2009年6月26日金曜日

脳腫瘍サイバーナイフ

まず、性別ですが男女比が1:5と圧倒的に女性に多いのが特徴です。次に、年齢層ですが、若年者から高齢者まで広い年齢層に分布し、20歳台やあるいはもっと若年者でもさほど珍しくありません。また、後述する未分化がんを除き、一般に進行が遅く治りやすいがんであるのも大きな特徴でしょう。特に若年者のがん(乳頭がんというタイプが多い)でたちがいいのも一般のがんの常識とかけはなれています。
乳がんなど多くのがんではリンパ節転移の程度などがんの進行程度により治癒率が大きく左右されますが、甲状腺がんの場合後述する組織型(顕微鏡検査での分類)が最も運命を左右する因子です。
甲状腺がんのうち1%程度を占める髄様がんというタイプのがんは遺伝性のことがあり、また副腎や副甲状腺の病気を伴うことがありますので治療にあたって特別な配慮が必要になります。
甲状腺がんの種類  
甲状腺がんは組織型により乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんに分類されますが、このいずれであるかによって病態や悪性度が大きく異なります。このうち、乳頭がんが全甲状腺がんの約80%を占め、ついで多いのは濾胞がんです。この両者(分化がんと総称します)は予後も良好です。髄様がんはリンパ節転移を起こしやすく約1/4が遺伝性です。髄様がんは分化がんに比べると悪性度は高いのですが、未分化がんほど悪性度は高くありません。一方、未分化がんはおそらくあらゆるがんのうちでも最も増殖スピードの速いもので、治療成績も大変悲惨なものです。未分化がんはこのように恐ろしいがんですが幸いその頻度は低く、もとからあった分化がんが長年のうちに変化したものと考えられます。
なお、本来リンパ系の腫瘍である悪性リンパ腫が甲状腺にできることもありますがここでは詳細に触れないことにします。
がんについて
正常な細胞は一定の規律をもって成長し、死んでいきます。ところががん細胞は異常で、分裂をいつまでも続け、まったく無秩序にどんどん増え続けます。
がんは、遺伝子に傷がついて起こる病気であるということがわかってきました。正常な細胞には増殖をコントロールする遺伝子があって、無制限に増殖しないようにブレーキをかけるのですが、何らかの原因で遺伝子に傷がついて、細胞の増殖をコントロールできなくなると、細胞は無秩序に増え続けるようになります。これががん細胞の特徴です。
がんは、体のさまざまな臓器や組織に発生します。がんの多くはかたまりをつくって大きくなっていきますが、造血器がん(血液がん)のようにかたまりをつくらないものもあります。体のどこかにがんが発生して、それが周囲にしみ出るように広がる「浸潤(しんじゅん))や、体のあちこちに飛び火する「転移)など、次から次へと新しいがん組織をつくることもがん細胞の特徴です。
がんの治療をして治ったようでも、そのときは残ったがん細胞がおとなしくしていただけで、時間が経って再びがん細胞が増殖してくる「再発」もあります。
また、がん組織はどんどん増殖しているので、他の正常な組織のための栄養をどんどん奪ってしまい、体は必要な栄養がとれず、衰弱してしまいます。
がん治療では、がんの種類や大きさ、部位、かたまりなのかそうでないのかなどによって、手術、抗がん剤、放射線などを単独で、もしくは組み合わせて行います。
がんの種類や進行の度合いにもよりますが、抗がん剤治療は次のような目的で行われます。
がんを治癒させるため
がんが転移?再発するのを防ぐため
がんの成長を遅らせるため
体のほかの部分へと転移しているかもしれないがん細胞を殺すため
がんによって起こっている症状を和らげるため
3.抗がん剤について
1)抗がん剤治療とは
抗がん剤治療は、内服や注射によって全身にくまなく抗がん剤を行き渡らせることにより、全身に広がる可能性のあるがん細胞や、すでに他の場所へ転移していたり、全身に広がっていると考えられるがん細胞を治療するものです。がんの種類によっては、第一選択の治療法として抗がん剤治療を行うことがあります。また、手術や放射線と組み合わせて補助的に抗がん剤治療を行うことや、がんを小さくするために手術の前に抗がん剤治療を行うこともあります。
2)抗がん剤の種類
「抗がん剤」は、その作用の仕方、作用する部位などによって、いろいろな種類に分類されます。いわゆる「抗がん剤」とは、がん細胞の細胞分裂過程に働き、がん細胞の増殖を妨げたり、細胞が成長するのに必要な物質を作らせない、あるいは過剰に産生させてがん細胞の死滅を促す「化学療法」のことをいう場合が多いです。この他にも、ある特徴を持ったがん細胞を攻撃する「分子標的薬」や、体内のホルモンの影響を受けて増殖するがんに対しては、そのホルモンを調節することによりがん細胞の増殖を抑える「ホルモン療法」なども、抗がん剤に含まれます。抗がん剤の多くは体のなかの正常な細胞にも作用するため、それが副作用となって現れてきます。化学療法は、分子標的薬やホルモン療法に比べて、一般的に副作用が強いのが特徴です。
がんの種類や状態、また個々の患者さんの健康状態によって、どのような抗がん剤治療が選ばれるかが異なってきます。がん細胞に対してより効果を発揮させるために、作用が異なる抗がん剤を組み合わせて用いることもあります。
3)抗がん剤の投与方法
抗がん剤には、錠剤やカプセル剤といった内服薬(飲み薬)と、点滴のように血管へ直接投与する注射薬があります。静脈のなかに点滴、注射するのが一般的ですが、がんの種類、状況によっては、動脈内、腹腔内、胸腔内、髄液中に投与することもあります。治療によっては、携帯用のポンプを使って、数日間にわたって持続的に抗がん剤を注入する方法もあります。
どのような間隔でいつまで抗がん剤治療を続けるかは、がんの種類、治療の目標、抗がん剤の種類や副作用の程度によって異なります。多くの場合、抗がん剤を投与する日と休む日を計画的に組み合わせ、そのスケジュールに沿って、繰り返し治療していきます。投与を休む日を加えることは、副作用を防止したり、体力や免疫力の低下などに注意する必要があるからです。もし抗がん剤の副作ありますので治療にあたって特別な配慮が必要になります。
3.甲状腺がんの種類  
甲状腺がんは組織型により乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんに分類されますが、このいずれであるかによって病態や悪性度が大きく異なります。このうち、乳頭がんが全甲状腺がんの約80%を占め、ついで多いのは濾胞がんです。この両者(分化がんと総称します)は予後も良好です。髄様がんはリンパ節転移を起こしやすく約1/4が遺伝性です。髄様がんは分化がんに比べると悪性度は高いのですが、未分化がんほど悪性度は高くありません。一方、未分化がんはおそらくあらゆるがんのうちでも最も増殖スピードの速いもので、治療成績も大変悲惨なものです。未分化がんはこのように恐ろしいがんですが幸いその頻度は低く、もとからあった分化がんが長年のうちに変化したものと考えられます。
なお、本来リンパ系の腫瘍である悪性リンパ腫が甲状腺にできることもありますがここでは詳細に触れないことにします。
4.甲状腺がんの症状  
甲状腺がんの症状は通常前頚部にしこりを触れるだけです。長年放置して大きなしこりとなると目でみただけでわかるサイズになりますし、また周囲臓器への圧迫症状を呈することもあります。ただ、前頚部のしこりで甲状腺の腫瘍と判明してもそのすべてががんではなく、良性のもの(腺腫、腺腫様甲状腺腫など)とがんとの比率は約5:1です。また、まれに声が嗄れたり、頚部のリンパ節転移などを契機に甲状腺がんが発見されることもあります。また、何らかの理由によりとった胸部CT検査で偶然甲状腺腫瘍が発見され、精査の結果がんがみつかることもありえます。
ただし、以上のことは甲状腺分化がんの場合であって、未分化がんでは急激な増大、痛み、息苦しさなど多彩な症状を呈します。
5.甲状腺がんの診断  
手で触る触診以外に超音波検査(エコー検査)、CT検査などが補助診断法として有用です。また、しこりに細い針をさしてがん細胞の有無を調べる穿刺吸引細胞診は信頼性も高く、組織型の推定にも有力な情報を提供してくれます。また、目的に応じて甲状腺シンチグラフィ、MRI検査などもおこなわれます。
また、髄様がんでは血中のカルシトニンやCEAといった検査値が高くなりますので、診断は容易です。また、髄様がんでは遺伝性のことがあるので、その家族の方で無症状の髄様がんが発見されることがあり、髄様がんの遺子診断も技術的に可能になってきています。
6.甲状腺がんの治療甲状腺がんの手術
乳頭がん、濾胞がん、髄様がんはすべて手術の対象となります。病変の広がりにより甲状腺を全部取る(甲状腺全摘術)、大部分取る(甲状腺亜全摘術)、左右いずれか半分を取る(片葉切除術)など切除範囲にバリエーションがあります。頚部のリンパ節は原則として切除(郭清)しますが、その範囲もがんの進み具合により判断されます。きわめて微小な分化がんではリンパ節郭清を省略しうる場合もあります。
遠隔臓器に転移をきたした分化がん(ことに濾胞がん)では甲状腺全摘後、ラジオアイソトープを投与が行われます。分化がんに対する有効な化学療法(抗がん剤治療)はありません。
一方、甲状腺未分化がんに対しては、手術よりも放射線療法と化学療法が中心的な治療となります。
甲状腺がん手術の合併症
甲状腺の手術に特徴的な合併症としては、反回神経麻痺、副甲状腺機能低下などがありえます。反回神経麻痺(片方)では声が嗄れる、水分を飲むとむせる、などの症状がでます。したがって、この神経ががんに巻き込まれているとかよほど特殊な状況にないかぎり反回神経は残します。また、副甲状腺4個のうちいくつかは切除されることが多いのですが、3個以上の摘出では血液中のカルシウムが低下し、指先や口の周囲のしびれ(テタニーと呼びます)がおこることがあります。テタニーがおこればカルシウム剤の補充を行います。
甲状腺がん術後の投薬
甲状腺全摘術や大部分を切除した場合には、残った甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを作れないので、チラージンSという甲状腺ホルモン剤を服用する必要があります。ただ、ホルモン剤といっても本来身体に不足している分を補うだけのことですので、副作用の心配はまったくいりません。また、甲状腺全摘術などで副甲状腺の機能低下がおこり血清のカルシウム値が低下している場合にはカルシウム製剤や活性化ビタミンD3を服用する必要があります。
1.甲状腺がんの治療成績  
未分化がんを除き甲状腺がんの予後は良好です。特に、大部分をしめる乳頭がんでは術後10年生存率が90%を越えますのでがんのうちでも最も治
りやすい部類に属します。濾胞がんもこれに準ずる高い治療成績が得られます。髄様がんは分化がんに比べるとやや不良ですが、それでも一般のがんにくらべると予後は良好です。ただ、未分化がんの治療成績はきわめて悪く今後の研究課題です。
ヒトパピロ-マウイルスは、子宮頚癌の原因ウイルスであり、ほぼ全ての子宮頚癌の組織から検出されます。ヒトではこれまで100以上の型が報告されていますが、HPVは型により子宮頚癌に高率に検出される型(ハイリスク)から病因と関連性がないと報告されている型まで確認されています。
子宮頚癌の検診は、まず、子宮頸部の細胞診で行います。結果は、 Vと分けられます。 は正常。は、軽度異形成。高度異形成。は、上皮内癌。Vは、浸潤癌とクラス分けします。までが、良性。からが悪性となります。つまり軽度異形成は、ほぼHPVの感染所見のことが多く、が自然治癒し、11%がくなり、最終的に0.3%が癌になります。32%が自然治癒し、56%が存続、14%が進行するとされています。HPVの型には、より子宮頚癌になりやすい型(ハイリスク)とそうでない型があります。
そのハイリスク型は、。HPVの感染率は、統計により異なりますが、10~20代は、約50%、30~40代は、約30%。そのHPV陽性者の約半分にハイリスク型HPVが検出されております。HPV陰性例においては、異形成から癌の存在は、きわめてまれであ風邪、百日咳、水ぼうそうの人には近づかない方が良いでしょう。また、抗がん剤治療中には予防接種は避けてください。
切り傷に気をつけてください(ひげそりは電気カミソリで行うと良いでしょう)。また、庭いじり、ペットの入浴には手袋を使う、果的です。
抗がん剤の影響で骨髄機能が障害され、赤血球の数が少なくなると、貧血症状を感じることがあります。
具体的な症状としては、だるさや疲れやすさ、めまい、息切れなどです。フコイダン?沖縄生まれの「海の幸」
1「海の多糖体=フコイダン」の横顔
ガン細胞はフコイダンに弱かった!
日本人の平均寿命が世界一に向けて驀進し始めたころから、その喜びとは裏腹にガンの発生件数が増え、死亡者も増えてきました。1998年のガンによる死亡者数(厚生労働省人口動態統計発表)は、28万3921人で、第2位の心疾患の2倍に達しています。
こうした中で新たな抗ガン剤も開発されてきましたが、副作用問題などを解決できずにきた過程で化学製剤ではない、薬用キノコや薬用植物などの有効成分が探索され、抗ガン活性を示すいくつかの成分が認められてきました。その一つがβ―グルカンのような多糖(食物繊維)です。菌類や植物の多糖に抗ガン活性があるように、海の藻類の多糖にもそれが認められるのではないか!その着想からモズク、ワカメ、コンブなどの多糖類である「フコイダン」が研究対象とされ、ガン細胞がフコイダンに弱いことが明らかにされたのです。
ガンとの闘いの新局面は「ガン細胞の自殺」
フコイダンの抗腫瘍作用などが第55回日本癌学会という大きな舞台で研究発表されたのは、コンブを原料にしたフコイダンが最初です。海藻がガンに効く!海藻ということも意外でしたが、フコイダンの抗ガン作用は抗ガン剤などとは異なる作用機序(作用の仕方)をするらしいこと、すなわち、ガン細胞を「自己崩壊=自殺(アポトーシス)へ追い込む」という抗ガン作用である点も感心を呼びました。追いかけるように沖縄モズクから得られたフコイダンの抗ガン作用に関する研究発表も行われ、相前後して、沖縄モズクからは他に比して非常に純度の高いフコイダンが得られるということも明らかにされたのです。
2「沖縄モズク」にはフコイダンが豊富
沖縄特産のモズクとフコイダン
フコイダンの抗ガン作用や抗腫瘍作用、コレステロール低下作用などが順次立証されてくると、それではどんな海藻類からフコイダンを精製すべきか、機能性の優劣はどうかという問題が浮上しました。古くからの貴重な食材であるコンブは、年々需要が増える反面、収穫を増やすのは容易ではありません。そこで注目されたのが、沖縄で人口養殖に成功し、今や国内生産量の90%を占めるようになったモズクでした。全国で10数種あるモズクのうち、沖縄で養殖されているのは2種類です。
①オキナワモズク(ナガマツモ科)褐藻類。西表島から奄美大島に至る海域の特産種。
粘性に富み、太さ1.5~3.5mm、長さ25~30cm。海面に張った大きな養殖網に繁茂させます。
②モズク(モズク科。通称:いともずく。褐藻類。)
このうち白羽の矢が立ったのが、琉球大学農学部生物資源科学科の分析でフコイダンの収量が3倍強も多いことがわかったオキナワモズクです。
オキナワモズクは高純度のフコイダンが採れる
同じく琉球大学の研究によって、オキナワモズクのフコイダンの化学組成は、全糖、ウロン酸、水分であること、またその構成糖の大部分は「L-フコース」で、フコイダンの 有効作用の主軸を形成していると推定されたのです。さらに重要な事実も分かりました。     例えばコンブなどからフコイダンを調整しようとすると、ヌルヌル成分であるアルギン酸などが混入して精製には相当の困難が伴うのですが、コンブに比して約5倍のフコイダン を含むオキナワモズクでは、その問題が容易に解決できることが分かったのです。こうして純粋なフコイダンを能率的に精製する道が開かれました。
3ここまできたガンとの闘い
ガンの正体が見えてはきたが???
「早期発見、早期治療」はこれまで、ほかに決定打がないこともあって、ガン治療の切り札


