうち30%前後が不安や抑うつが認められています。がんになり、がんが転移して余命を告げられ不安でショックになり食事ものどを通らずにやせ細っていきます。しかし「私は絶対あきらめない」と言う友人。 病院でのがん治療を止め、今は温熱や健康食品などで体力を維持しているところです。私もたかが健康食品だと思っていましたが友人の飲んでいる健康食品を色々調べてみると、それは、モズクの成分から出来た「沖縄のフコイダン」というものでした。 それはがん細胞を消滅させてがんの進行を遅らせることの出来る画期的な健康食品で、さまざまな医療機関でも余命を告げられたがんの患者さんに治療として使用されているとの事でした。 一般の医療機関のお医者さんは、このような情報をどうしてもっと早く教えてくれないのか疑問に思うところです。余命を言われた友人は「沖縄のフコイダン」を飲んで治療に専念し、だいぶ体の調子がいいようです。私の友人のように治療方法がないと言われた患者さんにとっては心強い情報だと思っております。 がんの患者さんは体温が36度以下!体温が1度低下すると免疫力が30%落ちてウィルスに対する抵抗力がなくなり病気になりやすいとあります。 逆に言えばいつも体温を36度以上に維持していれば病気にならないということです。あるお医者さんによると、がんの患者さんのほとんどが体温の低下に伴う免疫力の低下だとも言っています。 の中では、毎日何千ものがん細胞が発生しているともいわれています。このがん細胞を通常は自分の免疫でもって抑える事ができますが体温も自己免疫力も低下すれば、体の中でがん細胞が暴れてくるという事です。 そんなことにならない為にも自分の体温をしっかりと把握しておくことが一番大切なことですかるのガンの医療費はどのくらいかか早期ガンと進行ガンでは医療費に大きな差ガンの医療費は、一般的には高額と考えなければなりません。もっとも大きな理由は、ガンの診療には、さまざまな検査や手術、化学療法(抗ガン剤治療)、放射線治療などを組み合わせて行う必要があるからです。治療期間も長く、1年以上かかることはまったくめずらしくありません。さらに、いったん治療が終わったとしても、数年間は定期的に検査を受け続けることになります。厚生労働省の調査では、ガンの入院費は1日平均約3万3千円、通院費は約1万4千円、入院1回あたりの費用は約100万円となっています。(自己負担はこのうち3割)。とはいえ、これはあくまでも平均値でありガン患者すべてにこのような医療費がかかるわけではありません。より安価にすむ患者もいれば、これよりはるかに高額になる患者もいます。たとえば胃ガンの場合、早期なら内視鏡治療となり、入院期間は1週間程度です。手術費そのものは7万5千円でこれに入院の基本料金、薬剤費、検査費等を追加しても総額は20万円前後であり、個室料金(差額ベッド代)や食費などを除いた自己負担額は実質的に7万円ほどです。これに対して、ガンがある程度進行していると胃を摘出することになります。手術費は約60万円ですが、平均1ヶ月以上の入院が必要になるため、入院費は100万~200万円かかります。自己負担額も差額ベッド代や食費を除いて40万~70万円になります。つまり同じ胃ガンといっても早期ガンと進行ガンでは、入院費に5~10万円もの違いが生じることになります。 化学療法と放射線治療の費用ガンの治療では、早期でなければ、多くの患者が手術だけでなく、化学療法や放射線治療をも受けることになります。たとえばさきほどの胃ガンの例では、通院で化学療法を受けることになれば、月々抗ガン剤の費用がかかります。胃ガンの薬剤だと1ヶ月に約7万~8万円の費用(自己負担額2万~2万5千円)がかかることになります。また大腸ガンの抗ガン剤はもっとも高価な部類に入りますが、薬剤費は薬の種類によっては1ヶ月に40万円(自己負担額10万~12万円)ほどかかります。放射線治療の費用は照射方法にもよるものの、一般的な体外照射では1回1万円で、25回受ければ計25万円となります。以上は、にある検査結果をまとめておけば、医師も一部の検査を省略したり、今後の治療方針を立てやすくなります。 患者の中には、自分でこうした情報について調べるのが不得手な人もいます。このような人は医療コーディネーターに相談するとよいかもしれません。 医療コーディネーターは、治療法や入院先を探す、患者の立場で医師や病院側と交渉する、治療への不安に対応するなど、患者をさまざまな面でサポートしてくれます。 治療法についての疑問ガンの病期によって治療法は変わるのか 胃ガンの4期とは、肝臓などの他の臓器に転移していたり、ガン細胞が腹部の内部にばらまかれて、腹部の臓器の表面に複数のガンが成長している状態です。 完治を目指す場合、生命の危険を冒してすべてのガンを切除する大手術か、全身の化学療法、あるいは化学療法と温熱療法を組み合わせた手法が治療法の候補になります。 すべてのガンの患者さんに言えますが、自身がインターネットや本で治療法を探すときにも、自分の病期を知っていることが大切です。 特別な治療法を希望するとき、治療の対象となるかどうかは病期である程度判断できるからです「標準治療」は必ず受けたほうがいいのか「標準治療」とはどんな治療法か?標準治療や標準治療薬とは、特定の病気に対して有効性が高い、あるいは副作用や後遺症がより小さいことが客観的に確認され、患者に推奨される治療法や薬をいいます。標準治療や標準治療薬の有効性は、大規模な臨床試験などの科学的手続きを踏んで確かめられたものです。つまり、標準治療は患者にとって、もっとも安心して受けることのできる治といえます。では、患者は必ず標準治療を受けるべきかといえば、そうともいえません。まず科学的根拠の高い治療法はどのガンについても存在するわけでなく、実際に標準治療が確立しているガンは、まだあまり多くはありません。乳ガンのように国際的な治療基準が存在するガンもありますが、むしろまれです。たとえば、胃ガンには「治療ガイドライン」が存在し、手術については明確な基準が定められているものの、化学療法についてはあいまいです。胃ガンの専門医の間でも、どの病期から手術後に化学療法を追加するかの意見は分かれています。抗ガン剤の種類や使用法も、施設によって使い方が少しずつ異なります。これは、胃ガンに有効な抗ガン剤が登場してからまだ時間がたっておらず、いまのところそれらを使用した大規模な臨床試験の結果が出ていないためです。腎臓ガンのように、進行した病期に対する有効な治療法が見つかっていないガンに対しては、医師が試行錯誤をくり返している段階です。そのため、しばしば実験的な治療法を勧められることになります。まれなガンにおいてはいまだ標準治療は存在せず、似た種類のガンの治療法を踏襲したり、文献などをもとに、これまででもっとも有望と推測される治療法


脳腫瘍石灰化

を選ぶことになるでしょう。そこで患者や家族は、医師に勧められた治療が標準治療かどうかを聞くとともに、疑問があるなら、その治療法の化学的根拠をたずねることもできます。


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標準治療以外の治療を進められたとき標準治療が確立しているガンに対しても、医師が標準治療以外の治療法を勧めることは少なくありません。病院や医師にも、治療法の得意?不得


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意があります。たとえば内視鏡治療やレーザー治療を日常的に行っている病院では、一般にはその治療の対象とならない病期でも、技術に自身のある治療法を勧めることがあります。


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逆に、内視鏡治療が標準治療に含まれていたとしても、内視鏡治療の経験の少ない病院で治療を受ければ、リスクを覚悟しなくてはなりません。そこで、標準治療以外の治療を勧めら


脳腫瘍石灰化

れた場合にはとりわけ、医師任せにしてはなりません。医師にその治療の経験がどのくらいあるか、治療の利点や問題点、リスクなどについて十分にたずねたり調べたりすべきです。


脳腫瘍石灰化


できれば、他の病院でセカンド?オピニオンをとったほうがよいでしょう。このように、標準治療以外の治療は、標準治療よりもいっそう患者?家族側の判断と、リスクと結果を受け


脳腫瘍石灰化

入れる覚悟が求められます。 第三章がんの手術がんが早期で発見されれば、すぐに手術もできがんを完治する可能性も大きいです。しかし、ほとんどのがんは、初期症状がなく早期