脳腫瘍サイバーナイフ

と考えられてきました。しかし今、このワンパターンの図式を考え直す時期にきているのです。「フコイダンでガンが消えた!」-ガンを恐れ、完全な治療に道が開かれることを願っ

脳腫瘍サイバーナイフ


てきた私たちの胸に、これほどグサリと突き刺さる言葉も他にありません。
早期発見や早期治療の限界とは、どういうことなのでしょうか。ガンは、細胞にある遺伝子

脳腫瘍サイバーナイフ


の破損(異常)によって発生すること、また、遺伝子の破損は細胞分裂時の遺伝子のコピーミス、発ガン物質や活性酸素、放射線などが原因となることが確実視されるようになりまし

脳腫瘍サイバーナイフ


た。だとすれば、ガン細胞はすべての人の体内で常に発生しているということになります。
まだ超えられないガン治療の“その一線”

脳腫瘍サイバーナイフ


ただ、多くの場合は体に備わった免疫作用でその初期のガン細胞は排除されてしまうのですが、排除に失敗して生き残ってしまうと細胞分裂を繰り返し10年、20年の間に臨床的に

脳腫瘍サイバーナイフ


わかる大きさに成長するのです。その段階になって見つかるのですから、ずいぶん遅い早期発見ですし、すぐに治療を始めたとしても、決して早期発見ではありません。すでにあちこ

脳腫瘍サイバーナイフ


ちへ転移していると考えるのが妥当であります。しかし、同じガンでも中には転移しないものがあることがわかってきました。病理診断でそれを判断するのは非常に困難なので一律に