脳腫瘍石灰化


発見が難しく発見された時には、すでに手術ができない状態も多いようです。手術をする場合でも、がんが転移している可能性もあり、がんをすべて取り除くことも


脳腫瘍mri

最新の人口動態統計の年計概数によりますと、2002年の悪性新生物(がん)死亡者数は約30万人で、死亡総数の約3割を占めています。なかでも、胃がん死亡数は約5万人で、肺がんの約5万6千人に次いで第2位であり、すべてのがんによる死亡者数の16%を占めています。このように胃がんは日本人にたいへん多い病気です。
胃がんは胃の壁のもっとも内側にある粘膜から発生します。このため胃を内側(胃の中)から観察することで診断できます。近年はX線検査(胃透視)や内視鏡検査(胃ファイバースコープまたは胃カメラともいわれています)の診断レベルが向上して早期の胃がんがたくさん見つかるようになりました。当科でも手術を行った患者の皆様の55%は早期の胃がんでした(図1)。早期胃がんの増加に伴い適切な治療をうければ、がんであっても完全な治癒(完治)が可能です。国立病院九州医療センター外科では消化器内科?放射線科?病理部と協力して十分な検査のもと、どの治療法が最適かを複数の科で討論し、治療方針の決定を行っております。
ここでは当科で行っている外科療法(手術)を中心にお話したいと思います。 ▲図1早期および進行癌の割合
B.胃がんの広がり方
I. 胃の壁を深く広がる(T分類)
胃がんは胃の壁の内側の粘膜にできますが、大きくなると胃の内側にとびだしたり、胃の壁深くに食い込みながら進んでいきます。そして、胃の壁を全部突き抜けると、近くにある他の臓器に広がったり、お腹全体にがん細胞が散らばったりします。
がんが胃の壁のどの深さまで広がっているか?は深達度(T分類)で表します。
T1:粘膜か粘膜下層までに留まっているがん
T2:筋層までは進んでいるが胃の外側表面には出ていないがん
T3:胃の外側の膜を越えて、表面に出てきているがん
T4:表面に出たうえに、さらに他臓器に直接入り込んでいるがん
II. 転移する
がんは直接広がるばかりでなく、胃から離れた場所に飛び火をして広がっていきます。これを転移といいます。がんがやっかいなのは転移があるからです。
転移の方法は次の3つの方法があります。
リンパ行性転移:がんがリンパ管に入り、リンパ節に転移する
血行性転移:がんが血管に入り、肝臓や肺に転移する
播種性転移:胃の外側まで広がったがんより、お腹の中に種を播いたように広がる。
血行性転移や播種性転移をおこした場合には、完全に治すことは難しくなりますが、リンパ行性転移の場合、手術でリンパ節を取り去ることによりある程度治すことができます。このリンパ節を取る操作をリンパ節郭清と言います。
リンパ節転移(N分類)は以下の3群にわけられます。
第1群(N1):胃に接したリンパ節に転移がある
第2群(N2):胃を養う血管に沿ったリンパ節に転移がある
第3群(N3):さらに遠くのリンパ節に転移がある
C.胃がんの進み具合(ステージ?病期)
胃がんがどこまで進んでいるのか、つまり胃がんの進み具合のことをステージまたは病期といいます。ステージ(病期)は胃の壁のどの深さまで進んでいるのか(T分類)とどのリンパ節まで転移しているのか(N分類)を目安として判断します(図2)。
病期は IA?IB?II?IIIA?IIIB?IVの6段階に分けられます。
ステージ IA?IB:治る可能性の極めて高いがん
(早期がんはほとんどがステージ II:手術による治る可能性の高いがん
ステージ IIIA?IIIB:進行はしているが手術によりまだ治る可能性のあるがん
ステージ IV:完全には治すことが難しいがん
D.外科療法(手術)
早期胃がんが全体の約半数を占めるようになった今日においても、ほとんどの胃がんでは手術が最も有効な治療手段となっています。
手術の原則は以下の3つに要約されます。
1.胃の切除
2.リンパ節郭清
3.食べ物の通り道の再建
がんが進んでいて、播種性転移などがすでにある場合、胃の切除と再建だけを行ったり、狭くなって食物の通りが悪くなった部位にバイパスをつくる手術が行われます。このような手術は姑息的(こそくてき)手術と呼ばれており、がんによる症状を和らげること(緩和)が手術の最大の目的となります。これに対して、“目で確認できた限り”?“直接さわって確認できた限り“には完全にがんが切除できる場合に胃の切除、郭清、再建のすべてが行われるものを根治的(こんちてき)手術と呼びます。
現在、当院では患者の皆様にわかりやすく、過不足ない治療法が提供できる点から原則的に『胃癌治療ガイドライン』に準じた治療を施行しています。またクリニティカルパスに沿って治療を行っており、幽門側胃切除術では、手術2日前に入院し、術後14日目に退院するという計17日間入院を標準としております。
E.当科の診療実績
当院の前身の国立福岡中央病院時代より年間100例以上の手術実績があり(図3)、1979年より手術を行ったすべての患者の皆様をコンピューター登録して術後の経過を確認しています。1980年代は第1群と第2群のリンパ節郭清(D2郭清)を標準手術としていましたが、近年の早期胃がんの増加に伴い、局所切除術や腹腔鏡補助下手術も行っています。また、内視鏡的粘膜切除術の適応となる患者の皆様は放射線科に依頼して治療を行っています。当科での手術後5年生存率(図4)は
ステージ IA+IB:98.1%
ステージ II:62.7%
ステージ IIIA+IIIB:43.6%
ステージ IV:16.3%
となっております。
また、再発がんに対してはおもに外来治療センターにおいて抗がん剤治療を行っております。現在は抗がん剤や投与法の進歩により、副作用も少なく、おもに外来通院にて治療を行っております。
F.胃癌治療のガイドライン
日本胃癌学会は、平成13年、日本で最も一般的ながんである「胃がん」の治療に対する「ガイドライン」を発表いたしました。これは日本の胃がんの専門医が現時点で最も妥当と思われる治療法を示したものです。患者の皆様用に『胃がん治療ガイドラインの解説』(胃がんの治療を理解しようとするすべての方のために)という本が、金原出版から。患者の皆様だけでなく、ご家族にも読んで頂きたい本です。
病院や医師によって大きく異なると指摘されていた胃がんの治療について、日本胃癌学会は18日、病状別に適切な治療
法をまとめた「胃癌治療ガイドライン」の案を作り、新潟市で開催された同学会で公表した。がん治療について、学会が病状
別の治療指針を公表するのは日本で初めて。広く使われてきた手術後の抗がん剤を「延命効果の証拠は乏しい」と厳しく評
価するなどしており、治療現場に大きな影響を与えそうだ。
ガイドラインは治療方のばらつきを減らし、全国どの病院でも高水準の医療を確保することが目的。標準的な治療かどう
かを患者が判断できるようにし、医師と患者の相互理解を進める狙いもある。今後、患者向けに分かりやすく書き直したガ
イドラインも作る。
案では、日本各地で実施中のさまざまな治療を、「日常診療として推奨するべき治療法」と「効果の評価が確立していない
治療法」に分類。実施中の治療法でも、「評価未確立」とさえ言えないほど効果があいまいなものは、いずれからも外れた。
日常診療」では、初期の小さながんには内視鏡手術、中程度の進行なら胃の3分2以上と周辺のリンパ節を切除する手
術などが推薦されている。
手術後の抗がん剤治療については、学会が実施した全国アンケートで、一般病院の77%が「原則として実施する」と回
答。再発が心配だからとにかく使うとの考え方だが、案は「延命効果の証拠は乏しい」と指摘。効果の有無を調べる段階
とし「漫然とした投与を慎み、臨床試験として施行するのが望ましい」とした。
薬で免疫力を向上させる「免疫化学療法」は、「延命に寄与したという報告もあるが、多数の否定的な報告がある」とし、
有効性を認めなかった。
目に見えない転移に対処するため、胃以外のがんのない臓器も切り取る「予防的拡大手術」は、早期がんでは有効と
認められず、進行がんでは「評価未確立」とされた。
日本胃癌(がん)学会が公表した胃がん治療のガイドライン案は、医療は客観的な証拠に基づいて行うべきだ、という世
界的な潮流に沿うものだ。
医療が証拠に基づくのは当然と考えられがちだが、実は個々の医師が経験や好みで治療法を決める場合が多い。学会
の標準治療検討委員長として今回の案をまとめた中島聡總(としふさ)癌研究会附属病院副院長は「医師との出会いが患
者の運命を決める現状を改め、治療を均質化したい」と話す。米国では各種のがんについて医師向け、患者向けの治療
指針が作られ、インターネットなどで公開されているが、日本は対応が遅れていた。
その理由の一つは、科学的なデータの不足だ。治療の優劣を決めるには、同じ病状の患者を多数集め、くじで2グルー
プに分け、別々の治療をして結果を比べるなど、科学的に計画された臨床試験が欠かせない。しかし、日本では過去、臨
床試験が軽視され、質の高い試験が少なかった。
もう一つは医師の反発。医師の間では、統一指針は医師の裁量権の侵害だ。
▽ 指針以外の治療は医療訴訟で不利になるし、治療費が健康保険から払われなくなるのでは
▽専門医の意見より臨床試験の結果を尊重するとは何事か?といった批判の声がある。だが、証拠なしに「私の治療が最善」と主張しても説得力は乏しい。
日本産科婦人科学会も卵巣がんの治療指針を作り、近く公表する。権威でなく科学に基づく医療へ、日本もようやく踏み出そうとしている。
日本胃癌学会が胃がん治療のガイドライン案をまとめた。背景には、医師は科学的な証拠に基づいて治療法を選ぶべ
きだ、との考え方がある。「証拠に基づく医療」(Evidence Based Medicine=EBM)と呼ばれる現代医療の基本思想だが、
日本では軽視されてきた。案が「日常診療」と「評価未確立で研究段階の治療」を明確に区別したのも、EBMの考え方に
基づいている。
胃がん治療は医師によってバラバラだ。同じ病状の患者に対する治療が内視鏡でがんだけを小さく切る手術から、胃全
体とひ臓を取る手術にまで分かれる。どれが良いか基準はなく、患者は戸惑うばかりだった。
証拠に基づいて治療結果を比べ、採るべき治療を絞ったのがガイドライン案だ。学会の専門家が一昨年から多くの医学
論文を検討し、議論を重ねて作った。
証拠の検討は本来、医療に欠かせない。証拠がないと、専門医が良かれと思ってした治療でも、患者に害を与える場合
がある。1970年代の英国では手術できない肺がん患者に対し、副作用を減らし効果を上げるため、多種類の抗がん剤を
少しずつ使う専門医が多かった。だがこれが最善だとの明確な証拠はなく、臨床試験が行われた。
188人の患者を▽一種類だけ使う ▽抗がん剤を4種類使う▽使わない??の3グ ループに分けて治療した。最も長生き
したのは抗がん剤なしの患者。4種類使うグループは最低だった。専門医の見解が実際の証拠で覆った例は、ほかにいくつもある。
◆厳しく評価
EBMでは、根拠薄弱な治療は厳しく評価される。薬で患者の免疫力を上げる「免疫化学療


脳腫瘍mri

法」は今回、「否定的な証拠
が多い」ため、日常診療としても研究的な治療としても勧められなかった。手術後の抗がん


脳腫瘍mri

剤治療は「延命効果を示す証拠
が乏しい」と「研究的治療」に入れられた。


脳腫瘍mri


免疫化学療法では現在、3種類の薬が健康保険で認められている。総売り上げは年間約 組み方向 80 億円。だが

脳腫瘍mri


「外国では認められない薬で、医療費の無駄。なくなる薬だと思う」と打ち明ける製薬会社もある。

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厚生省保険局は「薬事法で承認されたものは、ほぼ無条件で保険でも承認している。今回の厳しい評価にどう対応する

脳腫瘍mri


かは、現段階では答えられない」。医薬安全局審査管理課は「抗がん剤は、薬を早く患者に供給するため、少なくとも1割

脳腫瘍mri


程度の患者でがんが縮むと分かった段階で販売を認めている。延命効果はもともと、販売前には審査していないと」話す。


脳腫瘍mri

手術後の抗がん剤は十数種類ある。国立がんセンターは以前からホームページで「効果ははっきりしていません。服用し


転移性脳腫瘍

ホルモンと拮抗する注射を打つと癌の進展が停止したり縮小します.ただし,治療が長期に及ぶと再燃と言って男性ホルモンの刺激を必要としない癌細胞が出現し,再び癌が進行することもあります.
3つ目は放射線療法です.放射線で癌細胞を死滅させようとする治療法です.体の外から1ヶ月余かけてライナックという装置で放射線をあてる方法と,前立腺に放射線を出す針を直接刺したままにする内照射(小線源療法)があります.手術は不要ですが,放射線治療独特の副作用もあります.
ホルモン療法という独特な治療法があるため,癌と診断された場合の治療方針は他の癌と違ってやや複雑です.
偶然発見のステージAでは治療を必要としない場合があります.ステージBと診断された患者様に対して,社会保険中京病院では一般的に10年以上の余命があるとされる75歳以下で大きな合併症のない方には根治的前立腺全摘術をお勧めしています.これはホルモン療法の副作用を回避し,再燃の心配をせず快適な生活を送って頂けるからです.
2005年からは放射線の小線源療法を希望され,適応のある患者様には関連施設の名古屋大学へ紹介を行っております.
手術や放射線療法では癌を根治させることが困難な患者様に対しては,治療期間が長くなりますが抗男性ホルモン療法を第一選択としています.
4.生存率
高齢者に多い癌ですので一般的な5年生存率は,患者の年齢層,合併症の有無,受けた治療の種類によって大きく異なります.
あらゆる条件の患者を含めたデータに基づく5年患者生存率はステージBで70~90%,ステージCで50~70%,骨転移を有するステージDでは20~30%と言われています.最近5年間社会保険中京病院で術前にステージBと診断されて根治的前立腺全摘術を受けられた患者様の癌特異的5年生存率はほぼ100%余です.
現在は,手術後PSA検査で一度測定限界以下になった方が,再度上昇するか否かが問題となっています.
中京病院の患者様も含む,TUCTG(社会保険中京病院,名古屋大学,小牧市民病院,岡崎市民病院)データを解析して得た生存率を以下のグラフに示します.
腎細胞癌とは
腎臓癌は血液を濾過して尿を作る腎臓という臓器に出来る腫瘍で、中高年の方に多い悪性腫瘍です。血尿やお腹の違和感で見つかることもありますが、症状が出にくく、最近では人間ドックや癌検診などで行われている超音波検査やCT検査で偶然に発見される患者さんが増えてきています。1998年の本邦における罹患者数は9727人と報告されており、2000年では年間2583人が亡くなられています。年々増加することが予想されており、2020年には約6000人の方が腎細胞癌で亡くなられることが危惧されています。一般に男性が女性に比べて約2倍、この病気に罹りやすいとされていますが、今後の20年間の予測では女性の癌全体で、腎細胞癌が増加率の最も高い癌となることが予測されていることからも、その対策が重要となる尿路性器癌の1つであると考えられています。
腎細胞癌の治療方法と治療成績
腎細胞癌は抗癌剤や放射線治療に対して抵抗性を示すため手術で完全に摘出する事が重要となります。表1に1990年から2001年における京大病院での治療成績を示します。
1,がん細胞(組織)が腎臓内に限局しており早期がんと考えられる症例での5年生存率は95%と非常に良好であり、これらの患者さんにおいては体腔鏡下手術により小さい傷で手術を行っています(低侵襲治療)。また可能であれば腎臓の働きを出来るだけ温存する手術(開放下または体腔鏡下腎部分切除)も行っています。2005年度からは京都大学医学部附属病院手術部に体腔鏡下手術用の手術室が設けられ、当科の体腔鏡下手術の多くが同手術室で行われています。
2,局所的に進行した癌の場合、術後に約30%の患者さんに再発が認められています。これらの患者さんは手術後に外来で定期的にCT検査を受けて頂き、再発の早期発見に努めています。また、どのような患者さんが再発を来たし易いのか見極めるための臨床研究も行っています。
大腸癌研究会では新規抗悪性腫瘍薬セツキシマブ(商品名:アービタックス)の大腸癌に対する保険承認に関して、「K-Ras遺伝子検査の保険適応」要望書を提出しました。
以下要望書本文
切除不能大腸癌のセツキシマブ治療例において、治療効果とK-Ras遺伝子型との関連に関する解析結果が2008年ASCO(米国臨床腫瘍学会)で報告されました。K-Ras遺伝子の野生型と変異型において臨床効果が有意に異なり、治療前にK-Ras遺伝子検査を実施することの科学的妥当性と臨床的必要性が相次いで報告されました。
すなわち、K-Ras野生型ではセツキシマブと抗癌剤の併用効果は高いが変異型では併用効果は明らかではないことが、複数の臨床試験成績から確認されました。
したがって、治療開始前にK-Ras遺伝子検査を行い、セツキシマブの適応を判断する必要があると結論しています。EMEAは既に、治療時にK-Ras遺伝子検査を推奨しており、また、海外でのセツキシマブを含んだ臨床試験においては登録を一時中断して、K-Ras遺伝子検査を加える試験計画の変更を行っている状況です。
このため、大腸癌研究会としては、セツキシマブ保険承認時にあわせて、K-Ras遺伝子検査を実施できる環境が必要であると判断し、現行の「悪性腫瘍遺伝子検査」の肺癌及び膵癌に適応されているK-Ras遺伝子検査に大腸癌を追加して、セツキシマブ治療の際に本検査が可能となるよう要望いたしたいと存じます。宜しくご高配を賜りたいと思います。
セツキシマブ治療において適切な患者選択に必須の検査方法であり、この実施により患者さんが不利益を被らなくなると考えております。
なお、本検査は、確立された検査法であり、検査会社への外注や院内の臨床検査部門での対応も可能であります。
大腸は消化吸収された残りの腸内容物をため、水分を吸収しながら大便にするところです。多種、多量の細菌の住みかでもあります。約2mの長さがあり、結腸と直腸肛門からなります。大腸粘膜のあるところではどこからでもがんができますが、日本人ではS状結腸と直腸が大腸がんのできやすい部位です。
年齢別にみた大腸がん(結腸?直腸?肛門がん)の罹患(りかん)率は、50歳代付近から増加し始め、高齢になるほど高くなります。
大腸がんの罹患率、死亡率はともに男性のほうが女性の約2倍と高く、結腸がんより直腸がんにおいて男女差が大きい傾向があります。
男女とも罹患数は死亡数の約2倍であり、これは大腸がんの生存率が比較的高いことと関連しています。
大腸がんの罹患率の年次推移は、男女とも1990年代前半までは増加し、その後は横ばい傾向です。また、死亡率の年次推移は、男女とも戦後から1990年代半ばまで増加し、その後漸減傾向です。
大腸がんの増加には、主として結腸がんの増加が影響しています。罹患率の国際比較では、結腸がんはハワイの日系移民が日本人より高く、欧米白人と同程度であることが知られていましたが、最近では、結腸がん?直腸がんともに、日本人はアメリカの日系移民および欧米白人とほぼ同じになっています。
大腸がんでは、直系の親族に同じ病気の人がいるという家族歴は、リスク要因になります。特に、家族性大腸腺腫症と遺伝性非ポリポーシス性大腸がん家系は、確立した大腸がんのリスク要因とされています。生活習慣では、過体重と肥満で結腸がんリスクが高くなることが確実とされています。また、飲酒や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)は、おそらく確実な大腸がんリスクとされています。
国際がん研究機構(IARC)の評価では、喫煙が大腸がんのリスク要因であるとする科学的根拠は、少なからずあるものの、十分とはいえないとされています。日本人を対象にした疫学研究を系統的に総括した論文(2006年)では、喫煙習慣は、日本人では大腸がんリスクを上昇させる可能性があると結論しています。部位別の判定では、直腸がんについては、リスク上昇の可能性がある一方、結腸がんについては不十分と判定されています。
そのほか、ヘテロサイクリックアミンやニトロサミンなどが、大腸がんのリスク要因である根拠が、限定的または不十分とされています。
大腸がんの予防要因としては、運動の結腸がん予防効果が確実とされています。また、従来「確実」とされていた野菜については、IARCのレポート(2003年)での新しい評価で、「お
そらく確実」と変更されました。その主な理由は、最近発表されたいくつかの大規模なコホート研究の結果、予防的な関連が認められなかったことです。また果物は、同年のIARCレポ
ートでは、大腸がん予防の可能性があるとされています。そのほか、可能性あり、またはエビデンス不十分な予防要因として、葉酸、カルシウム、ビタミンD、食物繊維摂取などが挙
げられています。また、非ステロイド消炎鎮痛剤(NSAIDs、アスピリンを含む)とホルモン補充療法が、リスクを減少させる要因として挙げられています。
大腸がんは早い時期に発見すれば、内視鏡的切除や外科療法により完全に治すことができます。少し進んでも手術可能な時期であれば、肝臓や肺へ転移(これを遠隔転移と呼びます)
しても、外科療法により完全治癒が望めます。つまり、外科療法が大変効果的です。しかし、発見が遅れれば、肺、肝臓、リンパ節や腹膜などに切除困難な転移がおこります。こう
した時期では、手術に加え放射線療法や化学療法(抗がん剤治療)が行われます。
手術を受けた後に再発することもあります。術後は定期的に(4~12ヶ月の間隔)再発チェ
ックのための検査を受ける必要があります。肝臓、肺、腹膜が転移しやすい臓器であり、また、切除した部位に局所再発がおこることもあります。大腸がんは他のがんとは異なり、早
い時期に再発が見つかれば、再発巣の切除により完治も期待できます。再発の8割以上は術後3年目以内に発見されます。手術後、5年以上再発しないことが完治の目安です。
1.前立腺癌
前立腺癌は泌尿器腫瘍の中で最近最も増加傾向の著しい疾患です.高齢者に多い悪性腫瘍で,50歳以下の方が罹患することはまれです.しかし,人口の高齢化と共にその頻度は増加傾向にあり,米国(男性の悪性腫瘍頻度で1位,死亡数で2位)ほどではありませんが,今後も増加すると考えられています.
その進行はゆっくりな場合が多く,これが肺癌や消化器癌と異なる点です.しかし,進行すると骨に遠隔転移し,疼痛が強く患者さんはこの痛みで衰弱してしまう程です.
排尿障害で診察する機会を逃すと,以前はこの骨転移で他の診療科に受診してから癌が発見されること良くありました.次の項で述べる前立腺特異抗原(PSA)の検査が普及してからは早期癌の段階で診断される方の比率が増加しつつあります.
前立腺特異抗原(PSA)は前立腺から分泌され精液を液状に保つのに重要な酵素です.必ずしも前立腺癌のみに特異的な血液検査ではありませんが早期に前立腺癌を診断する上で最も重要な検査と考えられています.グラフは中京病院も参加した名古屋大学泌尿器科および関連施設での調査結果です.測定値が4ng/mlを越えると前立腺癌の発見される可能性が高まります.検診等で異常を指摘されたら泌尿器科専門医に受診されることをお勧めします.
前立腺針生検


転移性脳腫瘍

PSAの異常や,その他の検査(直腸指診,経直腸超音波検査)で前立腺癌が疑われたら,前立腺針生検が必要です.直腸から超音波を用いて前立腺に細い生検用の針を6カ所から1


転移性脳腫瘍

2カ所刺して前立腺の一部を採取し,病理検査を行います.
その他


転移性脳腫瘍

生検で癌と診断されたら,癌の進展度,転移の有無を診断するためにMRI,CT,骨シンチなどが行われます.


転移性脳腫瘍

3.病期と治療方法
腫瘍の進展度は普通,A,B,C,Dと段階で表現されます.ステージAは,癌を疑う症


転移性脳腫瘍

状,検査結果共に陰性で,前立腺肥大症の手術で偶然早期癌が発見される場合です.ステージBは腫瘍が前立腺にのみ限局する早期癌,ステージCは腫瘍が,前立腺周囲の精嚢や膀胱

転移性脳腫瘍


などに浸潤している状態で,ステージDはリンパ節や骨などに転移した状態を表します.
前立腺癌の治療方法には大きく分けると3つの手段があります.


転移性脳腫瘍

1つは根治的前立腺全摘術といって早期癌に対してのみ行われますが,癌を含む前立腺をすべて摘出し,膀胱と尿道を縫合する方法です.

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2つ目は抗男性ホルモン療法です.前立腺は男子のみに存在する臓器ですのでこれが悪性化するのにも男性ホルモンが関与しています.ですから,両側の精巣を摘除したり,男性


脳腫瘍福島先生

●扁桃肥大の治療
 イビキの原因の一つにもなっている肥大した口蓋扁桃を縮小させることが出来ます。従来、扁桃肥大がある場合にはイビキの手術として口蓋扁桃摘出手術を含めた咽頭形成手術UPPPが適応とされ、入院手術が必要でした。確実な咽頭拡大には勿論UPPPの手術的価値は大きいものですが、扁桃肥大が主要因のイビキの治療には手術侵襲の大きいUPPPではなく、ラジオ波凝固治療で扁桃を縮小させるだけでも咽頭腔を拡げることが出来ます。ラジオ波凝固治療法は、口蓋扁桃肥大や慢性扁桃炎あるいは舌扁桃肥大が原因となっている咽喉頭異常感症の治療にも応用することが出来ます。(扁桃肥大のRFITT-1,-2)
●炎症を繰り返す慢性扁桃炎や腺窩性(陰窩性)扁桃炎に対する適応
 通常の手術手技による口蓋扁桃摘出手術には少なくないリスクが伴いますが、コブレーターやセロンによる扁桃のラジオ波凝固治療は、慢性炎症を起こしている口蓋扁桃のボリュームをより安全に減少させることが出来ます。また、扁桃はそれほど腫れていなくても口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩というくぼみの中にたまる膿汁と膿栓によって生じる口臭やのどの不快感(咽喉頭異常感症)に対して、腺窩を含めて口蓋扁桃全体をラジオ波凝固治療によって縮小させることが出来ます。
●イビキの治療あるいはイビキの咽頭形成手術の補助として
 肥厚した軟口蓋や口蓋垂を縮小させることによって、咽頭腔を拡大することが出来ます。また、舌扁桃肥大などで舌根部が肥大しているため、睡眠中に舌の付け根がのどを塞いで気道が狭くなるために起こっているイビキのケースにもラジオ波凝固治療は舌扁桃と舌根部の縮小手術(舌根肥大のRFITT-1,-2) として応用できます。コブレーターやセロンなどのラジオ波治療機器を用いる咽頭形成手術( CAUP: Coblation Assisited Upper Airway Procederes, RAUP: Radiofrequency-Assisted Uvulopalatoplasty )も、レーザーを用いる咽頭形成手術(LAUP)と共にイビキに有効な手術方法です。(軟口蓋のRFITT-1,-2)
●鼻閉の改善のために(→下鼻甲介のラジオ波凝固治療の実際、手術図)
 アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対して、レーザー治療を繰り返しても鼻閉(鼻づまり)の改善が悪い場合、ラジオ波凝固治療によってレーザーよりも効果的に永続性を持たせて肥大した下鼻甲介を縮小させることが出来ます。ラジオ波を用いた下鼻甲介の減量手術は、外来で短時間で簡便に、安全に施行できる理想的な手術法と考えられます。レーザー治療を繰り返した後にも残る下鼻甲介の肥大に対してはレーザー治療と殆ど変わることのない術前処置と費用でラジオ波凝固治療を受けていただけます。
 また、慢性副鼻腔炎で鼻茸が鼻腔を閉塞しているようなケースにも、外来治療としてラジオ波凝固治療を適応して鼻茸を凝固縮小させることが出来ます。
【ラジオ波凝固治療器】質問A:口臭とのどの不快感
 いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
 入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
 とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
 私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
 扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
 扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
 いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
 手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。

まとめの回答
 黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
 扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
 手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
 扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
 術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
 手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
 また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
 扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。質問A:口臭とのどの不快感
 いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
 入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
 とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
 私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
 扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
 扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
 いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
 手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。

まとめの回答
 黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
 扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
 手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
 扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
 術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
 手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
 また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
 扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。初診では手術治療の適応判断を行い、予約でラジオ波凝固治

脳腫瘍福島先生

療を行っています。手術前には感染症、炎症性疾患、肝機能障害などの有無をチェックするために血液検査を受けておいていただきます。高血圧や糖尿病などの全身疾患のある方は主

脳腫瘍福島先生

治医の先生に疾患の十分なコントロールをしていただいた上で手術を受けていただく必要があります。手術は平日の朝一番に行っています。当日朝は水分摂取はかまいませんが、絶食

脳腫瘍福島先生

して来院していただきます。最初にゼリー状の麻酔薬でうがいをすることでウエッとなる咽頭反射をなくします。のどの反射が強い方はご自宅でうがいをする要領で、口を上手に開け

脳腫瘍福島先生

る練習をしておいていただきます。麻酔薬のうがいで咽頭の表面麻酔ができたら、次に局所麻酔薬を扁桃の周囲に数ccのわずかな量ですが注射し、15分くらい待って手術時の疼痛を完

脳腫瘍福島先生

全に無くしてからラジオ波凝固治療を行います。治療時間は10分くらいのものです。術後は特に処置することはありませんから通院は不要です。1ヶ月位で術後経過をみせていただく

脳腫瘍福島先生

ようにお願いしています。肥大した扁桃の実質や深い腺窩の縮小効果が十分に得られていないような場合には再治療の予定を立てていただくことになります。繰り返すことによって扁