脳腫瘍サイバーナイフ


積極的治療法として「殺ガン」を目的に切除手術、抗ガン剤投与、放射線照射が行われてきたのです。危険を


脳腫瘍再発

していただけで、時間が経って再びがん細胞が増殖してくる「再発」もあります。 また、がん組織はどんどん増殖しているので、他の正常な組織のための栄養をどんどん奪ってしまい、体は必要な栄養がとれず、衰弱してしまいます。 がん治療では、がんの種類や大きさ、部位、かたまりなのかそうでないのかなどによって、手術、抗がん剤、放射線などを単独で、もしくは組み合わせて行います。 がんの種類や進行の度合いにもよりますが、抗がん剤治療は次のような目的で行われます。 がんを治癒させるため がんが転移?再発するのを防ぐため がんの成長を遅らせるため 体のほかの部分へと転移しているかもしれないがん細胞を殺すため がんによって起こっている症状を和らげるため 3.抗がん剤について1)抗がん剤治療とは抗がん剤治療は、内服や注射によって全身にくまなく抗がん剤を行き渡らせることにより、全身に広がる可能性のあるがん細胞や、すでに他の場所へ転移していたり、全身に広がっていると考えられるがん細胞を治療するものです。がんの種類によっては、第一選択の治療法として抗がん剤治療を行うことがあります。また、手術や放射線と組み合わせて補助的に抗がん剤治療を行うことや、がんを小さくするために手術の前に抗がん剤治療を行うこともあります。2)抗がん剤の種類「抗がん剤」は、その作用の仕方、作用する部位などによって、いろいろな種類に分類されます。いわゆる「抗がん剤」とは、がん細胞の細胞分裂過程に働き、がん細胞の増殖を妨げたり、細胞が成長するのに必要な物質を作らせない、あるいは過剰に産生させてがん細胞の死滅を促す「化学療法」のことをいう場合が多いです。この他にも、ある特徴を持ったがん細胞を攻撃する「分子標的薬」や、体内のホルモンの影響を受けて増殖するがんに対しては、そのホルモンを調節することによりがん細胞の増殖を抑える「ホルモン療法」なども、抗がん剤に含まれます。抗がん剤の多くは体のなかの正常な細胞にも作用するため、それが副作用となって現れてきます。化学療法は、分子標的薬やホルモン療法に比べて、一般的に副作用が強いのが特徴です。 がんの種類や状態、また個々の患者さんの健康状態によって、どのような抗がん剤治療が選ばれるかが異なってきます。がん細胞に対してより効果を発揮させるために、作用が異なる抗がん剤を組み合わせて用いることもあります。3)抗がん剤の投与方法抗がん剤には、錠剤やカプセル剤といった内服薬(飲み薬)と、点滴のように血管へ直接投与する注射薬があります。静脈のなかに点滴、注射するのが一般的ですが、がんの種類、状況によっては、動脈内、腹腔内、胸腔内、髄液中に投与することもあります。治療によっては、携帯用のポンプを使って、数日間にわたって持続的に抗がん剤を注入する方法もあります。 どのような間隔でいつまで抗がん剤治療を続けるかは、がんの種類、治療の目標、抗がん剤の種類や副作用の程度によって異なります。多くの場合、抗がん剤を投与する日と休む日を計画的に組み合わせ、そのスケジュールに沿って、繰り返し治療していきます。投与を休む日を加えることは、副作用を防止したり、体力や免疫力の低下などに注意する必要があるからです。もし抗がん剤の副作用が強く出た場合には、その量を減らしたり、投与を中止することもあります。 また、抗がん剤治療中に他の薬を使うと、薬によっては抗がん剤の効果や副作用に影響することがあります。以下に当てはまる場合には、医師またはその他の医療スタッフにお伝えください。 現在服用している薬がある。 健康食品や民間療法を行っている。 4)抗がん剤投与中の注意点抗がん剤の点滴は、腕の静脈や中心静脈という大きな血管に、プラスチック製の軟らかい針や、カテーテルと呼ばれる細いチューブを挿入して行います。この軟らかい針やカテーテルに、点滴用の管をつなげて点滴をはじめます。 点滴は、無理のないリラックスした体勢で治療を受けることができます。点滴の間、体や腕をまったく動かさずにいる必要はありませんが、腕の静脈に針を挿入している場合、体や腕の動きで点滴の針が抜けやすくなることがあります。点滴の管が引っ張られたり、体のどこかでふんでしまったりしないように気をつけましょう。 点滴を受けながら体勢を変えたり、歩いたりすることもできますが、不自由な点も多いので、点滴の前にはトイレをすませておいたほうが良いでしょう。腕の静脈から点滴する場合 針は、血管外に漏れにくい静脈留置針を使っておりますので、腕を動かしても簡単に針が抜けてしまったり、点滴が漏れることはほとんどありません。しかし、血管がとても細くて針が入りにくいときや、血管壁がもろくて弱いようなときには漏れることもあります。 抗がん剤の種類によっては、血管の外側に漏れてしまうと皮膚に障害をきたす可能性がありますので、針が入っている部分を安静に保つよう心掛けてください。 以下のような症状があるときには、針が抜けていたり、点滴が漏れていたりする可能性がありますので、すくに看護師を呼んでください。 入っているところに痛みがあるとき皮下組織に漏れてしまった場合、抗がん剤の種類によっては処置を行う必要があります。 点滴の針を抜いた後は決してもまないで、しっかりと押さえてください。押さえ方が不十分なときには、内出血を起こすことがあります。針を抜いた後、5分間を目安に、指で押さえて止血を行うようにしてください。 点滴が終わって針を抜いたときには問題がなくても、2~3日後、針が入っていた部分に赤み、痛みや腫れなどが生じる場合があります。針を抜いた後も、数日間は変化がないか観察するようにしてください。 自宅に帰ってから、針が入っていた部分の痛みや腫れが現れてきた場合には、患部を冷たい水や湿布で冷やし、病院へ連絡してください。 中心静脈に挿入したカテーテルから点滴する場合 患者さんによっては、腕からの静脈ではなくて、中心静脈という体の太い静脈へ点滴するために、鎖骨の下の静脈、首の静脈からカテーテルを入れる場合があります。カテーテルを外に出したままにする方法と、ポートといってカテーテルごと皮下に埋め込んでしまう方法があります。ポートは、一度埋め込むと半永久的に使うことができますので、長期間点滴を行う場合や、腕からの血管が確保しにくい場合などに便利です。その他の複数の検査結果から総合的に判断する必要があります。
腫瘍マーカーの内、体内の特定の臓器細胞でのみ作り出されるものがあります。これを「臓器特異性が高い」といいます。例えば、肝細胞がんに対する「AFP」、前立腺がんに対する「PSA」がそれです。
この種の腫瘍マーカーが異常値を示した時には、すぐにその臓器の疾患を診断することができます。
しかし、多くの腫瘍マーカーは複数の臓器で作り出されるため、ある特定の腫瘍マーカー値が上昇したからといって、その臓器と疾患を特定することはできません。
まずはがん細胞の成長?進行を止めることが先決です。いきなりがんを消すことは考えません。
基礎的な体力、元気、食欲を取り戻すことによって、今以上に悪くならないことを目指すのです。 たとえがんが体に残っていたとしても、それ以上大きくならなければそれでいいのです。体に悪さをしなければいいのですから。がんを消すのではなく、がんの周りに壁を作り、囲んでいくのが、漢方の抗がん剤の効き方です。
大腸癌(大腸ガン)とは?
大腸癌とは、この管腔の粘膜面に発生した悪性腫瘍です。
大腸がんは、日本人に増加傾向が著しいがんです。毎年約6万人が罹患し、2015年ごろには胃がんを抜くとの予測もあります。
また、大腸がんによる死亡は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番目に多くなると推定されています。男性も女性もほぼ同じ頻度で大腸がんにかかります。60歳代がピークで70歳代、50歳代と続きます。欧米と比べ、10歳ほど若い傾向があります。5~10%の頻度で30歳代、40歳代の若年者に発生し、若年者大腸がんは家族や血縁者の中に多発する傾向が認められることがあります。
大腸がんができやすい部位は直腸とS状結腸で、全体の約70%をしめています。特に直腸は全大腸がんの約50%が発生するほどがんができやすい場所です。2番目に多いのは便が長い間貯留しているS状結腸です。
正確な理由はわかりませんが、一つには、内容物(便)が硬くなってきている部位では粘膜面の細胞の剥がれ落ちる数が多く、その分補強される数も多い(細胞分裂が盛んである)ためと考えられています。
大腸癌(大腸ガン)の原因
大腸がんの発生には、遺伝的因子よりも環境的因子の比重が大きいと考えられています。食生活の急激な欧米化、特に動物性脂肪やタンパク質の取り過ぎが原因ではないかといわれています。動物性の脂肪を摂ると、消化を助けるために胆汁酸が多く分泌されます。脂肪の消化の際に発生する物質のなかに発がん物質があり、大腸の粘膜にがんが発生すると考えられています。しかし、5%前後の大腸がんは遺伝的素因で発症するとされています。大腸がんにかかりやすい危険因子として、
大腸ポリープになったことがある。
超音波検査は、手術前、手術後(再発)、がんの壁外への進展や肝臓への転移などの判定に役立つ検査法です。CT検査やMRI検査、超音波検査の結果はX線検査や内視鏡検査の結果と複合して、総合的な診断を行うことができます。また、がん治療(化学療法や放射線療法など)中に効果がどのくらいでているか、などの判断要素も得られ、その後の治療方針を選択するうえでの重要な情報をえられます。大腸がんにおいては、腹部の超音波検査、胸部?腹部のCT検査、あるいはMRI検査で肺転移、肝臓転移、がん性腹膜す。 「この抗がん剤はよく効く」と書いてあれば、おそらく「これでがんが治る」と考えられるかもしれません。しかし多くの場合、そういうことはありません。抗がん剤で治療して、画像診断ではがんが非常に小さくなり、よく効いたように感じたとしても、残念ながらまた大きくなってくることがあります。それでも見た目には著明に効いたようにみえますので、「効いた」といわれるわけです。 例えば肺がんの効果判定では、CTなどによる画像上で、50%以上の縮小を「効いた」と判断します。 もちろん、抗がん剤でがんが完全に治るということもありますが、通常「抗がん剤が効く」という場合、「がんは治らないが寿命が延びる」、あるいは「寿命は延びないけれども、がんが小さくなって苦痛が軽減される」といった効果を表現しているのが現状です。 もちろんそれで満足しているわけではなく、がんが完全に治ることを目指しています。 しかし、難治性のがんの多くでは、効果よりも薬物有害反応の目立つことが少なくありません。遺伝子異常の診断、治療への応用
遺伝子の異常は、正常細胞をがん細胞へと変化させる大変都合の悪い現象ですが、別の見方をすれば、正常細胞とがん細胞を見分けるための決定的な証拠にもなります。したがって、遺伝子異常を応用して、がんの診断や治療ができないかという研究が進んでいます。ひらが
なの「がん」は悪性腫瘍全体を示すときに用いられ、上皮性腫瘍に限定するときは、漢字の「癌」という表現を用いることが多いようです。上皮内新生物とは何ですか?上皮内新生物
は「Intraepithelial Neoplasia(Neoplasm)」の日本語訳で、「上皮内腫瘍」とも呼ばれています。以前は、上皮内がん(Carcinoma in situ)と呼ばれていたもので、まだ上皮
細胞と間質細胞(組織)を境界する膜(基底膜)を破って浸潤(しんじゅん)していないがん(腫瘍、癌)を指します。浸潤していませんから、切除すれば治ります。上皮内がんが最
もよく観察されているのは子宮頸部ですが、子宮頸部では前がん病変の異形成と上皮内がんはしばしば共存し、両者の間は必ずしも明瞭な区別がつけられません。これらを連続した一
連の病変としてとらえ、「子宮頸部上皮内腫瘍(Cervical Intraepithelial Neoplasia:CIN)」と呼んでいます。3.良性の腫瘍とは何ですか?悪性腫瘍(がん)の特徴に以下の3
つがあげられています。 1)自律性増殖:がん細胞はヒトの正常な新陳代謝の都合を考えず、自律的に勝手に増殖を続け、止まることがない。 2)浸潤と転移:周囲にしみ出るよう
に広がる(浸潤)とともに、体のあちこちに飛び火(転移)し、次から次へと新しいがん組織をつくってしまう。 3)悪液質(あくえきしつ):がん組織は、他の正常組織が摂取しよ
うとする栄養をどんどん取ってしまい、体が衰弱する。 良性の腫瘍は上記の「自律性増殖」をしますが、「浸潤と転移」、「悪液質」を起こすことはありません。増殖のスピードも
(がん抑制遺伝子の不活化)があることもわかっています。 傷の種類として、DNAの暗号に異常が生じる突然変異と、暗号自体は変わらなくても使われ方が変わってしまう、エピジェネティック変異とがあることがわかってきています。 正常な細胞に決まった異常が起こると、その細胞は増殖します。そこに第二の異常が起こると、さらに早く増殖するようになります。この異常の積み重ねにより、がん細胞が完成すると考えられます。 3.がん遺伝子ある遺伝子に傷がついたときに、細胞増殖のアクセルが踏まれたままの状態になる場合があることが知られています。このような遺伝子は、がん遺伝子と呼ばれています。多くの場合、がん遺伝子によってつくられる蛋白質(たんぱくしつ)は、正常細胞も増殖をコントロールしていますが、その働きが異常に強くなることにより、細胞増殖のアクセルが踏まれたままの状態になります。 例えば、「myc」と呼ばれるがん遺伝子の場合、1個の細胞あたりの遺伝子の数が殖えることにより、「myc遺伝子」によりつくられる蛋白質が増えすぎて、際限ない細胞増殖を引き起こすことがわかっています。す。 安静にする。 出血部位をタオルやガーゼで圧迫する。 出血部位を冷やす。 出血が止まらないときは担当医や看護師に連絡する。 <患者さんの日常生活上の注意> 激しい動作の仕事やスポーツは避けてください。また転倒や外傷、打撲に注意しましょう。庭いじり、ペットの入浴には手袋を使います。爪は短く切り、皮膚に傷をつくらないようにするなどの工夫も効果的です。 歯磨きは柔らかいブラシを使用し、歯ぐきを傷つけないようにしましょう。また、ひげそりには注意してください(電気カミソリを使用すると良い)。 排便時には力まない(下剤を使用して便を柔らかくする方法もあります。医療スタッフにご相談ください)。 アルコールは控えましょう(血液を固まりにくくする作用があります)。 薬のなかには、解熱鎮痛剤などのように血小板の作用を抑制する薬があります。薬の飲み合わせに不明な点があれば、薬剤師もしくは医療スタッフにご相談ください。 8)しびれ(神経障害による)抗がん剤によっては、副作用としてしびれ(神経障害)が起こります。手先や足先の感覚が鈍くなるため、外傷ややけどに注意することが必要です。また抗がん剤治療が終わっても、すぐには改善しないことが多いです。時間が経つにつれ少しずつ軽減していきますが、1年以上長引くこともあります。 <しびれの症状> 手先、足先のしびれや冷たい感じ。 ボタンがかけにくい。 物をうまくつかめない。 文字がうまく書けない。 転びやすい。 <患者さんの日常生活上の注意> 外傷に気づきにくくなるので、やけどやぶつけたりしないように注意することが大切です。 足先の保護のため、必ず靴下を履いてから靴を履くようにしましょう。また、マッサージや患部を温めると良いでしょう。その際、低温やけどには注意してください。 症状がひどく、日常生活に支障がある場合には、しびれを軽減させる内服薬を服用することがあります。医師または医療スタッフにご相談ください。 抗がん剤の種類によっては、髪が抜けるものと抜けないものがあります。また、髪の抜け方には個人差があります。脱毛は抗がん剤投与の2~3週間後に多く起こり、髪以外の部分(体毛?眉毛?陰毛)でも起こります。髪は、抗がん剤治療が終われば、3~6ヵ月後には再び生えてきます。 <患者さんの日常生活上の注意> 急に髪が抜けてくることが多いため、精神的に落ち込みやすくなります。あらかじめかつらや帽子、ナイトキャップを用意しておくことで、心の準備をしておくと良いでしょう。 髪をあらかじめ短くしておくと、脱毛が起きた際に処理をしやすいです。また洗髪は爪を立てず、やさしく行いましょう。脱毛が起きる際にピリピリ感を感じることがあります。いつも使っているシャンプーでもしみるようなら、刺激の少ないシャンプーを使うと効果的です。 髪への負担をなるべくかけないようにしましょう。例えば、柔らかいヘアブラシを使用したり、ドライヤーの温度を低めにすると良いでしょう。また、刺激の強いパーマやカラーリングは避けてください。 6.臨床試験について臨床試験とは、現在標準的に行われている治療とは異なり、新しく考案された治療法や新しい薬がヒトの病気に対して有効かどうか、また安全かどうか、実際に患者さんに協力していただいて試験することをいいます。これは、まだ承認されていない薬を使う場合(治験と呼ばれます)や、承認された薬同士を新しく組み合わせる場合など、さまざまな形で行われています。臨床試験は少数の患者さんに行われるので、その効果や副作用についての情報は十分ではありません。また、臨床試験に参加する際には、いくつかの条件を満たさなければ参加できません。臨床試験に参加されるかどうかは、医師の説明をよく聞き、わからないところは質問するなど納得してから参加するようにしましょう。7.その他の日常生活における注意点1)健康食品についてがんに効くといわれるような、いわゆる健康食品の多くは、ヒトを対象とした有効性や安全性の確立がなされていませ


脳腫瘍再発

ん。また試験管内の実験や、ヒト以外での動物を用いた実験で、その有効性や安全性の検討がなされたものであっても、その製造過程の違いから、含まれる成分の種類や量に差が出る


脳腫瘍再発

ことがあります。抗がん剤治療中にこれらを服用することにより、重篤(じゅうとく)な副作用を起こした報告もあります。 したがって抗がん剤治療を受けている間は、これ治療の数


脳腫瘍再発


時間前は食べないようにするなどの工夫で、軽減できることがあります(特に乳製品は消化時間が長いので、控えたほうが良いでしょう)。 体をしめつける衣服は避け


脳腫瘍再発

たほうが良いでしょう。
がんは、遺伝子に傷がついて起こる病気であるということがわかってきました。正常な細胞


脳腫瘍再発

には増殖をコントロールする遺伝子があって、無制限に増殖しないようにブレーキをかけるのですが、何らかの原因で遺伝子に傷がついて、細胞の増殖をコントロールできなくなる