脳腫瘍福島先生

桃の縮小効果はより良好になります。ラジオ波凝固により縮小した扁桃は炎症が続くことがない限り再増大することはありません。
 
脳腫瘍福島先生

扁桃のラジオ波凝固治療は医療費用の項目で扁桃切除手術として示してあります。保険診療による3割負担の


2010年1月11日月曜日

脳腫瘍ガンマナイフ

に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
皮膚は私たちの全身を温度や湿度の変化、紫外線、ほこりなど様々な外部の刺激から守っています。
皮膚の構造は上から表皮、真皮、皮下組織の3層から成り立っています。
大人の皮膚の総面積は約1.6平方mであり、厚さは表皮が約0.06~0.2mm、真皮を合わせると、0.4~1.4mmです。
日本では、年間1000人から1500人ほどの人が悪性黒色腫に罹っており、年々増加傾向にあります。
20歳代からやや多くなり、40歳代から急に増えてきます。60歳代がピークですが、最近は70歳代の方も多くなっています。
男女比では、女性の方が若干多くなっています。
(1) 平滑筋肉腫
平滑筋はいわゆる不随意筋に属するもので、消化管?子宮など臓器や血管に付随する筋肉です。従って全身いたるところに発生する可能性があります。
中年以降に多く、小児ではまれに発生します。化学療法の効果が余り期待できないため、切除手術が中心となります。
(2) 線維肉腫
線維組織ががん化するもので、中高年に多く発症します。
(3) 脂肪肉腫
中年以後に多い肉腫です。脂肪腫に似た外観のものは悪性度が低く、転移?再発の危険性が
余りありません。その他のものは、切除した後化学療法を行います。
(4) 悪性線維性組織球種
軟部肉腫の中ではもっとも多い肉腫です。中年以降に多く、高齢者の軟部肉腫の大部分を占めます。この中でも悪性度の高いものから低いものがあります。
5) 横紋筋肉腫
小児に多く発生する腫瘍で、リンパ節転移や肺転移の頻度も高い腫瘍です。
悪性度が高く、化学療法と切除手術を行います。特に小児では化学療法の効果が高いため、比較的長期にわたり化学療法を行ってから切除します。遺伝子が活性化していることはわかっていますが、その結果、なぜ、がんになるのかもまったくわかっていません。この理由をあきらかにするために、ヒトゲノム計画の成果の一つである新しい研究方法、cDNAマイクロアレイ法を用いた解析
をはじめています。BCL6遺伝子が活性化したときとそうでないときを比べて、どのような遺伝子が変化しているかをしらべ、がんの原因を探ろうとするものです。この2つの状態を比べて、変化する遺伝子を丁寧に調べていけばがんに関係する直接の原因遺伝子をあきらかにすることができるかも知れません。下の図4に見られるように、色の変化を比べることで変化した遺伝子がわかります。どのような遺伝子ががん化に関係するのか、悪性度に関係するのかなど、激しい勢いで進む科学の進歩をうまく取り入れながら成果をだして行きたいと努力を続けています。
型小児白血病の発症機構解析
小児のリンパ性白血病で最も多い遺伝子異常は、融合遺伝子です。この融合遺伝子は、12番染色体と21番染色体の間の相互転座により形成されます。私
たちは、マウスの血液細胞にTEL-AML1融合遺伝子を導入することにより、が血液細胞にどのような異常をもたらすのか研究しています。さらに、TEL-以外にも遺伝子に異常がないか、アレイCGH法を用いて検索しています。このような研究を通して白血病のモデル動物を作成することで、白血病がどのようなメカニズムで発生するのかを知ることができ、治療法や予防法の開発にもつなげていくことができます。
図6:マウスの血液細胞に、レトロウイルス法でを発現させた。緑色蛍光たんぱく質(GFP)を目印として用いた。緑色に光る細胞(図左)のみがTEL-を発現している(図右)ことがわかる。
2.染色体転座以外の遺伝子異常を調べる新たな検査法の研究
染色体転座は、悪性リンパ腫の診断にとって、とても大切な意味を持っていますが、悪性リンパ腫は染色体転座というひとつの遺伝子異常だけでは起こりません。染色体転座が詳しく研究されて明らかになったことは、染色体転座以外の遺伝子異常も重要な役割を果しているということです。これまでは、なかなか研究をすることが難しかったのですが、ヒトゲノム計画の完成により、がんのゲノム異常(遺伝子異常)を調べることができるようになりま
した。ヒトゲノム計画の情報を元に、私たちの研究室では、がんに存在する遺伝子異常を調べる方法として、(アレイCGH)法を確立しました(図7)。この方法はゲノム異常をより詳細に調べることができます。
図7.実際の
右上にの拡大図を示しています。a)はがん細胞由来のDNAを緑で標識しているので、各点が緑色に光って見えます。一方、b)は正常細胞由来のDNAを赤で標識しているので、各点が赤に光って見えます。これらは同じところに反応しているので、実際の反応は、両者がひとつに重ね合わせられた状態です(下図)。1つのスポット(丸い点)に着目すると、がん細胞由来のDNAで
は、点が緑に光っておらず、正常細胞由来のDNAでは赤く光っているスポットは、この2つを合成した下図では点は赤く光っていますので、これはがん細胞でDNAが欠失している(正常なDNAが失われている)ことを意味します。また、同じように下の合成図で緑が濃くなっているところは、がん細胞でDNAが増幅している(一部のDNAが異常に増えている)ことを意味します。
この研究は、がんの遺伝子異常を調べるという基礎的な研究だけにとどまらず、実際の診断や治療法の選択に重要な意味を持つことが、徐々に明らかになりつつあります。これらの遺伝子異常は、がんの治療のための標的とし
ても大きな意味を持つことが予想されます。これからの5年以内には、さらにがんの遺伝子異常の解明が進み、臨床的な実用化を図ることを目標としています。多くの種類とタイプがある癌
悪性リンパ腫には、多くの種類とタイプがありますが、種類によって、悪性度も治療法も違いがあります。
大きく分けると、非ホジキンリンパ腫とホジキン病に分けられます。
違いは、リード?シュテルンベルグ細胞といわれる、異常におおきなリンパ球がない場合は非ホジキンリンパ腫。ある場合はホジキン病です。
日本人は圧倒的に非ホジキンリンパ腫が多く、ホジキン病は10%程度です。
抗がん剤が効くホジキン病
日本でのホジキン病の治療は、抗がん剤+放射線によって、6割から8割の長期生存が望めます。抗がん剤は4種類を組み合わせた併用療法(ABVD療法)になります。
B細胞かT細胞で分ける非ホジキンリンパ腫
非ホジキンリンパ腫は大きく2種類に分けます。
B細胞(抗体を作るリンパ球)の癌化したものの中で、月単位で進行する、びまん性大細胞型リンパ腫は日本人の約35%を占めるといわれています。
この場合は、3種の抗がん剤+ホルモン剤のCHOP療法や、分子標的治療薬のリツキサンを足した、R-CHOP療法をします。
T細胞(細胞性免疫)の癌化したものの中で、最も悪性度が高く、週単位で悪化していく、成人T細胞型リンパ腫。
B細胞に比べ、治療が難しく、抗がん剤の多剤併用をしても生存期間は1年前後のため、造血幹細胞移植を行ってから、大量の抗がん剤治療をします。
1)接続して進行するホジキン病
ホジキン病の進行は、首のリンパ節から脇の下のリンパ節、脾臓という順番で進行していくのが特徴です。
2)飛び離れたところにも出現し、リンパ節以外の臓器や、皮膚、粘膜にも出現します。
そのため、部位や臓器によって、さまざまな症状になります。
進行がん???肝臓、脾臓の肥大
消化器系???腹部の塊、腹痛、嘔吐、腸閉塞、出血
骨髄系????貧血、感染症、皮膚からの出血
泌尿器系???腎不全
脳、目、耳、鼻??皮膚および、脳内の腫瘤
移植による副作用???生着不全。免疫不全
QOLを考える!
悪性リンパ腫の治療は、種類によってさまざま。特に悪性度が高い場合は、すばやく治療を開始しなくてはならず、悩む時間はありません。
移植のドナーと出会える確立は、とても低いのが現状です。
その間、何を基準に考えていけばいいのでしょうか。
それはQOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
治療中も、また治療後もQOLを下げず暮らしていける生活を基準に、治療に当たっていくことと考えます。
骨髄中の造血幹細胞の癌
血液細胞の遺伝子レベルの異常により引き起こされ、異常な白血球が無制限に増殖します。
しかし、遺伝子が関係していても、遺伝はしないと考えられています。
血液検査でしかわからない癌
白血病は、癌化した血液が全身にまわりますので、からだ全体に症状が出始めます。
がんの広がりでも治療できることがあります。また、外科的な切除は、そもそも手術に耐えられない人にはできません。こういう場合に手術をすることになります。 小細胞癌と扁平上皮癌は、放射線が効きやすいので、放射線治療の対象となっています。腺癌も手術が出来ない場合は治療の対象となります。ただし、胸水など、進展範囲が広い場合には、対象となりません。肺がんはどうしてできるの?がんの原因はまだはっきりわかっていませんが、タバコや大気、食べ物などに含まれる発癌物質と、もともと生まれながらに持っている体質とが複雑に関係し合って発生するものと考えられています。タバコの例をあげますと、タバコの煙に含まれる多くの化学物質の中には、約60種類の発癌物質が含まれることが分かっています。これらの物質が肺の中にはいると、かたちを変えて正常な細胞のDNA(細胞の設計図)に傷をつけます。通常われわれはこのDNAの傷を見つけて自動的に治す力を持っているのですが、ごくまれにこの傷がみすごされて、設計図を読み間違えたまま成長を続けていくことがあります。これががんのはじまりです。ひとつのがん細胞の大きさはおよそ1ミリの100分の1で、小さなうちは体の中にある免疫細胞が退治していきますが、いったん大きくなったものは免疫細胞も太刀打ちできません。がんが成長して1センチくらいになるとレントゲンなどの合に比較すれば、後の経過も良いようです。 検査は、X線CT、内視鏡、喀痰検査を主とします。最近は、これらに加えて、転移の検査のために、シンチグラフィーやPETが行われようになってきています。
しかし、大事なのは、X線CT検査と内視鏡です。最終的な診断は、病理検査(細胞診断、組織診断)ということになります。 なお、下記の文章中に出てくる”結節”とは、放射線診断上の言葉で、画像診断検査で見えるかたまり”というような意味です。3cm以下の大きさのかたまりを結節とし、3cm以上の場合を腫瘍と表現します。 結節や腫瘤を作らず、じわじわと這っていくがんもあります。こういうがんは、正常部分との境界がはっきりせず、診断およびがんの範囲の特定に難渋することになります。援制度以外にも、所得税確定申告の医療費控除の対象となる費用もあります。医療費控除の対象や手続きなどはインターネットの国税庁のサイトなどで調べられます。
現在は、各社からさまざまなタイプの生命保険や疾病保険、特にがん保険などが出ています。契約内容により、保障の限度、給付金などが決まりますが、おりる保険金はあくまでも契約先の保険会社の判断によります。保険金請求のために医療機関で作成する必要書類は有料です。必要数が多い場合は、コピーの使用の可否を確認しておくと良いでしょう。
受診する病院も決まり、費用についての心配も多少は軽減、次は、長期になるかもしれない欠勤を含めて、職場にどこまで知らせるかという
発見しやすい癌
がんは、日ごろの健康診断やがん検診によって、自覚症状がないうちに発見できるケースも増えてきました。
また胃炎や胃潰瘍などの炎症を起こしやすいため、吐き気、胸焼け、出血などの症状が出て発見されます。
見過ごしてしまう癌
上記しましたように、炎症が起きやすいため、消化性の潰瘍と思い込み、一般薬の常用で発見が遅れ、進行がんになってから発見されることもまた多い癌です。
特に、ヘリコバクター?ピロリ菌は、胃がんのリスク要因とされていますので、保菌者は定期的な健康診断は不可欠です。
スキルス胃がんは別物
スキルス胃がんは、特異な進み方をしながら、進行も早いので、悪性度が高いと言われています。
診断された時点で、すでに60%程度の人が、腹膜転移や遠隔のリンパ節転移があり、切除しても再発率が高いとされています。
治療法
手術療法
現在の西洋医学の治療方法は 1)手術 2)抗がん剤 3)放射線となります。
大半の胃がんでは、手術が最も有効となっています。
早期がんでは、内視鏡的粘膜切除が行え、それ以外では、腹腔鏡手術、縮小手術、定型手術になります。
手術が不可能とされた場合でも、症状を改善するための手術が行われることもあります。
抗がん剤が中程度効く癌
最近の情報では、手術単独に比べ、TSー1を服用した方は死亡の危険性は3割低くなる事が明らかになりました。
手術できない場合は、抗がん剤治療によって延命をはかります。
放射線治療が難しい癌
転移が起きやすい第3群のリンパ節は、腎臓の近くにあり、放射線を照射すると、腎臓障害が起きる危険性が高いので、日本ではあまり行われていません。
スキルス胃がんの手術は再発しやすい
手術による切除が不可能な場合が多く、また再発しやすいため、抗がん剤治療が主な治療になります。
って怖がる必要はありません。
転移性の強い小さい腎臓ガン
早期発見?早期治療ができるようになった、とはいうもののやはりガンはガンです。
腎臓ガンの中には小さくても元気がいいのがあります。これは、小さいのに、すぐどこかに飛んでいってしまう、「転移」する正確のガンなのです。
腎臓ガンの場合、ガンが血液に入ってしまうと、肺に移転してしまいます。肺というのはフィルターの役目をしていますから、肺のほうにコインの初期では、風邪に似た症状で、だるさ、疲れ、貧血、出血などが出ます。
しかし、画像ではわからないため、血液検査で初回診断をします。
さらに、骨髄穿刺、染色体検査、免疫検査などを行い、急性か慢性か、骨髄性かリンパ性かを診断します。
発症頻度はとても少ないが、年齢層は広範囲の癌
発症年齢は小児から高齢者まで、どの年代にも発症します。しかし高齢者ほど発症頻度が高くなっています。
強力抗がん剤?造血幹細胞移植?グリベック
白血病の治療法は種類によって、少しずつ異なります。
急性は、強力な抗がん剤で完全完解を目指し、完解後に造血幹細胞移植を行います。
しかし、移植を行うためには、骨髄の中の細胞を空にしなければならず、様々な副作用に耐えうる体力が必要となり、一般的には50歳以下とされているのです。
また、どんなに希望しても、ドナーが見つからなければ移植は成立しません。
さらに移植後も、リンパ球が体を攻撃する病気(移植片対宿主病)が起こります。
高齢者や臓器に障害がある場合は、この病気の利点を利用した、ミニ移植という方法も一部行われています。
慢性の場合は、抗がん剤治療に、グリベック(イマチニブ)という分子標的治療薬を服用することで、完全完解に導く割合が多くなってきました。
1.初期の段階では、風邪に似た症状で、だるさ、疲れ、発熱、貧血、出血などがあります。
2.診断時から4期に相当する癌
他のがんと異なり、診断したときから全身に拡がっているので、4期に相当します。
したがって、進行による転移という表現はしません。
3.その他の病状
血液の異常細胞の増加、正常細胞の低下による症状。抗がん剤による副作用
貧血、出血、感染症、全身疼痛、肝障害、腎障害、消化器障害、心筋障害、皮膚?粘膜障害など
移植による副作用
生着不全。免疫不全


脳腫瘍ガンマナイフ


表皮や真皮などの細胞に発声するガンです。
40歳代以上から発生率が高くなり、70歳代くらいでピークになります。


脳腫瘍ガンマナイフ

主に顔など、露出している皮膚によく発生します。
皮膚ガンには有棘細胞ガン、基底細胞ガン、悪性黒色腫(メラノーマ)、ページェット病な

脳腫瘍ガンマナイフ


どの種類があります。
手術でガンを取り除く方法が中心

脳腫瘍ガンマナイフ


その際には実際のガンより大きく、深く取り除くことが必要なので皮膚移植が行われることも少なくありません。


脳腫瘍ガンマナイフ

またレーザー照射治療や、放射線療法、化学療法なども行われます。
皮膚ガンは紫外線や放射線、外傷などによる誘発があるほか、傷、やけどの跡や色素性乾皮


脳腫瘍ガンマナイフ

症から皮膚ガンを生じることもあります。
西欧人は紫外線に弱いタイプの皮膚を持つために皮膚ガンになりやすい傾向があります。


脳腫瘍ガンマナイフ

QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守


脳腫瘍ガンマナイフ

り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的


2010年1月10日日曜日

脳腫瘍闘病記

膵臓癌の90%以上は外分泌細胞から発生します.とりわけ膵管を形作る内側の細胞から発生した膵臓癌を膵管がんとよびます.一般に「膵臓癌」といえばこの膵管がんのことをさします.内分泌細胞から発生する膵内分泌腫瘍とはもとの細胞も,症状や経過も全く異なります.これらは出来てきたもとの細胞の名前をとってインスリノーマ,グルカゴノーマなどとよばれ,普通,「膵臓癌」とは違ったものとしてとり扱います.

 日本では毎年2万人以上の方が膵臓癌で亡くなります.膵臓癌は身体の奥深くにできるので,癌が発生しても見つけるのが非常に難しいのです.また,癌になる原因や習慣についてもよくわかっていません.さらに,早い段階では特徴的な症状もありません.

 このような理由で,「膵臓癌」は胃がんや大腸がんのように早期のうちに見つかるということはほとんどなく,また癌とわかった時にはずいぶん進行していることが多いのです.
膵臓癌に特徴的な症状はあまりありません.病院を訪れる理由を調べますと,最も多いのは上腹部痛や胃のあたりの不快感,なんとなくお腹の調子がよくない,食欲がない,などという一般的な消化器症状です.この他に,体重の減少なども見られます.膵臓癌は背中が痛くなるとよく言われますが,必ずしもそうとは限りません.

 このように症状は一般的な消化器症状ですので,膵臓癌でなくてもいろいろな理由でおこるものです.比較的特徴的なものとして黄疸があります.これは皮膚や白目が黄色くなったり,身体がかゆくなったり,尿の色が濃くなったりします.黄疸は,膵頭部にがんができて,胆管がつまった時におこるのですが,癌以外でも胆石や肝炎などが原因になります.
膵臓癌に限らず,一般的な消化器症状で病院を訪れた方には,まず超音波検査や内視鏡?胃のレントゲン検査などを行って,消化器の病気がないかどうか調べます.

 超音波検査では膵臓の観察ができますので,異常があれば次の検査に進みます.また,超音波では異常がはっきりしない場合も,症状や血液検査の結果で,膵臓や胆管などに病気のある可能性があれば,CT検査やMRI検査などを施行します.

 ERCPという検査を行う場合もあります.最近では,MRIを利用してERCPと類似した情報を得ることができますので,ERCPは行わないことがあります.

 血管造影が必要なこともあります.これは,足のつけ根の動脈から細い管を差し込んで,膵臓やその周辺に向かう動脈に造影剤を流し,血管の構造や病気による変化を調べるものです.最近では,造影CTで血管造影と類似した情報を得ることができますので, 血管造影は行わないことがあります.

 黄疸のある場合には,超音波検査で胆管がつまっているかどうかを確認し,胆管がつまって太くなっている場合(閉塞性黄疸)には,超音波で観察しながら肝臓の中の胆管に針を刺し,これを利用して細い管を胆管の中に入れます.この管から造影剤を注入すると胆管がどこでつまっているかわかります.これをPTCといいます.また,この管をそのまま留置し胆汁を外に誘導して黄疸を治療することをPTCDといいます.PTCDを行っても黄疸が治るまでには時間がかかりますので,その間に他の検査を行います.
膵臓癌がどの程度進んでいるかをあらわすには病期(ステージ)というものが使われます.これは膵臓癌を診療する人々の共通語のようなもので,治療の判断をするときや情報を交換するときに同じ観点で考えることができるように設定されたものです.

 病期の決め方には日本膵臓学会が定めた「膵癌取扱い規約」と,米国やEU諸国を中心に国際的に使われているUICC分類があります.日本の病院では通常,日本膵臓学会の膵癌取扱い規約に従って情報を記載しています.
I期
   膵臓癌の大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局しており,リンパ節転移がない.
 II期
   大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局しているが,第1群のリンパ節転移がある.
   または,大きさが2cm以上あるががんは膵臓の内部にとどまっており,リンパ節転移がない.
 III期
   大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局しているが,第2群のリンパ節転移がある.
   または,大きさが2cm以上あるががんは膵臓の内部にとどまっており,第1群までのリンパ節転移がある.
   または,がんは膵臓の外へ少し出ているが,リンパ節転移はないか,第1群までに限られている.
 IVa期
   膵臓癌は膵臓の外へ少し出ており,第2群のリンパ節転移がある.
   または,がんが膵臓周囲の血管におよんでいるがリンパ節転移はないか,第1群までに限られている.
 IVb期
   がんが膵臓周囲の血管におよんでおり,第2群のリンパ節転移がある.
   または第3群のリンパ節転移があるか,離れた臓器に転移がある.
I期
   膵臓癌が膵臓の内部にとどまっており,リンパ節転移はない.
 II期
   膵臓癌は膵臓の周りにおよんでいるが,膵臓周囲の重要な血管にはおよばず,リンパ節転移はないか,第1群までに限られている.
 III期
   癌が膵臓周囲の重要な血管におよんでいるが,離れた臓器には転移がない.
 IV期
   膵臓から離れたところに転移がある.
膵臓癌の治療法としては,外科手術,放射線治療,化学療法の3つがあります.癌の病期と全身状態を考慮して,治療法を選択し,あるいは組み合わせた治療を行います.
外科手術は癌のあるところを切除する治療です.手術法は膵臓癌のできている場所によって異なります.膵頭部にがんがある場合は,膵臓の頭部から体部の一部にかけて,十二指腸,小腸の一部,胆嚢,胆管および場合により胃の一部を切除する膵頭十二指腸切除術を行います.膵尾部にがんがある場合には,膵臓の体部?尾部と脾臓を切除する膵体尾部切除術を行います.
 膵全摘という膵頭十二指腸切除と尾側膵切除を一緒にしたような手術がありますが,膵臓癌でこの術式の適応になる方はまれです.
 膵臓癌の病期によってはがんを切除できない場合もあります.この時は,十二指腸などがつまって食事がとれなくなるのを防ぐために胃と腸をつないだり,黄疸が出ないようにするために胆管と腸をつないだりするバイパス手術を行うことがあります.
放射線療法は放射線を患部に照射してがん細胞を制御する治療です.通常は身体の外から放射線を照射しますが,手術中に膵臓癌だけに放射線を照射する術中照射という方法もあります.
化学療法は抗がん剤でがん細胞を制御する治療です.通常は抗がん剤を点滴して全身に行き渡るようにする全身化学療法を行います.この方法は,膵臓以外の転移病巣にも効果が期待できるという利点がありますが,副作用にも注意しなければなりません.
その他の治療方法として,温熱療法や免疫療法などが知られていますが,いずれもはっきりした効果は確認できていません. 最近では遺伝子治療や粒子線(荷電重粒子線)治療など,新しい手段による治療が試みられています.これらはいずれも安全性や効果について検討する臨床試験の段階であり,標準治療(通常の治療)ではありません.
どのような治療を行うかは,膵臓癌の病期と全身状態によって選択されます.癌が膵臓あるいはその近辺に限局している場合は,切除手術あるいは手術を中心とした集学的治療を行います.癌の範囲は限局しているけれども切除できない理由がある場合には,化学療法か放射線療法と化学療法の組み合わせなどが行われます.バイパス手術を組み合わせることもあります.がんが広い範囲にある場合には抗がん剤による治療を行います.全身状態があまりよくないため,患者さんの負担が大きすぎると考えられる場合には,痛みのコントロールや栄養の管理など対症療法を中心とした治療を行います. ■すい臓がん予防法

すい臓がんの原因はいまだ不明な点が多いため、はっきりとした予防法はないといえる。

そのため、まずは定期的な検査による早期発見が重要である。

定期検査以外ですい臓がんを予防する方法としては、現在すい臓がんの原因として考えられている健康的な生活習慣、特に食生活の改善もおすすめしたい。

タバコも発がん性物質であるといわれているため、できるだけ喫煙を止めること。また、ストレスをためこまないように適度な運動を行い、規則正しい生活を心がけよう。

すい臓がんに関係があるとされる食生活の欧米化、高たんぱく?高脂肪食?高塩分食は避け、栄養価の高い食品を選ぶことも大切である。

抗酸化酵素の材料となる良質のたんぱく質を多く含む食品と酵素を補助するミネラルを多く含む食品を摂る。

また、近年がんの発生要因とされている「活性酸素」を抑える物質を多く 含む食品を摂る。抗酸化物質(抗酸化力のあるビタミンA?β―カロチン?C?E?B群やポリフェノール、カロチノイド、イソフラボンなど)を多く含む食品としては緑黄色野菜?果物などがある
■すい臓がんの症状

すい臓がんが早期に発見されにくい理由は、自覚症状がなかなか現れなず、また、すい臓がん特有の特徴的な症状がないためです。

すい臓がんの症状として共通しているのが、胃のあたりや背中が重苦しい、お腹の調子がよくない、食欲不振やだるさ、体重の減少などがあるが、いずれもすい臓がん特有の症状ではなく、胃腸の調子が悪い程度のもので見過ごしてしまいがちである。

すい臓がんがある程度進行すると、はっきり黄疸が出たり、腹痛も強くなり、背中や腰に痛みが走り、体重の減少といった症状もみられるようになる。

すい臓がんが糖尿病を併発するということはあるため、糖尿病との関係についても注意が必要。そのため、最近、糖尿病の症状が出てきたという人、あるいは、かねてからの糖尿病が急に悪くなってきたという人などは、早めにすい臓がんの検査を受けてみることをおすすめします。2.膵臓がんとは?