脳腫瘍再発


と、細胞は無秩序に増え続けるようになります。これががん細胞の特徴です。 がんは、体のさまざまな臓器や組織に発生します。がんの多くはかたまりをつくって大きくなっていきま

脳腫瘍再発


すが、造血器がん(血液がん)のようにかたまりをつくらないものもあります。体のどこかにがんが発生して、それが周囲にしみ出るように広がる「浸潤(しんじゅん)」や、体のあ

脳腫瘍再発


ちこちに飛び火する「転移」など、次から次へと新しいがん組織をつくることもがん細胞の特徴です。 がんの治療をして治ったようでも、そのときは残ったがん細胞がおとなしく


2009年6月25日木曜日

脳腫瘍病理

QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
具体的な薬剤活用方法
(1) 西洋の抗癌剤を受ける時
  ???サポートとして A)副作用を抑える B)抗癌剤の効果を高める C)癌の進行を抑える
(2) 西洋の抗癌剤ができない時
  ???主役として   癌の進行をくいとめる
乳がんは自己診断や定期健診で発見しやすい癌です。
目で見たり、触れてみたりすることで発見しやすい癌です。また、定期健診をすることで、自分で発見できなかった、小さながんが発見できる事がありますので、定期健診をお勧めいたします。
初期癌
初期のがんは治療成績が良く、その5年生存率は、大きさ2cm以下で転移のない局所的乳がん(ステージI~III)が97%、大きさ2~5cmでリンパ節までの転移のある乳がん(ステージIII)が79%であることが分かっています。
遠隔転移
しかし、遠隔転移(ステージIV)した乳がんの5年生存率は23%と非常に低いといわれています。
現状の西洋医学の治療方法は、
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。
抗癌剤の効果
初期の乳がんの場合は西洋抗癌剤の効果が期待できる癌です。
生存率
10年生存したら、15年まで生存できる可能性が高いがんです。
自覚症状
乳がんの自覚症状として、最も多いのはしこりです。感触としては石のような硬さがあります。9割の人が自分で見つけて病院に行きます。
転移のルート
血液からの転移?????肺、骨肝臓 脳などは血行性の転移です。
リンパからの転移????脇の下や鎖骨の上のリンパ節に転移します。
病状は、転移した部位により異なる
肺や肝臓に転移した場合、痛みなどの症状がでてくる事はまれです。定期健診や、画像診断で見つかることが、多いです。症状が現れたときはかなり進行しているときです。
骨に転移したときは 痛みがあります。脳に転移したときは、脳腫瘍と同じ症状が現れます。
卵巣がんは早期発見が難しく、診断されにくい癌です。
卵巣がんは症状に乏しく、ある程度の大きさにならないと、画像で診断できないためと、卵巣が親指の頭ほどの大きさで体の奥に存在するため、細胞診断ができないので、早期に発見されにくいがんです。
卵巣がんは1期で発見される人が30%で、3期 4期の進行がんで発見される人が6割を占めています。
3期であれば、5年生存率は30%、4期になると、5年生存率は10%に低下すると言われています。
手術は治療と同時にがんの進行度を調べるのが目的です。
卵巣がんの手術は、がんの摘出を兼ねて「がんの進行度」を把握する目的で行います。
現状の西洋医学の治療方法は、
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。
卵巣がんの場合は、がんの摘出も兼ねて、治療と同時にがんの進行度を調べるのを目的で行われます。
見た目は卵巣内にとどまる早期がんのようであっても、調べてみるとすでに、リンパや腹膜は主などである場合が少なく無いと言われています。
卵巣がんは抗癌剤の効果が期待しやすい癌です。
早期の場合などでリンパ節に転移がありそうな場合、抗がん剤を投与することにより、手術の規模を縮小することが出来ます。4期のがんでも抗がん剤で縮小してから、手術を行う事があります。術後補助療法として、抗がん剤の投与が行われます。
こうした治療を行っても、5年生存率は、1期が80%、2期が60%、3期が30%、4期は10%とかなり厳しい状況であると言われています。
自覚症状
自覚症状に乏しく、発見されたときにはすでに、リンパや腹膜播種などである場合が多いがんです。
転移のルート
卵巣がんのうちの上皮がんは腹膜に転移し、そこから肝臓の表面や大網に広がります。
主な転移先?????肝臓 大腸
その他の症状
癌の進行による体重の減少?体力の低下、神経の転移による背中の痛み、腰痛?腹痛、腹膜播種による腹水などが見られます。
子宮体がんは6割が1期、子宮頸がんは4~5割が0期で発見されます。
子宮体がんは褐色のオリモノがでたり、下着の汚れで気づく事が多いがん
不正出血で発見された場合でも子宮体がんの65%が1期で発見されます。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
日本では、子宮がんの約80%が子宮頸がんです
子宮がんは胃がん、乳がんに次いで多いがんですが、死亡率は年々下がっています。子宮がんは早期の段階で発見されれば、ほとんどが治ります。
子宮がんが徐々に増加してくる30歳を過ぎた頃からは、年に1回子宮がんの検査を受けることがとても重要です。
手術が基本です
一般には、できるかぎり手術を行って、病巣を摘出する根治的治療法がとられます。この目的のために手術療法と放射線療法を併用する場合もあります。
手術が出来ないほど、がんが進行している場合や、重い合併症があったり、高齢者などで手術に耐えられないと診断された場合には、放射線療法が主体となります。
化学療法は、現段階では補助的な治療法と考えられており、とくに手術の出来ないⅣ期などの進行例や再発例に対して延命を期待して行われます。
放射線治療
放射線治療は、いずれかのがんに対しても行われます。とくに子宮頸がんの大部分を占める扁平上皮がんには放射線が良く効きます。その治療成績は手術療法と大差ないので初回治療を放射線療法単独で行うこともあります。
しかし、一般に腺がんでは放射線の効果が劣るので、ほとんどが腺がんである子宮体がんでは手術療法が優先されます。
肉食をさけがんの患者さんの食事には、野菜(たまにはキャベツ、トマト、レタスなどの生野菜を)を意識して食べた方いいと思われます。
がん細胞の増殖?転移は体温が低下すると起こるようです。
日本人の健康なときの平熱は36.5度です。しかし、がんの患者さんの多くは35.5度前後と言われ非常に体温が低下しています。
Q.体温が1度低下するとどうなるのでしょうか?
A.たった1度の体温の低下ですが自己免疫力が30%、基礎代謝が14%下がります。この1度で自己免疫が衰えると血液の中で白血球は無防備状態になり、がん細胞からすれば
検診で受けるレントゲン検査は、いろいろな病気を早めに発見する手段として非常に大事な検査です。最近では高精度のCTスキャン装置が開発され、いままで見過ごされてきた小さな病気も発見されるようになりました。それにともなって診断の技術も日に日に進歩しています。 会社や町の検診などで、「要精査」といわれた場合は、おはやめに、最寄りの病院に相談され、CTスキャンを受けることをおすすめします。もし何かレントゲンに影があったとしてもいちがいに深刻な病気とは限りません。もう一歩進んだ検査で、はやめにはっきりさせることが、精神的にも肉体的にも大切なことです。そしてまんがいちその病気に肺がんの疑いがあれば、われわれ肺がんの専門医にご相談ください。 肺がんの検査はどんなことをするの?肺の病気はさまざまで、それぞれいろいろな診断の方法があります。肺がんの可能性がある場合は、胸部のレントゲン、CTスキャンなどで病気の場所やかたちをよく調べます。確定診断には顕微鏡の検査(細胞診、組織診)が必要で、まず痰に混ざっているがん細胞を調べます。肺の中をのぞく気管支ファイバーを使って病気の部分から直接細胞を採取し、がん細胞の有無を調べる方法や、気管支ファイバーでは届かないところにできた病気はCTスキャンで病気の部位を調べながら針で細胞を採取することもできます。しかし、心臓に近い場合など、どうしても診断がつかない場合は、手術で診断しなければならないこともあります。現在は胸腔鏡という1cmくらいの太さの機械を会社や町の検診などで、「要精査」といわれた場合は、おはやめに、最寄りの病院に相談され、CTスキャンを受けることをおすすめします。もし何かレントゲンに影があったとしてもいちがいに深刻な病気とは限りません。もう一歩進んだ検査で、はやめにはっきりさせることが、精神的にも肉体的にも大切なことです。そしてまんがいちその病気に肺がんの疑いがあれば、われわれ肺がんの専門医にご相
談ください。 肺がんの検査はどんなことをするの転移の場合は、数が多いことが多いため、治療は原則は、化学療法です。しかし、数が少ない時は、手術することがあります。一般的には、1つ転移があれば、見た目にはなくても、他にも転移があるだろうと想像されるのですが、必ずしもそうではないこともあります。その一つの転移を治療することで、落ち着いてしまうこともあるのです。ただし、原発が落ち着いていないと、新たな転移が次から次へと生じてきて、治療の意味がありません。肺がんの治療の原則は、小さい場合は、手術か放射線、広がっている場合は化学療法です。現時点でのおおまかな治療方針を書いておきます。 IIIA期とは、大きさと無関係に隣接臓器、即ち胸壁(superiorsu1custum our を含む),横隔膜,縦隔、胸膜,壁側心膜のいずれかに直接浸潤する腫瘍;または腫瘍が気管分岐部から2cm未満に及ぶ’)が, 気管分岐部に浸潤のないもの;または無気肺あるいは閉塞性肺炎が一側肺全体に及ぶもの で、かつ、縦隔の反対側にまで腫瘍が進展していないこと、遠隔(鎖骨窩リンパ節、脳や肝臓転移)がないこと。(以上、肺癌取扱い規約より)という条件です。 IIIB以上とは、すなわち、遠くの臓器に転移があったり、反対側の肺に転移があったり、縦隔の反対側に転移があったりする状態を言います。こういう状態で手術をすれば、患者さんの寿命をかえって縮める結果になってしまうので、手術はしないというのが普通の病院です。化学療法などに治療の主体をもっていくことになります。 小細胞癌の特徴はきわめて転移しやすいことです。また、薬が非常に効くので、普通は手術は行いません。放射線療法を組み合わせることが多いです。化学療法単独よりも、放射線を併用したほうが、成績が良いことが確かめられています。放射線治療は外科治療とほぼ同じ効果なので、外科治療に準じます。しかし、外科的な切除は、がんが胸の壁に達しているとできませんが、放射線治療は外科でできない範囲の子宮体がんの5年生存率は、1期も2期も95%、3期で65%、4期で35%といわれています。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。
子宮体がんの場合には、月経以外に出血(不正性器出血)がみられます。特に閉経後に不正性器出血をみたときは、すぐに検査を受けたほうがよいでしょう。
転移のルート
がんが子宮体部にとどまっているのがI期、
子宮頸部に浸潤しているのがII期、
子宮外に浸潤しているのがIII期で、
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染のための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
血液検査と生検でわかる癌
首やその周辺、脇の下、足の付け根のリンパ節が、痛みも無く、1ヶ月以上に渡り腫れている場合。または他の臓器に腫瘤が出来た場合に、血液検査や、画像、リンパ節の組織をとる生検で、発見されます。がんセンター研究所研修生を経て研究員として腫瘍免疫学を6年間学んだ。がんの発症機構を明らかにしなければ、根本的な解決につながらないと考え、米国がん研究所客員研究員およびワシンントン大学ハワードヒューズ医学研究所研究員として3年間、血液のがんを対象として分子生物学的研究を行い、がんセンターに再就職。血液のがんは、研究成果が直接、診断治療につながっていくので、大切な研究領域であると確信している。(医学博士)
都築 忍:室長
血液内科医として、第一赤十字病院、病院、付属病院に勤務した後、英国へ留学。2001年よりがんセンターに勤務。マウスモデルを用いて白血病化機構を解析中。リンパ腫の病態解析にも力を入れていきたいと考えています。
主任研究員
5年間の臨床経験をした後がんセンターに研修生として着任。研修生時代は悪性リンパ腫の染色体転座から作られる異常蛋白の機能解析を中心に研究し、2006年4月からは研究員としてがんセンターに勤務となった。記憶力の減退と日々戦いながらも、造血器腫瘍、主にリンパ腫の病態解明に力を注ぐ決意を固めている。
リサーチレジデント
血液内科医として勤務した後2006年よりがんセンターに臨床研究医として着任。2007年より遺伝子医療研究部リサーチレジデントに着任。現在MALTリンパ腫のゲノムプロファイルについて研究をしています。  
研究内容の紹介
1. 造血器腫瘍の血清学的、分子生物学的解析
1. 造血器腫瘍の血清学的、分子生物学的解析血液細胞は造血幹細胞と呼ばれる細胞からいろいろな段階を経て、最終的に酸素を運ぶ赤血球やウイルスをやっつけるリンパ球、出血した血液を固める血小板などの血液細胞に分化します。(図1) これらの分化の途中で、分化、増殖を制御する遺伝子に異常をきたすと白血病やリンパ腫などの造血器腫瘍になります。造血器腫瘍でよくみられる遺伝子異常は染色体の一部が他の染色体に間違って移動してしまう「染色体転座」です。遺伝子医療研究部ではこのような染色体転座に伴う遺伝子異常を見つけています。さらに、単クローン抗体を作って造血器腫瘍の診断に役立てると共に、実際の治療に応用するためにこの遺伝子の機能を抑える研究を行っています。また、腫瘍細胞内での蛋白質間の相互作用の異常についても解析をすすめています。
マントル細胞リンパ腫とサイクリンD1発現
 血液細胞のうち抗体をつくる細胞はB細胞と呼ばれますが、それがリンパ節でがんになったものはB細胞リンパ腫といいます。B細胞リンパ腫はさらに細かく分けられますが、その理由は診断をはっきりさせることが、治療方法や、予後の判定にとても大切だからです。たとえば、マントル細胞リンパ腫とういうリンパ腫では、私たちが原因遺伝子BCL1の本態を明らかにしましたが、この遺伝子異常があると、現在の治療法ではほぼ6年くらいにほとんどの患者さんが死亡することを、病院遺伝子病理診断部、血液化学療法部との共同研究で明らかにしました。
b)MALTリンパ腫とMALT1遺伝子異常
 B細胞リンパ腫のなかで消化管などにできるMALTリンパ腫の原因遺伝子MALT1も発見しました。この遺伝子を発見するときに、いま話題になっているヒトゲノム計画の研究成果が大きな役割を果たしました。また、国際的な共同研究による成果でもあります。私たちが世界に先駆けてこの原因遺伝子を発見できた理由は、インターネットの発達のおかげでもありま


脳腫瘍病理

す。MALT1遺伝子のはたらきは世界中で調べられており、リンパ球の中で重要な役割を担っていることがわかってきました。私たちもが細胞の中で移動する特別なシステムがあること

脳腫瘍病理


を報告しています。遺伝子は細胞を死ににくくする機能をもったAPI2という遺伝子とくっついて、腫瘍にしかないAPI2-MALT1融合遺伝子を作ることもあきらかにしました。(図3) 


脳腫瘍病理

しかし、この融合遺伝子の機能はほとんどわかっていませんでした。私たちは、プロテオミクスと呼ばれる最新技術を利用して、このAPI2-MALT1に結合する分子を調べました。その結

脳腫瘍病理


果、が細胞死に深く関わっていることが知られているTRAF2, Smac HtrA2などと結合することで、細胞が死ににくくなっていることを証明しました。さらに最近が巧妙なシステムで


脳腫瘍病理

自分自身の量を増やすことも明らかにしました。このようにが細胞を癌化させる方法の一端が明らかになり、MALTリンパ腫を初めとする悪性リンパ腫の新たな診断、治療法の開発が期

脳腫瘍病理


待できます。
び慢性リンパ腫とBCL6遺伝子異常


脳腫瘍病理

 B細胞リンパ腫のなかでは、約半数を占めるびまん性大細胞型リンパ腫には、BCL6遺伝子が異常をきたしています。その異常を引き起こす遺伝子の一つにリンパ球をつくるときに大

脳腫瘍病理


切な働きをするイカロスという遺伝子も関係していることを見つけました。このリンパ腫の原因であるBCL6


2009年6月24日水曜日

脳腫瘍最新治療

前立腺がんの統計
年齢別にみた前立腺がんの罹患(りかん)率は、65歳以上で増加します。罹患率の年次推移は、1975年以降増加していますが、その理由の1つは、による診断方法の普及によるものです。この方法によって、従来の直腸指診では困難であった早期のがんが発見されるようになりました。

死亡率の年次推移は、1950年代後半から90年代後半まで増加し、その後横ばい状態です。

日本人の罹患率は、欧米諸国およびアメリカの日系移民より低く、欧米諸国の中ではアメリカ黒人の罹患率が最も高い傾向があります。
前立腺がんの発生
がんは、前立腺の細胞が正常の細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。最近、遺伝子の異常が原因といわれていますが、正常細胞がなぜがん化するのかまだ十分に解明されていないのが現状です。がんは周囲の正常組織や器官を破壊して増殖し、他の臓器に拡がり腫瘤(しゅりゅう)を形成します。他の臓器にがんが拡がることを転移と呼びます。前立腺がんが、よく転移する臓器としてリンパ節と骨があげられます。
前立腺がんとラテントがん
前立腺がんは、年をとることによって多くなるがんの代表です。前立腺がんの中には比較的進行がゆっくりしており、寿命に影響を来さないであろうと考えられるがんも存在します。もともと前立腺がんは欧米に多い病気ですが、実はこのようなおとなしいがんに関しては欧米でも日本でも地域差はないといわれています。他の原因で死亡した男性の前立腺を調べてみると日本人でも70歳を超えると2~3割、80歳を超えると実に3~4割に前立腺がんが発生しているとされています(このようながんをラテントがんと呼んでいます)。このような高齢者に発生する前立腺がんの25%から半数程度はおそらく寿命に影響を及ぼさないがんと考えられています。がんの中にもこのような生命に異常を来す可能性の低い場合もあるということです。一方で悪性度の高いがんは時間の経過とともに進行し、臨床的に診断されるようになります。この頻度には人種差があり、米国黒人ではもっとも頻度が高く、次に白人が高いとされています。
前立腺がんの原因と予防
前立腺がんの確立したリスク要因は、年齢(高齢者)、人種(黒人)、前立腺がん家族歴とされています。動物実験などから、アンドロゲンが前立腺がん発生に重要な役割を果たしているのではないかと考えられてきましたが、現在のところ、疫学研究ではこの仮説に一致する結果は得られていません。最近では、IGF-1によってリスクが高くなる可能性が指摘されています。

食事?栄養素に関しても、現状では確立された要因はありませんが、リスク要因として脂質、乳製品、カルシウム、予防要因として野菜?果物、カロテノイド(なかでもリコペン)、ビタミンE、セレン、ビタミンD、イソフラボンなどが候補に挙げられています。喫煙、体格、アルコール、身体活動についても、関連の可能性が探られています。
2.症状
他のがんと同じように早期の前立腺がんに特有の症状はありません。あるとしてもその多くは前立腺肥大症に伴う症状です。具体的には排尿困難(尿が出にくい)、頻尿(尿の回数が多い)、残尿感(排尿後、尿が出切らないで残った感じがする)、夜間多尿、尿意切迫(尿意を感じるとトイレに行くまでに排尿を我慢できない状態)、下腹部不快感などです。このような症状があり、たまたま病院を受診した際に前立腺がんの検診が併せて施行され、検査の結果、前立腺がんが発見されることがほとんどです。また前立腺がんが進行しても転移がない場合の症状は前立腺肥大症と大差はありません。

前立腺がんは進行すると骨に転移しやすいがんです。前立腺自体の症状はなく、たまたま腰痛などで骨の検査をうけ、前立腺がんが発見されることもあります。また肺転移によって発見されることもあります。

3.診断
PSA検査
前立腺がんの診断に関して、最も重要なのは前立腺特異抗原(PSAピーエスエー)とよばれる腫瘍マーカーの採血です。PSAはとても敏感な腫瘍マーカーであり、基本的に前立腺の異常のみを検知します。PSA値の測定は前立腺がんの早期発見に必須の項目です。ただPSA値が異常であれば、そのすべてががんになるというわけではありませんし、逆にPSA値が正常の場合でも前立腺がんが発生していないということにもなりません。あくまで、前立腺がんを発見するきっかけとなるひとつの指標です。PSAの測定法にはさまざまありますが、よく使われているタンデムR法では4~10ng/mlがいわゆる「グレーゾーン」といわれており、その場合には25~30%にがんが発見されます。ただし4ng/ml以下でも前立腺がんが発見されることもあります。PSA値が10ng/mlを超える場合には50~80%にがんが発見されます。100ng/mlを超える場合には前立腺がんが強く疑われ、さらには転移も疑われます。

PSA検査は前立腺がんのスクリーニング検査としてはもっとも有用と考えられています。検診としてPSA検査を受けて頂く場合、PSA値が正常値以下であった場合の再検診の時期は、PSA値が1.1 ng/ml~正常値以下では年1回、1.0 ng/ml以下では3年ごとが推奨されています。(前立腺癌診療ガイドライン 2006年版 日本泌尿器科学会編 金原出板)
PSA値に異常が認められる場合
PSA値に異常が認められる場合、専門医は肛門から指を挿入して前立腺の状態を確認する直腸診、あるいは肛門から専用の超音波器具を挿入する経直腸的前立腺超音波を行い前立腺がんの疑いがあるか検討します。
確定診断のための前立腺生検
PSA値あるいは直腸診、経直腸的前立腺超音波検査により前立腺がんの疑いがある場合、年齢も考慮しながら最終的な診断を行うために前立腺生検が実施されます。近年では超音波をガイドにして前立腺を描出しておき、細い針で前立腺を刺し、6ヵ所かそれ以上から組織を採取する「系統的生検」が一般的です。これは画像で異常がない場所からも前立腺がんが発見されることが多々あり、診断率を高めるためにある程度の本数が必要だからです。
グリーソンスコアー
顕微鏡検査で前立腺がんと診断された場合、前立腺がんは腫瘍の悪性度をグリーソンスコアーとよばれる病理学上の分類を使用して表現します。これはがんの悪性度を5段階に評価するものです。「1」が最もおとなしいがんで、「5」が最も悪いがんを意味します。前立腺がんの多くは、複数の、悪性度の異なる成分を有しているため、最も多い成分と次に多い成分を足し算してスコアー化します。これがグリーソンスコアーです。たとえば最も多い成分が「3」で次に多い成分が「4」の場合、「3」+「4」=「7」と評価されます。グリーソンスコアーの解釈ではスコアーが「6」か、それ以下は性質のおとなしいがん、「7」は前立腺がんの中で最も多いパターンで中くらいの悪性度、「8」~「10」は悪性度の高いがんと理解されます。この分類は治療法を考えるうえでとても大切です。
画像診断
前立腺がんと診断された場合、病気の広がりを確認するため、(CT、身体をエックス線で断面を調べる方法)あるいは、(MRI、強い磁場の中で生ずる電磁波をコンピューターでとらえて断面像を得る方法)、骨シンチグラム(アイソトープの静注によって骨転移の有無を調べる方法)が施行されます。これらにより局所での進行の程度、リンパ節転移、あるいは骨転移の有無を確認します。

CTはリンパ節転移やがんの周辺への進展の有無を確認するために施行されます。MRIでは前立腺内でがんが存在している場所や前立腺内にがんがとどまっているか、あるいは前立腺外への進展がないか、精嚢への浸潤がないか、など特に治療として手術療法が考慮される場合には有用な情報が得られます。ただ全例に必要というわけではなく、専門医は状況を判断して必要な場合にどちらか、あるいは両方の検査を指示します。