 膵臓癌はそれほど頻度の多い病気ではありませんが,日本人の癌による死因をみると第 5位に位置しています.膵臓癌にもいろいろの種類がありますが,その中でも最も多い膵癌 は,進行や転移を起こしやすく悪性度の高い癌です.膵臓は腹腔(おなかの中)でももっとも 奥底にある臓器で,癌ができても大きくなるまで症状がでにくいこと,胃や大腸のような内視 鏡検査ができないことなど,癌を早期に発見できないことも,他の癌と比べて治療成績
が悪 い原因といわれています.
3.早期診断は可能か?
 癌が小さく症状のでない間に診断することを早期診断といいます.例えば,胃癌ですと胃 カメラで胃粘膜を観察する,大腸癌では便に血液の痕跡が混じっているかどうかを検査す
る,肝臓癌ではウイルス性肝炎や肝硬変などの癌になりやすい患者さんを定期的に検査す るなど,いろいろな方法が開発されています.ところが膵臓癌では決定的な早期診断法は みつ
かっていません. いろいろな症状,たとえば腹痛?黄疸?体重減少?糖尿病などを見の がさずに,一般的な症状を起こす多くの病気の中から膵臓癌を正しく診断することが,最良 の
方法です.いったん膵臓癌が疑われた場合には,いろいろな精密検査法があり,現状で も,的確に診断する能力は十分高いと思います.すなわち,まずは膵臓癌を疑うことが大切 で,

脳腫瘍闘病記

消化器内科医(おなかの専門家)できっちりと調べてもらうことから早期診断が始まると 思います.

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4.膵臓がんの診断法
膵臓腫瘍の治療方針を決定するためには,膵臓腫瘍の局在?良性悪性の鑑別診断?腫 瘍の膵

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周囲進展度?肝臓などの遠隔臓器への転移の有無などを,正確に診断する必要が ある.我々は核医学科と共同で様々な画像診断法を駆使して診断している.
膵臓癌」とは,一般に膵臓から発生したがんのこと指します.膵臓はちょうど胃の後ろにあ

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る長さ20cmほどの薄っぺらな臓器で,右側は十二指腸の内側に接して連続しており,左の端は脾臓につらなります.膵臓は全体でおたまじゃくしのような形をしており,右の方がふく

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らんだ形をしているので膵頭部と呼び,中央を膵体部,左端は細長くなっているので膵尾部とよびます.

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 膵臓の働きは主に2つあって,外分泌機能(膵液をつくること)と内分泌機能(血糖を調節するホルモンをつくること)です.膵液は膵臓の中に巡らされた膵管という細い管の中に

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分泌されます.細かい膵管は膵臓の中で川の流れのように集まり,主膵管という一本の管になり,肝臓から膵頭部の中へ入ってくる総胆管と合流し,十二指腸乳頭というところへ開口

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します.膵臓でつくられたホルモンには,血糖を下げるインスリンや血糖を上げるグルカゴンなどがあります.これらのホルモンは膵臓から血液の中に分泌されます.


脳腫瘍抗がん剤

白血病の治療方法の主体は抗癌剤による化学療法です。治療法は急性と慢性で異なります。
(急性白血病の治療)
急性白血病治療の目標は体内に存在する白血病細胞をすべて根絶すること(total cell killing)、すなわち最終的には治癒を目指しています。
急性白血病の発症時体内には通常約10*12乗個の白血病細胞があります。
化学療法の第一目標はこれを10*8乗個以下に減少させることです。
10*8乗個以下となった場合、通常の顕微鏡で骨髄中の白血病細胞を発見することが困難となります。
この状態を完全寛解といいます。
完全寛解まで骨髄中の白血病細胞が減少すると正常の造血が回復、末梢血は正常化します。
この最初に行う治療法を寛解導入療法といいます。
しかし、完全寛解の状態でも体内にはかなりの白血病細胞が残存し、放置すると再増殖するため、その後地固め療法、維持強化療法を行い、順次白血病細胞数を減少させ、最終的には白血病細胞の根絶を目指します。
骨髄性とリンパ性の急性白血病で有効な抗癌剤が異なるため使用する薬剤は異なりますが?基本的な治療方針は同様です(図2)。
(慢性白血病の治療)
慢性骨髄性白血病の治療は急性骨髄性白血病と異なり、治癒を目指す最も有効な治療法は造血幹細胞移植しかありません。慢性骨髄性白血病(慢性期)の化学療法は体内の白血病細胞の数をコントロールし、日常生活に支障のないようにするのが目標です。また、インターフェロン療法は、白血病細胞を減少させ、急性転化を起こすのを遅らせるといわれています。最近開発された慢性骨髄性白血病に対する治療薬(STI571)はほぼ全例で血液学的効果、かなりの例で染色体異常の減少、消失を認め画期的な治療薬として本邦でも期待されています。しかし、長期的な効果などについてはまだ不明です。
慢性骨髄性白血病(急性転化期および移行期)の治療は急性白血病の治療に準じ、リンパ性と骨髄性で使用する薬剤が異なります。
造血幹細胞移植(骨髄移植)とは?
白血病は治癒も可能な非常に抗腫瘍剤に対する感受性の高い癌です。
故に、抗腫瘍剤の投与量を増やせば増やすほど白血病細胞を減らすことが出来ます。
しかし、限度を超えると白血病細胞のみではなく残存している正常の血液細胞も影響を受け、治療後骨髄は血液を作ることが出来なくなってしまいます。
このように、正常細胞を含め白血病細胞をほぼ全滅させ、その後、保存しておいた自己や他人(同種)の造血幹細胞を体に入れ、造血機構を再構築する手技を造血幹細胞移植といいます。
造血幹細胞移植は幹細胞のソースにより自家(自分の幹細胞を移植前に採取保存しておく)、同系(一卵性双生児の兄弟より幹細胞を採取)および同種(白血球の型、HLAが一致した他人の幹細胞を使用する)の3種類があります。
また、幹細胞の採取法により末梢血より採取する末梢血幹細胞移植、手術室で全身麻酔下にて骨髄に針を刺して採取する骨髄移植があります。
急性白血病の一部や慢性白血病は造血幹細胞移植の適応です。
完全寛解時でも骨髄や末梢血中にはごく少数白血病細胞が残存しており、自家造血幹細胞移植では免疫機能が働かず再発の危険性が有ります。
一方、同種(他人)の骨髄を入れた場合、生着した幹細胞が造血を行うとともに、白血病細胞に対する免疫反応を起こし、残存腫瘍細胞を排除します(GVL効果)。
故に、骨髄移植(同種骨髄移植)は非常に強力な化学療法であると共に、免疫療法でもあります。
わが国の白血病発生率は年々増加傾向にあり、1999年では年間人口10万人当り 5.3人 (男5.4 、女3.8)で、年間6,100名以上が死亡しています。男性の方が多いのは他のがんと同様です。白血病は小児から高齢者までまんべんなく発生しますが、高齢者では発生率はより高くなり、70歳代では年間人口10万人当り10人以上になります。ただし、多くは骨髄異形成症候群関連の白血病です。
 小児から青年層においては、白血病は最も発生頻度の高いがんです。子供や若い人や働き盛りの壮年にも発生しますので、社会的には影響のある病気です。そのため、実数はそれほど多くはないのですが、高齢者の病気である他のがんよりも、より注目されることになります。青年層の死因としては、事故死に次いで第二位を占めています。
かつては、洋の東西を問わず、メロドラマや悲劇の若きヒロイン達は結核に罹って死んでいったものですが、昨今は結核の代わりに白血病が広く用いられています。また、実話を題材にした小説や映画などにも白血病が良く登場するのは、若者が罹るがんの中で最も頻度が高いという理由があるからです。また実際、俳優の夏目雅子さんや渡辺謙さんなどは、急性骨髄性白血病に罹っています。夏目雅子さんの頃から白血病も治るようになり始めていましたが、残念ながら発病後直ぐに亡くなられました。渡辺 謙さんは一度再発したようですが、その後の化学療法が良く効き、完全に治っているようで、最近、「ラースト?サムライ」でトム?クルーズと共演して国際的にも有名になりました。
急性白血病と慢性白血病の比は約4:1です。急性白血病の内、骨髄性とリンパ性の比は、成人では約4:1、小児では逆に約1:4です。わが国の年間白血病発生率が欧米の 10万人当り7-8人に比較して低いのは、慢性リンパ性白血病が極端に少ないためです。この白血病は欧米においては最も頻度の高い白血病に属し、全白血病の30%を占めていますが、わが国では極めて稀であり、約2%を占めるにすぎません。欧米では、慢性リンパ性白血病と慢性骨髄性白血病の比は約8:1ですが、わが国では全く逆で約1:9です。一方、成人T細胞白血病?リンパ腫はわが国に特徴的にみられる疾患です。
白血病といえば、悲惨な不治の病というイメージをお持ちの方が多いと思います。
 確かに白血病はいわば血液のがんであり、子供や若い人がかかることも比較的多いので、よけいそのような印象を持たれるのかもしれません。確かに40年近く前までは、白血病といえば死の病でした。しかし、近年白血病の研究が進むにつれ、その病態が次第に明らかにされ、治療方法も非常に進歩しました。 現在では成人急性骨髄性白血病(白血病の中でこれが最も多い)の約40%が治癒(治療を必要としない、再発の可能性が非常に小さい、異常所見の見られない状態)を期待できる状態にまで治るようになりました。さらに小児で最も多い急性リンパ性白血病では70%もの患者が治癒が期待されます。とはいえ、今でも年間6,500人の人が白血病で亡くなり、特に小児がんでは白血病が40%を占め、最も頻度が高くなっています。
 白血病は、骨髄の造血幹細胞の遺伝子に異常が起き、白血球が分化成熟することが出来ずに、未分化のまま増殖して骨髄や血液中に増加する病気です。 増殖のスピードが速ければ血中の白血病細胞は増加しますが(数万~数十万)、増殖のスピードが遅くて、未分化のまま死滅する(アポトージス)こともあり、このような場合は白血球数はむしろ減ります(1,000~3,000)。
 いずれの場合も、正常の造血幹細胞の数が減少するため、正常白血球、赤血球、血小板は著しく減少します。 そのため、急性白血病では、感染症による発熱、血小板減少による出血症状および著しい貧血が必発の三大症状です。 なかなか下がらない熱とのどや関節の痛み、どうしようもない身体のだるさ、さらに鼻血や歯茎からの出血、皮膚の紫斑とか、女性では性器出血などがあればまず急性白血病を疑わなければいけません。 もちろん早い時期では貧血だけで症状が無いということもありますから、貧血のある時は必ずその原因を調べておかなくてはいけません。
 このような激しい症状が見られるのは急性白血病の場合で、白血病の約25%を占める慢性(ほとんどが慢性骨髄性)白血病の場合はほとんど症状が無く、多くは健診とか、たまたま診察のときに脾臓の腫大を指摘されて見つかります。白血病にはいろいろな病型があります。急性白血病と慢性白血病とありますが、これは急性白血病が慢性化するといった違いではなく、まったく別の病気です。
 急性白血病は急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病に大きく分けられます。 急性骨髄性白血病はM0からM7までの8つの病型、急性リンパ性白血病はL1からL3までの3つの病型に分けられます。 これらはFAB分類といわれ、基本的には顕微鏡観察による分類です。 更に詳しく診断するためには、電子顕微鏡、細胞化学、細胞表面のマーカー、染色体分析などを行ないます。 染色体分析や遺伝子解析により、遺伝子異常のタイプによって、薬が非常に効きやすくて、治りやすい型とか、逆に治りにくい型とかを推定することが出来ます。
 慢性白血病にも慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病がありますが、ほとんどが慢性骨髄性白血病です。この病気は数年のうちに必ず急性転化といって、急性白血病に変化します。急性転化すると薬の効きが非常に悪く予後不良です。そのほかにも近年になって日本で解明された成人T細胞白血病があります。
 また白血病の治療でも、目覚しい進歩が見られ、化学療法の治療成績の向上とともに、骨髄移植、分化誘導療法などの新しい治療法が取り入れられて、いまや白血病も治りうる病気だということが出来るようになりました。
 この約30年くらいの間にみられた白血病の診断、治療の進歩に関するいくつかのトピックスについて述べてみたいと思います。
2 急性白血病の化学療法
 白血病といえば血液のがん(造血細胞の腫瘍)とされ、ほおっておけば必ず数年のうちに死亡します。一般のがんの場合は転移さえなければ、手術で取ってしまえば治すことが出来ますが、白血病の場合は、発病と同時に腫瘍細胞が血流に乗って全身に広がりますので、手術は出来ず、化学療法(抗白血病薬)に頼ることになります。
 化学療法の進歩は目覚しく、新しい薬の開発、使用法の工夫、支持療法の進歩などにより、治療成績は非常に向上しました。 この化学療法の理念はTotal cell killといって、すべての白血病細胞を、薬で殺してしまう、というものです。当然、正常の骨髄細胞も大きなダメージを受け、骨髄細胞は非常に少なくなりカラカラの低形成状態になります。その状態を経て、骨髄中に正常の造血細胞が回復してくるのを待ちます。一般に白血病細胞より、正常造血幹細胞の方が回転が速いので、先に正常細胞が回復して、順調に行けば骨髄も血液も正常な血液細胞で満たされた状態になるというわけです。
 この状態を完全寛解といいます。一般的な検査では、もはや白血病の所見はどこにも見られません。しかし隠れた白血病細胞がまだ潜んでおり、いつか必ず再発します。これを防ぐために、完全寛解後に地固め療法、強化?維持療法という治療を行ない、残存白血病細胞を完全にゼロにして治癒に導こうという努力をします。
 最初に行なう治療、これを寛解導入療法と言って、4種類の薬を組合わせて行ないますが、これは、強力であるため、正常の血液細胞もほとんど無くなってしまいます。そのため、出血、感染、貧血が非常に起こりやすくなります。したがって、これらの合併症による出血死、感染死をいかに防いで、寛解まで持っていくかが、白血病化学療法のもう一つの大きな問題です。このためには、強力な抗生物質療法、あるいは血小板輸血、M-CSF?G-CSFなどのサイトカイン、場合によっては抗凝固薬、また無菌室治療なども行なわれます。 こういった治療を支持療法といい、白血病の化学療法には絶対に欠かせない治療です。
 こうした努力の結果、現在日本で最も多い成人急性骨髄性白血病の初回完全寛解率は77%に達しています。完全寛解に達して初めてその後の長期生存から治癒が期待できます。 しかし、いったん再発してしまうと、その後の薬の効きは非常に悪くなり、化学療法での長期生存は望めなくなります。
 成人の急性リンパ性白血病は、数は少ないのですが、骨髄性より治療成績は良くありません。しかし、小児ではリンパ性が多く、急性白血病の70~80%がリンパ性で、治療成績は非常に良く、90%以上の寛解率、多くは化学療法のみで治癒が期待できます。小児非リンパ性白血病でもそれに近い良い成績が得られています。
3 分化誘導療法
 白血病治療の進歩の中で、骨髄移植と並んで特筆されるのが分化誘導療法です。Total cell killを理念として行われてきた急性白血病化学療法の中で、この分化誘導療法はまさに画期的な治療法といえます。
 あらゆる血液細胞は、ただ1種類の多能性幹細胞という細胞から作られます。これが、骨髄球系とリンパ球系の幹細胞に分かれ、骨髄球系幹細胞は赤血球系、顆粒球系、単球系、巨核球系の幹細胞に分かれます。
 急性骨髄性白血病はこのうち顆粒球系幹細胞の遺伝子異常で生じます。正常な顆粒球系幹細胞はさらに分化して、骨髄芽球、前骨髄球、骨髄球、後骨髄球、単核球と成熟し、この段階で血中に出て、分葉白血球となり、生体防御のための働きをします。
 急性骨髄性白血病ではこの分化のいろんな段階で、成熟がストップし、腫瘍化して、その段階での幼弱細胞がそれ以上成熟すること無く増殖しつづけるのです。 どの段階で腫瘍化したかにより、増殖している白血病細胞の種類が異なるので、それらをFAB分類でM0からM3までの4種類に分類しています。このうちのM3に分類されるのが急性前骨髄性白血病です。この病型は急性白血病の中でもっとも症状が激しく、DICといって非常に出血症状が強いのが特徴です。
  1988年に中国上海の学者がこのタイプの急性白血病にATRA(オールトランスレチノイン酸)という薬を飲ませたところ、なんと90%以上の完全寛解が得られました。 これは当時の白血病治療の常識から言ってまったく想像もつかない驚くべき成績だったのです。 しかも最も治療を困難にさせているひどい出血症状が、この薬を飲ませると短期間ですーっと良くなってしまいます。しかし、この治療がそれまでの化学療法と決定的に違うのは、骨髄が低形成、つまりからからにならない、白血病細胞も正常細胞も殺さないということです。この薬は、前骨髄球段階でストップした分化、成熟を解除し、ふたたび分化の過程に乗せてやるという働きをします。 それで分化誘導療法と呼ばれるのです。
 したがって、化学療法につきものの出血、感染などの重大な合併症がほとんど無く、非常に楽に完全寛解に入ることが出来ます。 しかし、まったく問題が無いわけではありません。白血球が増えすぎたり、再発が早い等のため、必ず他の病型と同じように寛解後療法を行ないます。
 このATRAという薬は活性型のビタミンAです。これが、t(15;17)という遺伝子異常の結果作られた、分化を抑える異常蛋白の働きを無くするとされています。
分化誘導療法はこれ以前にもいろいろ試みられたことはありますが、これほどの成績は初めてです。 ただ、現在ではM3の急性前骨髄性白血病以外ではATRAは無効です。
 一方、慢性骨髄性白血病の場合は、治療の第一選択は骨髄移植です。しかし、年令とか、ドナーがいなくて、骨髄移植が出来ない場合は、やはり分化誘導療法として、インターフェロンαが用いられるようになりました。 これは、現在行われている化学療法よりも明らかに成績が良く、生存期間も伸びていますが、インターフェロンによる治癒がどのくらい得られるかはまだ明らかではありません。
4 造血幹細胞移植
 骨髄移植と言う言葉は良く聞かれると思います。 白血病治療の中で、化学療法と並んで重要な位置を占めているのが骨髄移植です。 1975年に始まった骨髄移植は、現在では世界で年間数万例もの患者に行なわれています。
最近では、骨髄移植の他に、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植が、それぞれその長所を生かして盛んに行なわれるようになりました。

 骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植の3者は、いずれも健康な人の造血幹細胞(あらゆる血液細胞、赤血球、白血球、リンパ球、血小板などのルーツとなる母細胞群)を患者に移植して、患者の病的な造血幹細胞と置き換えてやるという治療法で、これらをまとめてと呼んでいます。
移植と言っても、臓器移植のように切ったり張ったりするわけではありません。 提供者(ドナー)の骨髄や末梢血あるいは臍帯から採取した、造血幹細胞を豊富に含んだ血液を患者の静脈に点滴で入れるのです。
造血幹細胞移植には、患者自身の造血幹細胞を用いて行なう自家移植と、兄弟あるいはボランティアの造血幹細胞を用いる同種移植とがあります。
どのような病気に対して行なわれるかというと、慢性骨髄性白血病、急性白血病、骨髄異形成症候群、重症再生不良性貧血、重症免疫不全など、多くの病気があります。
しかし誰にでも出来るというわけではありません。 提供者と患者との白血球の組織適合抗原(HLA)が出来るだけ一致していなくてはなりません。 また、原則として50才未満の患者に行われます。
組織適合抗原(HLA)というのは、赤血球の持つABOとかRh型などの血液型抗原とは違い、白血球や、その他身体中の核を有する細胞が持っている抗原です。 造血幹細胞移植や臓器移植では、このHLAの一致が必要で、そうでないと拒絶反応や、後で述べるGVHDと呼ばれる重篤な合併症が生じます。

 骨髄移植の実際についてお話します。 まず、患者は全身の消毒をし、薬を飲んだり、吸入したりして、気道内や腸内の細菌もゼロにします。 ほとんど無菌状態にして無菌室に入ります。 無菌室では食事も無菌食で、血管からも栄養点滴をします。 次に、大量の抗がん剤の投与と、全身の放射線照射を行ないます。 つまり、患者の白血病細胞を限りなく完全に殺してしまうのです。 しかし同時に患者の正常の造血機能も限りなく破壊されてしまうために、患者は非常に感染を起こしやすく、出血もしやすく、また免疫機能も落ちてしまいます。
この状態で、提供者(ドナー)の骨髄細胞を患者の血管内に点滴して投与します。 このために、ドナーからは約1,000mlの骨髄液が、骨盤の骨に数10回も針を刺すことによって採取されます。
血管内に入ったドナーの骨髄細胞は、患者の免疫機能がゼロのために拒絶されません。 細胞は、患者のほとんど空になった骨髄に到達して、そこでほとんど拒絶されることも無く住み着いて、生着し増殖を始めるのです。 白血球の増殖を早めるためにG-CSFというサイトカインの注射をします。 そして順調に行けば約2週間たつと白血球が約1,000/μlくらいまで回復して、患者は無菌室から出ることが出来るようになります。
そしてこの時の患者の血液は、赤血球も白血球もリンパ球もすべてドナーのものと置き換わっています。 従って血液型もドナーと同じになるのです。
しかしこの治療は順調に行くことは少ないのです。 強烈な治療であるためにいくつかの重大な合併症があります。

 合併症の第一は感染症です。 白血球はない、免疫能はないという状態ですから、いくら無菌状態にいるからと言っても、あらゆる感染の危険があります。 特にサイトメガロウィルス(CMV)による間質性肺炎は致命的になることが多く、予防のためのグロブリン注射が行われます。

 次に避けられない合併症がGVHD(移植片対宿主病)と言われるものです。 ふつうの臓器移植の場合は、患者のリンパ球が移植された臓器を異物とみなして排除しようとする拒絶反応が起こります。 しかし骨髄移植の場合は立場が逆です。 患者にはもう拒絶反応を起こすことの出来るリンパ球は存在しません。 逆に、移植されたドナーのリンパ球が患者自体を異物とみなして攻撃するのです。 
これはなぜかと言うと、組織適合抗原(HLA)は兄弟の場合は確率的に4人に1人は一致しますが、まだよくわかっていない他のHLAがあるらしくて、たとえHLAの一致した兄弟の間でさえも、GVHDが起こりうるのです。 まして骨髄バンクからの提供者との間ではHLAの完全一致はなかなか望めません。 しかし、HLAにはいくつかの座と言うのがあり、そのうちのA座、B座、DR座が合致すれば移植は可能とされています。
そして、白血病の場合、HLAが完全に一致して、ほとんどGVHDが起こらなかった場合よりも、多少の不一致のためにある程度のGVHDを起こして、それが回復した場合の方が、白血病の再発が少なく、治る確率が高いことが知られています。 それは、ドナーのリンパ球が、患者の破壊されずに僅かに残っている残存白血病細胞をも攻撃して殺してしまうからです。
GVHDの症状は主に、皮膚、肝臓、腸管の障害です。 発疹、水疱、黄疸、肝機能障害、激しい下痢などです。 また、出血性膀胱炎、肝中心静脈閉塞症なども見られます。 3ヶ月くらいたつと慢性GVHDとして、皮膚の硬貨、口腔内乾燥などを生じます。
これらの感染症、GVHDは時には致命的となります。 その予防、治療をいかに行なうかが、骨髄移植の成否に関わります。 そのためには、各種抗生物質、抗真菌剤、抗サイトメガロウィルスグロブリン、抗ウィルス剤、免疫抑制剤、副腎皮質ステロイドなどが使われます。

 骨髄移植がもっとも適応となるのは慢性骨髄性白血病(CML)です。 患者が50才未満で、兄弟にHLAの合致した提供者がいれば、骨髄移植が第一選択です。 これにより60%の治癒が期待できます。 
提供者がいなければインターフェロン療法を行ないます。 1年間治療をして一定基準以上の効果が認められたら、インターフェロン治療をそのまま続けます。 無効の場合は、骨髄バンクからの提供者が見つかれば骨髄移植を行ないます。 提供者がいなければ、さらにインターフェロン治療を続けます。
急性白血病の場合は、化学療法が効きやすいタイプ{t(8;21)、t(15;17)、inv(16)などの染色体異常のあるタイプ}は、化学療法のみによって60%近い治癒が期待できますので、原則として、骨髄移植は行ないません。 
完全寛解が得られても、今後の薬の効きが良くないと予想される場合は、第1回目の完全寛解の時期に骨髄移植を行ないます。 これによって50~70%の治癒が期待できます。 骨髄移植は原則として、第1回目の完全寛解の時期に行なわれます。 2回目、3回目の完全寛解期では成功率は次第に落ちます。

 骨髄移植によって白血病が100%治るわけでは決してありません。 しかも非常に副作用の強い大変な治療法です。 しかし化学療法とともに、白血病を治癒に導く大きな選択肢であり、骨髄移植のおかげで命を救われた患者さんは数え切れないほど多勢居るのです。
最近の骨髄バンクの広告によると、平成12年8月時点での骨髄バンク登録ボランティアの数は約12万9千人。 30万人の登録者数があれば、現在の骨髄移植待機患者1,762人の90%がその恩恵を受けられるとされます。

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骨髄バンクに関心をお持ちの方は、0120-445-445 (骨髄移植推進財団) に是非お電話をしてください。

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 次に、末梢血幹細胞移植についてお話します。 健康な人にG―CSFというサイトカインを注射すると、血液中の造血幹細胞が非常に増えます。 これを採取して、骨髄移植と同じよ

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うに患者に移植します。 この方法は骨髄移植よりも簡便で感染などの合併症も少なく、優れた点が多いのです。 

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現在、自家移植の場合は末梢血幹細胞移植の方が骨髄移植よりも多く行われています。 同種移植(兄弟、他人からの移植)の場合は、健康人ドナーにG-CSFを注射しなければいけない

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と言う問題がありますが、最近、保険医療が認められたため、今後盛んに行なわれるようになると思われます。

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 臍帯血移植は、へその緒の中の血液を利用するものです。 へその緒の血液には骨髄以上に造血幹細胞が含まれています。 これを集めて移植するのですが、量が少ないので主に小