骨シンチでは骨に異常がある場合には集積が強く描出されます。集積の度合いやそのかたよりなどにより骨転移があるかどうかを判定します。

4.病期(ステ-ジ)
触診所見、画像診断の結果などから前立腺がんの病期は決定されますが、前立腺がんの分類は複雑です。これは前立腺肥大症として手術が行われ、その結果、前立腺がんが認められた場合も含めて分類するためです。またPSA検査の普及にともない、触診あるいは画像検査などで特別がんを疑う所見がなかったにもかかわらず、PSA値の異常を認めたため生検を施行し、その結果がんを認めた場合をどのように分類するかということが必要となりました。

現在の分類では、前立腺がんを疑って検査を受けると、T1c以上の病期と分類され、前立腺がんを疑わず結果的に前立腺がんが発見された場合にはT1a.bと分類されます。PSA値の異常のみで生検を実施し、がんが検出された場合はT1cと分類されます。T2以上は触診、あるいは画像で異常があった場合の分類となります。

ともいうべき器官でもあります。乳房には乳腺と呼ばれる腺組織と周囲の脂肪組織が存在します。乳腺組織は15から20の「腺葉」に、各腺葉は「小葉」と呼ばれる部分に枝分かれし、小葉は乳汁を分泌する小さな「腺房」が集まってできています。各腺葉には乳管と呼ばれる細い管が1本ずつ出ていて、小葉や腺房と連絡しあいながら乳頭(乳首)に到達します。
乳癌はこの乳腺を構成している乳管や小葉の内腔の細胞から発生して、しだいに乳管や小葉を越えて増大していきます。癌細胞が乳管の中や小葉の中にとどまっているものを非浸潤癌、乳管や小葉を越えて外に出ているものを浸潤癌とよびます。この他癌が乳頭で湿疹様に広るパジェット病があります。この乳癌についてこれから説明していきます。

1. 2. 乳癌の疑いと言われた方へ   

A乳癌が疑われる契機
 乳癌が疑われる契機としては、乳房にしこりがあるという症状が大半です。それから、乳頭から分泌物がでる場合、そして最近では乳癌検診によって異常を指摘される場合も増えてきています。ただしこのような症状があるから必ず乳癌ということではなく、良性疾患が原因であることも少なくありません。良性の場合は多くの場合経過観察のみで治療対象とはなりません。ですからこのような症状があった場合には、あるいは検診で精査を指示された場合には、必要以上に深刻にならずに、まず専門医の診察を受け、適切な診断処置をうけるようにしてください。尚、乳房の痛みを訴えて来院される方も多くみられます。痛みそのものは一般には乳癌とは無関係であり、乳腺症とよばれる乳腺の変化に伴う症状であることがほとんどです。

 乳癌は内臓の癌と違いからだの表面にできますので、視触診(目でみる、手で触ってみる)によってもある程度診断がつきます。さらにマンモグラフィーというレントゲン検査、乳腺の超音波検査も通常行います。これらの検査は簡便であまり苦痛を伴いません。(マンモグラフィーは、乳房をはさみこんでレントゲンをとるとき多少痛みますが、強い痛みではありません。)また乳頭から分泌液がでるタイプの方には乳管造影検査(乳頭の分泌液のでる穴から造影剤を注入してレントゲンをとる)や乳管鏡検査(分泌のある穴から細いカメラを挿入して乳管の中を直に観察する)を行います。これらの検査は多少の痛みを伴いますが、正確な診断のために必要な検査です。乳腺のCTやMRI検査を行うこともありますがこれはむしろ乳癌と診断されたあとの拡がりを把握するためにおこなうことが多く、診断のために必ず必要というわけではありません。

C組織検査?細胞検査 
 さてこれらの検査で乳癌が疑われる場合、必ず細胞診あるいは組織診とよばれる検査を行い顕微鏡でみて癌細胞が存在することを確認しなければなりません。細胞診とは、注射器をしこりに刺して吸引することによって病変部分の細胞を採取する検査です。通常診察に引き続きその場で行います。痛みは伴いますが数秒でおわります。多くの場合はこの検査によって乳癌の診断を得ることができます。
組織診断は細胞診で確定診断が困難な場合に行います。針生検と摘出生検にわかれます。針生検は注射器の針よりも太めの針を用いて病変部位に針を刺し病変部分を採取する検査です。この検査は局所麻酔が必要ですが、麻酔後の痛みはありません。通常診察室にて行います。時間は、採取する量にもよりますが、数分から数十分かかります。また最近は針生検でも専用の吸引式の装置を用いて行うことがあります。この方が多くの組織を採取でき確実な診断ができます。毎週金曜日にこの検査を行っております。所要時間は約1時間で、検査後問題がなければ帰って頂けます。どちらの方法をとるかは担当医師の判断によります。
摘出生検は侵襲のある検査ですが最も確実に診断を得ることができます。細胞診や針生検にてどうしても診断がつかない場合に行います。当院では毎週月曜日の午前中に手術場で局所麻酔下で行っています。時間は約1時間前後です。

2. 3. 乳癌の特徴   

A他の癌との比較 
乳癌といってもさまざまなケースがあり、タチの良いものも悪いものもあります。一般的には乳癌は他の臓器の癌と比較してタチがよいとされています。その理由は、①発育進行が他の癌と比べて緩やかなことが多い、②適切な治療によって多くの場合根治可能である、③残念ながら進行している場合や再発をきたし根治が困難であっても、症状に応じた有効な治療手段があることなどがあげられます。その結果5年生存率(罹患後5年後に生存している確率)10年生存率は他癌と比べて良好です。
また乳癌は世界的な規模で研究が進んでいる癌のひとつであり、新しい薬や治療手段が開発されています。当院でもこのような治療の開発に積極的であり、つねにより有効な治療、有益な治療に取り組んでいます。

B乳癌は増えているのか 
 日本における乳癌の頻度は増加の一途をたどっており、現在1年間に約3万6千人の方が乳癌と診断されています(1999年全国調査)。罹患率は全国ででは大腸癌についで第2位、大阪で



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は第1位です。また乳癌による死亡も現在日本の女性の癌による死亡の第4位(大阪では第5位)にあたります。検診による早期乳癌の診断率の向上や、食生活などの生活の欧米化、晩婚に伴う初産年齢の上昇などが原因と考えられています。




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3. 4. 乳癌の症状 

乳癌が疑われる契機のところに記したように、乳癌の主な症状は乳房のしこりです。痛みに関しては通常は伴いません。乳癌の方で痛みがある場合、併存する乳腺症によることが多いと考



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えられます。したがって痛みがある、あるいは痛みが出てきたということが、乳癌が進行しているということを意味しません。しこりの大きさは病状とある程度関係します(一番重要な因子ではありませんが)。通常短期間で(例えば診断がついてから入院待ちの間に)急速に増大するこ



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とは考えにくいですが、何ヶ月あるいは何年も無治療で放置すればしこりは大きくなり、外からみても異常が判るくらいになります。また潰瘍といって、乳癌細胞が皮膚を破って外に露出し、浸出液が生じ、悪臭や出血をともなうようになることもあります。



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しこりをつくらないタイプの乳癌もあります。その場合レントゲンでのみ異常陰影としてわかる場合と、乳首から血性の分泌液がでる場合とがあります。このような場合、しばしば診断に難渋することがあります。一般にこのようなタイプの乳癌はタチが良いことが多く、どうしても



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診断が困難な場合はやむを得ず厳重に経過観察のみをすることになります。
また特殊なタイプの乳癌でパジェット病という乳癌があります。これは乳首を中心に湿疹様の病変が拡がる病期です。





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その他、稀ですが転移病巣から乳癌がわかる場合があります。代表的な例はわきのリンパ節がはれてくる場合です。他臓器の癌や悪性リンパ腫など外の疾患でもこのような事はありますが、
乳癌はわきのリンパ節へは比較的転移をきたしやすいので、注意が必要です。

乳癌を治療せず放置した場合、しこりが大きくなるばかりでなく、周囲の組織に広がり、リンパ管を通ってわきのリンパ節や首のリンパ節、さらには血管を通って肺、骨、肝臓などの臓器へ転移して増殖し命を脅かすことになります。

4. 5. 乳癌の広がり(病期) 

乳癌の広がりを表す方法として大きく4段階にわける方法がとられます。詳しく説明すると
専門的になります。大体の目安としては、しこりの大きさが2cmまでのものは1期、2cmを超



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えて5cmまでのものは2期、5cmをこえるか、乳房の皮膚に変化のあるものは3期、乳腺以外の臓器に転移があるものは4期となります。多くの乳癌は第2期です。図に現在の日本における乳癌の病期分類を示します。