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児に対して行われています。 
しかし、最近全国9ヶ所に公的臍帯血バンクがスタートしました。 これにより成人への適用

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も可能になります。 もともと捨てられていた臍帯や胎盤の血液ですから、これが有効に利用出来ればドナーの負担なしに出来ると言う大きなメリットがあります。


2010年1月8日金曜日

転移性脳腫瘍 ナイフ

治療により低下していたPSAが再び上昇(PSA再発)したり、リンパ節または他臓器に転移や新病変がみられたとき(臨床的再発)をいいます。再発を確認する検査としては現在、PSA値の推移を確認していくことが一般的です。手術のあとも内分泌療法を継続しているなど、併用療法のない場合には、PSA値の上昇は再発の最初の兆候として現れます。このような条件ではPSA値の上昇がなれば、特殊な前立腺がんを除いて、それ以上の画像検査や触診は不要とされています。

PSA値に関しては時に誤差がでることがあり、手術療法のみを受けたあとでは一般的にPSA値が0.2ng/mlを超えると再発の疑いがあると考えられています。逆に言えば、それ以下の微細な値の変化についてはあまり気にしすぎるのは好ましいこととは思われません。また放射線治療のみを受けたあとでは1.0ng/mlを超えると再発の疑いがあるとされています。手術あるいは放射線治療の後、併用療法を施行されている場合にはこの定義はあてはまりません。

PSA再発後の治療についてはPSAが測定可能となっても、そのことがすぐ寿命に影響するかどうかははっきりしていません。従ってPSAが測定可能となった場合でも上昇率を見定めてから治療を行うことが現実的ではと考えられています。具体的には手術療法のあとPSAが2倍になる時間(PSA倍加時間)が6ヵ月以下、あるいは年間PSAが2.0ng/ml以上上昇するような場合には将来的に遠隔転移が出現する可能性が高く、最終的に癌死につながる危険性があると考えられています。手術療法のあとPSA再発が確認された場合には局所への放射線治療あるいは病態、年齢によっては内分泌療法が選択されます。放射線治療で再発した場合には内分泌療法が選択されます。いずれの病態でも当面、経過観察という選択肢もあります。

内分泌療法を施行していてPSA値が上昇した場合あるいは臨床的再発をした場合には再燃と呼ばれ、この場合には内分泌療法の種類を変更したりします。しかしいずれ効果が無くなり緩和治療の対象となります。
7.治癒率?生存率
生存率は、通常、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。用いるデータによってこうした他の要素の分布(頻度)が異なるため、生存率の値が異なる可能性があります。ここにお示しする生存率は、これまでの国立がんセンターのホームページに掲載されていたものです。生存率の値そのものでなく、ある一定の幅(データによって異なりますが±5%とか10%等)をもたせて、大まかな目安としてお考え下さい。
前立腺がんの予後は、全身状態、年齢、病期およびがん細胞の性質(分化度)、さらには選択された治療法などにより決まります。全体として前立腺がんは進行が遅く、10年生存率はそれぞれ、前立腺内に限局している場合で手術療法を施行された場合、90%以上、放射線治療が施行された場合80%以上が期待されます。内分泌療法単独の場合にはそれ以下となります。前立腺周囲に拡がっている場合は手術を中心とし内分泌療法などを併用した場合、10年生存率は90%程度、放射線治療を中心とした場合、8年生存率で75~85%、内分泌療法では8年生存率は80%というデータがあります。ただこれらのデータは当然10年以上前の治療による結果であり、近年の手術療法あるいは放射線治療の技術の進歩に伴い更なる向上が期待されます。遠隔転移のある前立腺癌は転移のない前立腺癌と比較すると予後不良で5年生存率は20~30%となっています。
診断
発見しやすい癌
胃がんは、日ごろの健康診断やがん検診によって、自覚症状がないうちに発見できるケースも増えてきました。また胃炎や胃潰瘍などの炎症を起こしやすいため、吐き気、胸焼け、出血などの症状が出て発見されます。

見過ごしてしまう癌
上記しまたように炎症が起きやすいため、消化性の潰瘍と思い込み一般薬の常用で発見が遅れ、進行がんになってから発見されることもまた多い癌です。特にヘリコバクター?ピロリ菌は、胃がんのリスク要因とされていますので保菌者は定期的な健康診断は不可欠です。

スキルス胃がんは別物
スキルス胃がんは、特異な進み方をしながら進行も早いので、悪性度が高いと言われています。診断された時点で、すでに60%程度の人が腹膜転移や遠隔のリンパ節転移があり、切除しても再発率が高いとされています。

治療法
手術療法
現在の西洋医学の治療方法は1)手術。2)抗がん剤。3)放射線となります。大半の胃がんでは、手術が最も有効となっています。早期がんでは、内視鏡的粘膜切除が行え、それ以外では、腹腔鏡手術、縮小手術、定型手術になります。手術が不可能とされた場合でも、症状を改善するための手術が行われることもあります。

抗がん剤が中程度効く癌
最近の情報では、手術単独に比べ、TSー1を服用した方は死亡の危険性は3割低くなる事が明らかになりました。手術できない場合は、抗がん剤治療によって延命をはかります。

放射線治療が難しい癌
転移が起きやすい第3群のリンパ節は腎臓の近くにあり、放射線を照射すると腎臓障害が起きる危険性が高いので、日本ではあまり行われていません。

スキルス胃がんの手術は再発しやすい
手術による切除が不可能な場合が多く、また再発しやすいため、抗がん剤治療が主な治療になります。

病状
症状が出やすい癌
早期がんは手術によって、病状は改善されることが多いのですが、2期以降では、摂食障害が起きやすく、手術後も通過障害や、食欲不振、出血などが継続される場合があります。スキルス胃がんでは、抗がん剤での副作用が強く出やすいため、吐き気、食欲不振が継続され、飲食が不可能になり、著しく体力が低下することが多くなります。

転移の大多数が腹腔内
早期がんの場合でも、リンパ節転移が起こりますが、手術によって切除可能です。進行がんでは、腹膜転移(腹膜播種)や肝転移がみられます。

転移のルート
リンパによる転移→胃の周辺のリンパ節へ。
血液による転移→胃の静脈から肝臓、腎臓、肺へ。
浸潤による転移→外側の胃壁から膵臓、脾臓、腹膜播種、小腸、大腸、膀胱へ。
転移による病状
肝転移による肝性脳症や胆管狭窄による黄疸、腹膜播種による腹水、小腸、大腸転移による腸閉塞。肺転移による胸水や呼吸不全などがみられます。


QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
体的具な薬剤活用方法
西洋の抗癌剤を受ける時
サポートとして、A)副作用を抑える。B)抗癌剤の効果を高める。C)癌の進行を抑える。
西洋の抗癌剤ができない時。
主役として、癌の進行をくいとめる。
症状別の対応策
腹水、胸水→利尿剤以外の方法があります、
黄疸→ステント以外の方法があります、
痛み→モルヒネ以外の方法があります、体力低下?食欲不振→ステロイド以外の方法があります、
ポイント
出発点【画像?血液検査以外+体力+意欲】TOTALで考えましょう!
胃癌は早期であれば生存率は高い癌ですが、それに比べ、進行がんやスキルス胃がんでは体力が著しく低下します。単独での抗癌剤治療が難しい場合があります。攻撃ばかりではなく、体の守りも行っていくべきです。

TS-1以外では、シスプラチン、イリノテカン、タキサン系などを組み合わせて、臨床がされていますが、完全なる標準治療にはなっていません。ただ、世界に向けると標準的に使用されている治療薬が残されています。広い視野で癌治療に取り組むべきです。
癌のみの治療ではなく、体の治療及び本人の生活環境、精神的なサポートを統合した視点で考えるべきです。
TS-1以外では、シスプラチン、イリノテカン、タキサン系などを組み合わせて、臨床がされていますが、完全なる標準治療にはなっていません。ただ、世界に向けると標準的に使用されている治療薬が残されています。広い視野で癌治療に取り組むべきです。
癌のみの治療ではなく、体の治療及び本人の生活環境、精神的なサポートを統合した視点で考えるべきです。
癌が縮小したことが、延命につながるかを考えるべきです。延命に繋がらない癌治療は意味がありません。判断基準を持っての取り組みを心がけるべきです。

胃の仕組みと働き
胃がんとは?
胃がんの原因
胃がんの症状
胃がんの検査
胃がんの病期
西洋医学の治療法と問題点
東洋医学の治療法
胃の仕組みと働き
胃液のペプシンと塩酸は食物の腐敗を防ぎ、腸を守る役目をしている。
胃に食物をためている間に,発酵したり腐敗したりしないように、たんぱく質を分解し、化学反応を抑えている。

胃癌(胃ガン)とは?
胃がん(胃がん)は日本人にもっとも多く発症するがんであり、40歳代頃から増え始める傾向があります。
以前は胃がんの死亡率もトップだったのですが、最近は徐々に死亡率が低下してきており、1998年には肺がんが死因のトップになりました。
胃がん(胃がん)の死亡率の低下には、なんといっても健康診断での早期発見が大きく貢献しています。 早期胃がんであれば90%以上が治る可能性があります。
ただし、スキルス胃がんというタイプの胃がんは胃の表面にでるのではなく、 胃壁の中を拡がって進行するタイプの胃がんであり、発見しにくく、また進行も早いため早期発見が難しいとされています。
粘膜下層までの胃がんを早期胃がん、 筋層まで達した胃がんは進行胃がんといいます。

胃癌(胃ガン)の原因
胃がんは粘膜内の分泌細胞や分泌液の導管部分の細胞から発生します。
慢性的な胃炎を起こす要因が胃がんの原因にもなります。 <塩分過多><タバコ>などは危険因子です。一方でビタミンCやカロチンを豊富に含む野菜や果物を取る方には胃がんが少ないことがわかっています。
塩分の摂取量が多い地域(東北地方や日本海に面した地域)では胃がん(胃がん)の発症率も高いことが分かっていますので塩分は控えめにしましょう。他に焼肉や焼き魚のおこげ、野菜や漬物、飲料水に含まれる亜硝酸もリスクを高める要因となります。 タラコや塩辛など塩分の多い海産物加工食品の摂取頻度で分析すると、これらの食品を毎日食べる人はほとんど食べない人に比べ男女とも3倍ほど胃がんになりやすいというデータが出ています。
胃がんの原因の一つといわれているヘリコバクター?ピロリ菌は50歳代以上の日本人では8割以上が保菌しているといわれています。ピロリ菌によって慢性の胃炎や胃潰瘍が起こるため徐々に胃の粘膜が萎縮して慢性萎縮性胃炎と呼ばれる状態になり、さらに症状が進むと胃が腸上皮化生という腸の粘膜に似た状態になり、胃がんを起こす下地になると考えられています。

胃癌(胃ガン)の症状
早期胃がんの場合には特徴的な症状はほとんどありません。 健康診断やがん検診の普及により自覚症状が無いうちに胃がんを発見できるケースも増えています。 胃がんの多くは胃潰瘍ができるため「胸焼け」や「胃がむかむかする」といった症状を訴える人もいます。
他に「消化不良」「膨満感」「食欲不振」などが起こることもあります。 また、出血(吐血したり血便がでたり)することもあります。 進行した胃がんでは痛みや出血が現れます。また「食べ物が喉を通りにくい」、「体重減少」、「貧血」などの症状が出てくることが多いので異常に気が付いたときには医療機関を受診することをお勧めいたします。

胃癌(胃ガン)の検査
胃がんの場合、早期がんの治癒率は90%を超えますが、がんが進行すればするほど治癒率は下がりますので、 検診の重要性がお分かりいただけるかと思います。

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また、早く胃がんがみつかれば、内視鏡を使った治療が可能であり、 開腹手術によって胃を切除する必要がなくなる可能性もあり、負担も大幅に減ります。
胃がんの検診方法としては、X線検査(バリウム)が一般的ですが、最初から内視鏡検査を施

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行する病院もあります。 バリウムの検診だけを毎年受けていても進行がんとなって発見される場合が稀にあります。
以下の方法で検査します。

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内視鏡検査
超音波内視鏡
CT検査

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腹部超音波検査
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腫瘍マーカー

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内視鏡検査
病理組織検査で診断 転移の有無を調べるため全身の検査をします。
早期がんは内視鏡で治療も可能。基本的に手術で転移があれば化学療法。

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内視鏡を口から胃の中に送り込み胃の粘膜を直接観察する検査で、胃がんの大部分を見つけることができます。がんが疑われる場合には粘膜の一部を採取して顕微鏡を使って生検が行われ、確定診断が下されます。

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超音波内視鏡
内視鏡の先端に超小型の超音波断層装置をつけて内視鏡検査と同様に検査を行いますが、胃

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壁の断層像からがんの深達度を判断することができたり、粘膜下層より深い部分に薄く拡がるスキルス胃がんの浸潤の範囲を調べることができます。
胃がんが確定された場合には続いて病変の広がりと肉眼的分類、深達度が判定されます。