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慢性骨髄性白血病の治療
慢性骨髄性白血病は、脾臓を治療すれば治ると考えられていたようです。今世紀の初めには、ラジウム照射による治療や、脾臓に放射線を照射する方法がとられていました。しかし、白血病の原因は脾臓にあるのではなく、骨髄の中で腫瘍と化した白血病細胞が増え、それが全身に回ったものです。脾臓が腫れるのも原因ではなく、結果にすぎないのです。
慢性骨髄性白血病患者の命が延びてきたのは、抗ガン剤が使われるようになってからのことです。1952年にはブスルファン、1960年にはハイドロキシウレアという薬が使用されるようになってからのことなのです。これらの薬剤は、5万から10万にまで増えていた白血球を、1万から3万にまで下げる効果があります。投与量や投与期間を調節すれば、患者は日常生活を送りながら、外来通院ですますことができます。しかし、抗ガン剤による治療には限界があります。というのは、慢性骨髄性白血病には、必ずといってよいほどPh染色体があります。いくら抗ガン剤を使ったところで、この染色体異常は決して消えたりしないからです。
Ph染色体を持つ白血病細胞を駆逐させたい、という要請に応えたのが「骨髄移植」でした。骨髄移植が初めて行われたのは1939年で、オスグッドという人が再生不良性貧血の患者に血液型の一致した兄弟からの骨髄液を注入しました。しかし、患者は5日目に死亡しました。ポールディンという人がまとめたところによれば、1958年から1968年の10年間に203名が骨髄移植を受けましたが、成功したのはたったの11名しかいなかったそうです。しかも、このうち1970年まで生存したのはわずかに3名だけだったそうです。最初に骨髄移植が成功をおさめたのは1968年です。以来、世界のあちこちで行われるようになり、1985年末までに全世界で1万人以上が骨髄移植を受けています。日本では1975年に急性リンパ性白血病患者に初めて骨髄移植を実施されました。1977年から、慢性骨髄性白血病に対し、骨髄移植が行われ出しました。骨髄移植はうまく運べば白血病の治療が望めますが、「骨髄提供者(ドナー)の確保」の問題と、GVHD(移植片対宿主病)という現象があるという問題を孕んでいます。
リンパ球などの生物細胞は、細胞の増殖や機能を調節する多くの種類の物質を作り出します。こういった、細胞が産出し、さまざまな機能をもつ生理的活性物質をサイトカインと称します。こうしたサイトカインを使ったガンの治療が試みられており、白血病の治療で効果のあるものはインターフェロンです。1983年にアメリカのタルパッツが、初めて慢性骨髄性白血病の治療におけるインターフェロンの有効性を発表しました。タルパッツらは、51人の患者にインターフェロンαを投与してみました。すると、36人に血液の所見で改善が見られました。このうち20人でがPh染色体をもった白血病細胞の数が減少できました。しかも、7人がPh染色体をもった白血病細胞が完全に無くなったのです。インターフェロンによく反応し、Ph染色体を持つ白血病細胞が消えた患者ほど長く生きられることがわかってきました。インターフェロンは、ウイルスなどの刺激を受けて細胞が作り出す、分子量2万前後のタンパク質として発見されました。その性質が検討され、ウイルスを抑制する作用のほか、免疫力を活性化したり、細胞の増殖を抑制したり、ガン細胞を抑制するなどの作用が認められています。
以上のことから、慢性骨髄性白血病の治療法の選択は以下のようになります。
慢性骨髄性白血病(慢性期)
なぜ白血病になったのだろう?
人は、白血病だけでなく一般にガンと呼ばれる病気になってしまうのは何故でしょう?なぜ、自分は白血病になったのだろう?これは、ボクが慢性骨髄性白血病に罹ったことがわかってから、喉に小骨がささったように、ずっと気になっていたことです。これがわかったからと言って、病気が治るわけではないし、何がどうなることでもないのですが。
白血病の原因として有名なものは「放射線」でしょう。放射線には、紫外線や極超短波、電波なども含まれますが、一般には電離放射線を指すことが多いようです。電離放射線は、物質を通過するとき、直接あるいは間接的に、分子を電離する性質のあるものです。電離放射線は、エネルギーが高く、組織の原子と衝突した後、複雑な連鎖反応をへて遊離基(フリーラジカル)という新しい分子が発生します。この遊離基は反応性が強く、生物のDNA、RNA、タンパク質などに数秒から数十年間にわたって影響を及ぼすらしいのです。特に、人間にとって大切な遺伝情報がのっているDNAが障害された時に影響は甚大です。放射線は、染色体を切断する作用が強く、切断された染色体が別の切断片とたがいに入れ替わって結合することがあります。これは染色体の「転座」と呼ばれます。
1945年に広島と長崎に原爆が投下されました。広島では13ヶ月後に、長崎では3ヶ月後に白血病患者の発生が報告されました。広島ではさらに、2年後の1947年頃から白血病患者が増え、1950年から1953年に発病がピークに達し、一般国民の10倍以上にものぼりました。白血病のタイプでは、急性白血病、慢性骨髄性白血病のすべてが発病したようです。特に広島では慢性骨髄性白血病の発病が多い、と報告されています。
一方、化学物質がガンを引き起こす可能性があることは200年以上も前からわかっていました。1775年、イギリスのポットは、煙突掃除人に陰嚢ガンが多いことを報告しています。当時の煙突掃除人は、煤にまみれた服を取り替えず、風呂にもろくに入らなかったようで、煤の中に含まれる化学物質と長く接触していたためガンになったと考えられています。19世紀にはいり、ヨーロッパでは工業が発達するにつれ、化学物質と接触する労働者にガンが多く発生しました。コールタールを扱う労働者には皮膚ガン、染料関係者には膀胱ガンが多く見られました。
数多くある化学物質の中で、白血病を発生しうる物質としてはっきり認知されているのは芳香族化合物のベンゼンです。19世紀末からベンゼンが白血病を誘発する可能性が考えられており、ベンゼンを扱う産業従事車の調査によると、白血病による死亡者は、一般人の5倍にのぼったそうです。なかでも、慢性骨髄性白血病が一般人の10倍だったそうです。ベンゼンが白血病を誘発するのは、骨髄の造血幹細胞のDNA及びRNAの合成を阻害することによります。ベンゼンは身体に入ると、肝臓でフェノールに分解されます。そして一部は骨髄でオルトベンゾキノン、キノン、パラジフェノキノンに変換されます。このフェノールから生じた代謝産物がDNAを障害するのです。
と、いうことなのですが、どれも自分にとっては身に覚えのないことばかりです。広島や長崎の出身ではありません(両親も)し、放射線を浴びたり、化学物質を扱うような仕事もしていませんでした。何か強いストレスがあって、免疫力が落ちて..とかいうようなことも想像したりもするのですがいずれも可能性としては否定できないものの、これが原因だということは特定できませんね。
国立がんセンター がん予防?検診研究センターより引用
■がん予防指針
□たばこを吸う人は禁煙。吸わない人も、他人のたばこを可能な限り避ける。
□適度な飲酒。具体的には、日本酒換算で1日1合(ビール大瓶1本)程度以内。もともとあまり飲まない人は無理に飲まない。
□野菜?果物を少なくとも1日400グラム取るようにする。例えば、野菜は毎食、果物は毎日。
□塩蔵食品?塩分の摂取は最小限。具体的には、食塩として1日10グラム未満、塩辛や練りうになどの高塩分食品は、週1回以内。
□定期的な運動の継続。ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な運動、週に1回程度は汗をかくような激しい運動。
□成人期での体重を維持(太り過ぎない、やせすぎない)。具体的には、BMI(体重Kg÷身長m÷身長m)で27を超さない、20を下回らない。
□熱い飲食物は最小限に。熱い飲料は冷ましてから飲む。
医学の進歩とともに白血病の治療法は発展し、多くの症例が寛解するほどになりました。
しかし、再発した場合の抗がん剤への耐性の問題や、治療抵抗性を持つ白血病に対しての対策などに、頭を悩ませる方が多いのも事実です。
実はそのような白血病に対して、腫瘍の退縮や余命の延長、生活の質)の向上など、様々な治療効果を期待できるのが、「分子整合栄養医学に基づく栄養療法」であるということをご存知でしょう
分子整合栄養医学とは、アメリカの故ライナス?ポーリング博士(1901-1994)が提唱し、カナダのエイブラム?ホッファー博士(1917-)らが中心となり発展してきた、新しい治療学の一分野と言える学問です。
分子整合栄養医学とは、従来の薬物を使う治療とは異なり、「至適量の栄養素を補給することによって、体内の分子の異常を整えることにより、病気の予防?治療を行う」という治療法です。
ホッファー博士は精神科医であり、大量のナイアシン(ビタミンB3)を摂取することにより、統合失調症を治療できることを立証した高名な医師です。
そして栄養による治療によって、5000人を超える統合失調症の患者様の治療に当たられ、素晴らしい治療結果を出していることで知られています。
ホッファー博士の膨大な数の患者様の中には、当然ながら、がんを合併した方々も多くいらっしゃいました。
博士はそのような患者様に対して、がんを治療する目的ではなく、あくまでも精神疾患の治療を目的に栄養素を用いた治療を行っていました。
ところが驚くべきことに、がんの組織の退縮、症状の軽快、余命の大幅な延長など、がんに対して著名な改善効果を認めた患者様が多く認められたのです。
そのような事実から、ホッファー博士ポーリング博士をはじめとしたアメリカ?カナダの臨床医を中心に、栄養療法によるがん治療の研究が活発に行われ、臨床症例がこつこつと積み重ねられていきました。
分子整合栄養医学によるがんの治療成績
ビタミンCやビタミンE、セレン、βカロテンなどの栄養素が、がんに効果を発揮するという考えは、医学界からは強い反発を招き、長らく受け入れられることはありませんでした。
しかしその有効性を認める多くの論文が発表され、現在ではアメリカの厚労省にあたるNIH (米国国立衛生研究所)やNCI(米国国立がん研究所)もその効果を認めるに至っています。 中でもビタミンCの摂取、特に点滴による高用量(10‐100g/回)の定期的な投与が、末期がん患者においてがんの退縮や余命の延長をもたらす、と言うテータが数多く発表されています。
ゴンザレスらは、アスコルビン酸(ビタミンC)の抗腫瘍効果について、過去25年間の医学文献を再検討し、アスコルビン酸のがん予防効果、その作用機序等についてまとめ、特に静脈点滴による高用量のアスコルビン酸投与ががん治療に有効であると結論づけています1)。
ドリスコらは、2例の進行した卵巣がん患者において、標準治療(手術?化学療法)とともに、点滴による高用量のアスコルビン酸投与および経口の抗酸化物質(ビタミンC?E?CoQ10?βカロテン?ビタミンAなど)の摂取などの補完治療を行ったところ、腫瘍マーカーの陰性化、診断から3年が経過しても再発を認めていないことを報告し、これらの治療が標準治療の効果を高め、安全性を増し予後を良好にしている可能性について述べています2)。
またNIHのレビンらは、パダヤッティ、リオールダン、ヒューイットなどによる、主にアスコルビン酸の高用量の投与によって目覚しい治療効果を出したがん患者の3症例について報告しています3)。
このように、現代の栄養に対する考え方は日々進歩しており、がんをはじめとする多くの疾患に効果があることが明らかになっています。
栄養状態はがん患者様の予後を左右する
がん患者様は「がんで死ぬのではなく、栄養欠損で死に至る」と言われています。
特に胃がん患者様は食欲不振や胃腸の通過障害が起こりやすく、またがんによる代謝の異常などが原因で、栄養障害を起こすケースが高率に見られます。
がんによる栄養障害は体重減少を引き起こし、体重が大幅に減少する患者様ほど生存率が低いことがわかっています。
がんがあっても長く生きるためには、また様々な治療の効果を充分に出すためには、栄養欠乏を是正してがんや治療に対する抵抗力を上げることが必要不可欠なのです。
また、がんを別の側面から見てみると、栄養素を消耗してしまう究極の「消耗性疾患」であると言えます。
いわゆるがんによる「悪液質」が、がんによるものと栄養失調による混合性の代謝異常であると考えれば、適切な栄養補給によって患者様の消耗状態が改善し、QOLが改善することは不思議ではないのです。
よりよい人生を過ごすために
腫瘍(また腫瘍に伴う悪液質)はがんの症状であり、病気の本態そのものではありません。
「北風と太陽」の話ではありませんが、がんを敵に回してただ孤独な戦いを挑むのではなく、体力を向上させてがんに対する抵抗力を上げ、がんの進行を可能な限り抑え、生活の質を向上し、人生を豊かに過ごすことが、がん患者様にとって最良の道であると言えるでしょう。
栄養療法と東洋医学、必要に応じて西洋医学を併用する統合医療を行い、患者様の本来の元気を取り戻していただき、よりよい人生を過ごされるためのお手伝いをしてまいります。
統合医療の3つの特徴
1. 60項目以上の詳細な血液検査?尿検査により、原因不明な病気や治療が難しかった病態の原因がわかる

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※ 通常の医療機関や人間ドックなどでは、十数項目しか調べません。
※ 腫瘍ができたら腫瘍を手術でとってしまうのではなく、腫瘍ができた原因を追究し、その


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原因を治療するのが根本治療であるため、根本的な原因を探すことが重要です。
2. 副作用がない

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サプリメントと薬剤の違い――天然の複合的な栄養素であるサプリメントは、体内で必要に応じて代謝されるため、薬物治療に対して圧倒的に安全です。熟練した医師の管理下で行う


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場合、ほとんど副作用はありません。それに対し薬剤は、人体には存在しない化学合成された単一成分であるため、うまくいけば短時間に症状をとれるなどの利点はあるものの、根本


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的でなく、副作用があります。
漢方薬にも劇薬に分類される処方の難しい薬があります。

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アメリカでは1年間に10万人以上が薬の副作用で亡くなっていると言われています。
3. 治療期間の目安は半年~1年である


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漢方や栄養療法は、長期間服用しなければと効かないわけではなく、特殊な例を除き、医師の処方どおりに服用すれば、約3ヶ月で症状の著しい改善と検査データの改善を認めます。

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治療効果には個人差があります。
がんの場合、他の疾患よりも長期の治療期間が必要になります。


2009年6月23日火曜日

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癌細胞の存在の有無が確認される。場合によっては癌抗原による免疫染色が施される場合もある。生検とそれに続く病理検査が癌細胞の存在を確定する唯一の手段である。
 上記の検査で胃癌であることが確定すると、医師は画像診断(内視鏡やX線検査)で胃癌が胃のどの範囲に広がるか、どの深さまで浸潤しているか、肝臓などの他の部位に転移していないかを調べる。胃癌は肝臓、膵臓など近傍臓器に浸潤?転移することがあり、胃の周辺リンパ節への転移は頻度が高いのでCTスキャンや腹部超音波診断でこれらの部位を検査する。肺にも転移するので、検査が必要である。これらを総合して病期(stage)の判定が行われる。これは治療方針決定に重要である。日本においては早期胃癌は大きさ、リンパ節転移に関係なく、深達度が粘膜内、粘膜下層にとどまるものと定義されている。
[編集] 病期
胃癌の進行度は、T:原発腫瘍の拡がり、N:リンパ節転移の拡がり、M:他臓器への転移の有無 の3つの指標で評価される。それらの組み合わせを生存率がほぼ等しくなるようにグループ分けしたのが病期(Stage)であり、数字が大きくなるほど進行した癌であることを表す。国際的にはUICC(International Union Against Cancer)のTNM分類が用いられるが、日本では胃癌取扱い規約による病期分類が広く使用されている。
たとえば胃癌取扱い規約(第13版)によると、胃の固有筋層まで浸潤する腫瘍で(T2)胃壁に接するリンパ節(1群)のみに転移があり(N1)他臓器への転移がない場合(M0)、StageIIとなる。ちなみに胃癌取扱い規約は日本胃癌学会から出版されており、書店で購入することができる。
最終的な病期診断(Final Stage)は手術後に確定する。外科医は主たる病変を切除するだけでなく、腹部の他の部位の組織サンプルや近傍リンパ節を郭清する。これらの全ての組織標本は病理医の癌細胞検査を受ける。最終的な診断はこの病理検査結果を根拠にして決定され、手術後の治療が必要かどうか判断される。
胃癌取り扱い規約によると肉眼的分類として
癌の浸潤が粘膜(M)または粘膜下層(SM)にとどまるもの。リンパ節転移の有無を問わず、早期胃癌といわれることが多い。粘膜筋板から0.5mm未満をSM1、それ以降をSM2と細分化することもある。
癌の浸潤が粘膜下組織を超えているが固有筋層(MP)または漿膜下組織(SS)にとどまるもの。
癌の浸潤が漿膜下組織を超えて漿膜に接しているか、またはこれを破って遊離腹腔に露出しているもの(SE)。
ガン剤の「効く」は「治癒」ではない「アエラ誌」抗ガン剤が「効く」というとき、一部を除いて「治癒」することを意味しない、とあります。ガンの種類によって異なるが、腫瘍を一定の比率以上に小さくする効果があれば、抗ガン剤と承認されることが多く、小さくなれば「効いた」というそうです。医師が「この抗ガン剤は効きますよ」といっても患者、家族は、勘違いして「治る」と思ってしまうそうです。調べれば調べるほど、あ~分からない事だらけです。 カラクリ「オリンピック選手」並みの治験者ある抗ガン剤で余命が延びるなら治療を受けたいと、ワラにもすがる患者はいるでしょう。しかし、生存延長の効果が確かめられている抗ガン剤は多くないと言われている。猛毒物だから当然だとの意見もある。つまり効くか効かないかは、試してみないと分からない。副作用はほぼ全員に出て運の悪い患者は、治療によって命を落としてしまう。これだったら治療を受けなければ、もっと長生きできたのにと、後悔する人もいるといわれている。 抗ガン剤は「ガン応援剤?」抗ガン剤が「患者の免疫細胞を攻撃してしまう」という致命的欠陥という記事がある。抗ガン剤は、「ガン細胞の増殖が盛んであるという共通点に着目し、増殖が盛んな細胞を無差別に攻撃する」増殖の盛んな細胞は、ガンだけではない。身体の細胞は皆活発なため抗ガン剤に痛めつけられる。だから毛が抜け、免疫が落ちていくと、あります。 病を治すのは、本人自身病気を治すのは、本人に備わった自然治癒力である、という真理に気がつかない方が結構多い。その真理に気がつけば、その自然治癒力を高めることが真の治療であると、専門家は指摘します。それは、「食」「体」「環境」の歪みを正すことにあるといわれています。 抗ガン剤は有害無益今まで、いろいろな専門誌、出版物を読みあさり、何が本当に正しいのか分からなくなって来ています。また、ガン患者さんにもいろいろ聞いてみたら、本人達もよく治療方法も分からず医師のいいなりになっていることも事実のようで、やっぱり何が本当の事なのかさっぱり分かりません。分かってきた事は、抗ガン剤は、有害だということだけは、本とのようです。しかし、医師も治療には、この方法しかないことも事実です。 NHKで驚きの報告がNHKの朝の番組で内科学会の医師が「皆さんご存じないと思いますが、実は抗ガン剤自体が強い毒物でして、患者さんの中には、ガンで亡くなる前に、その強い毒で亡くなっていく方が相当いるのです」恐らく、生放送中でカットのしようがなく、学会の方からすれば、ハプニングでしょう。このことから、医師は抗ガン剤の怖さを十分に知っていて、患者さんに使用していると、言う事になります。 常に負け、一矢でも二矢でも報いるいつか病気で死ぬのは自然の摂理だ。だから病気と闘う医療は、神との戦いです。常に負けが用意されている。一矢でも二矢でも報いることだけを考える。病気をガンと言い換えれば、苦い独白の意味が伝わってくる。抗ガン剤によって、神に一矢でも二矢でも報いてきたと言いたいのだろう。 一寸先は闇。病院内も未開のジャングル病院の中も未開のジャングルなのだ。懸命に知恵を使って、一歩一歩進むしかない。人の命は地球より重たい、ではないのか。医療資源も無限に使えない。状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸までのX線写真を撮影し、がんやポリープなどの病変がないかどうかを確かめます。
腹部超音波検査の様子と腹部画像
腹部超音波
腹部超音波は、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓を観察する検査法です。胃に食物が残っていますと、胃腸が動いたり、ガスがたまっていて、じることを意味しています。 タバコ、食物の焦げ、紫外線等、さまざまな外的要因(発がん要因)が遺伝子突然変異を引き起こすことがわかっています。もう少し詳しく説明すると、DNAはG、A、T、Cの4種類の文字の組み合わせでできています。さまざまな発がん要因により、これらの文字に間違いが生じると突然変異が起こります。 がん遺伝子やがん抑制遺伝子を記録したDNAに間違いが生じた場合、がん遺伝子の活性化やがん抑制遺伝子の不活性化が起こります。 この図では一塩基欠失型の遺伝子突然変異(1つの文字の欠落)の例を示します。通常DNAの暗号はG、A、T、Cの中の3文字の組み合わせで決まります。 したがって、赤字で示した「C」という文字が失われてしまう異常が起こった場合、1文字ずつずれが生じ、全く意味不明な暗号が伝達されることになります。胃癌ではじめに出現する症状は上腹部の不快感、膨満感などであることが多い。これらの症状は癌以外の消化器疾患、
食事の欧米化とは、などの脂肪やたんぱく質の多い食べ物を多くとり、米、脂肪の多い食べ物すなわち高脂肪食、たんぱく質の多い食べ物すなわち高たんぱく食は腸の中で腸内細菌を変化させ、その結果として発がん物質ができ、これが大腸の粘膜に作用してがんを発生させると考えられています。
また食物繊維の摂取が減ると便の量が減り、発がん物質を含んでいる便が長時間大腸内にたまってがんが発生しやすくなるといわれています。
大腸がんの症状
大腸がんの症状のうちもっとも多いものは排便時の出血で、次に便秘、腹痛、下痢、腹部腫瘤[ふくぶしゆりゆう]などです。しかしこれらの症状に気づきながら多くの方(大腸がんがあった人の70%)が3カ月以上病院を受診しないのが通例です。排便時の出血といっても便の周りに血がついている場合、便と血液が混ざり合っている場合、排便の後にふいた紙に、血液が付着している場合などがあります。
直腸がん、状結腸がんの場合では赤く新鮮な血液(鮮血)が出ることから本人も出血していることを自覚できます。いずれにしても血便があればできるだけ早く専門医にかかり大腸検査を受ける必要があります。
上行結腸がん、盲腸がんの場合でも病変から出血しますが、排便のときは鮮血ではなく黒色や茶色の古い血液であることが多いので本人に自覚できないことがあります。そして上行結腸がん、盲腸がんの場合には右下腹部のしこり(腫瘤)、貧血、体重減少が主症状となっています。日本では、乳がんが急激に増加しています。現在日本人の女性のがんの中で患者数が多いものは、胃、大腸についで乳がんは昨年が乳がんにかかったと推定されます。
死亡数では、胃、大腸、肝臓、肺についで乳がんは5位ですが、1年間の死亡者数は1万人弱に及び、特に、30歳から65歳の壮年女性層に限ると1位になっています。この様に、乳がんは、日本女性の最も注意しなければならないがんになっているのです。
それでも、乳がんの多い欧米に比べると、ただし欧米では、乳がんの患者数は依然として増加しているものの、死亡率は1990年代に入って減少しはじめているのです。このことは、私たちの見習わなければならない点ですが、これは、マンモグラフィなどによる早期発見が増えているからです。
癌研乳腺外科入院手術数も年々増加し、昨年は外来手術例を加えると年間700例に達しており、1945年からこれまでの手術数は。患者さんの年齢分布は40歳台が一番多く、次いで50歳台、60歳台、30歳台、70歳台と続き、平均年齢は約50歳です。年齢の推移は、徐々に40歳台が減少して50歳以上の人が増加してい
ます。閉経との関係でみても、閉経後より多かった閉経前の患者が減少し、閉経後が増加しています。
乳がんのハイ?リスクグループ
乳がんは、女性ホルモン(エストロゲン)が関与しているがんで、初潮が早い、閉経が遅い、
初産年齢が遅いまたは高齢で未産、など、エストロゲンにさらされる期間が長いことが乳がんにかかりやすい条件として挙げられます。また、高脂肪食、肥満なども関与し、これは特
に閉経後の女性で、脂肪組織でエストロゲンが作られているからです。
もともと欧米に多かった乳がんが日本で増えているのは、女性の社会進出などのライフスタ
イルや食生活の欧米化が、大きく影響しているからだと考えられます。また、血のつながった家族や親戚に乳がんにかかった人がいる場合も要注意といわれています。ただし、本当の
意味での遺伝性の乳がん(乳がんにかかりやすい特定の遺伝子が親から子へ引き継がれる)はごくわずかで、多くは、体質や食生活などが似ている影響かと思われます。
いずれにせよ、乳がんの家族や親戚に乳がんの人が多い場合は、特に若いうちから自分の乳房に注意して、乳がん検診も積極的にう
反応が同じくらいという場合もありますし、また効果よりも薬物有害反応のほうが多い場合もあります。したがって、普通の薬と違って非常に使いにくく、治療を受ける側にとっては困った薬であるといえます。抗がん剤の薬物有害反応が、他の薬に比べて非常に強いことは確かです。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害等の症状が現れます。薬によって薬物有害反応の種類や程度は異なり、また個人差もあります。これらの薬物有害反応を何とか軽くしようという努力、あるいは一人一人の状態での薬物有害反応を予測し、軽く済ませるための努力が行われていますが、完全になくすことはまだできていません。 なぜ、普通に使われる薬と抗がん剤とではそんなに違うのでしょうか。薬は一般に、投与量を増やすと効果が出てきます。もっともっと投与量を増やすと、今度は薬物有害反応が出てきます。この、効果と薬物有害反応が出現する投与量の幅が非常に広いのが、一般の薬です。通常量の10倍くらい投与しても、それによって命を落とすことはありません。 遺伝子の傷は、その突然変異によるものばかりであると思われてきました。しかし、遺伝子突然変異以外にも、細胞が分裂しても薄まることなく、新しくできた細胞に伝達される異常があることがわかってきました。それがエピジェネティックな変異で、具体的には、「DNAメチル化」と「ヒストン修飾」の変化です。特に、DNAメチル化の変化はヒトがんの多くで認められ、多段階発がんのステップとして関与している場合もあることが知られています。 遺伝子の暗号のもとであるG、A、T、Cの4つの文字は、細胞が分裂するときには、そのとおりに新しい細胞に受け継がれます。DNAメチル化(図の中の赤丸印)も、塩基配列と同じように、もとのとおりに受け継がれます。 これに対して抗がん剤は、効果を表す量と薬物有害反応を出す量がほぼ同じ、あるいは場合によっては、これが逆転している場合さえあります。 すなわち、投与量が少ないところですでに薬物有害反応が出て、さらに投与すればやっと効果が出るといったような場合です。したがって、抗がん剤で効果を得るためには、薬物有害反応を避けられないことが多いのです。 「この抗がん剤はよく効く」と書いてあれば、おそらく「これでがんが治る」と考えられるかもしれません。しかし多くの場合、そういうことはありません。抗がん剤で治療して、画像診断ではがんが非常に小さくなり、よく効いたように感じたとしても、残念ながらまた大きくなってくることがあります。それでも見た目には著明に効いたようにみえますので、「効いた」といわれるわけです。例えば肺がんの効果判定では、CTなどによる画像上で、50%以上の縮小を「効いた」と判断します。 もちろん、抗がん剤でがんが完全に治るということもありますが、通常「抗がん剤が効く」という場合、「がんは治らないが寿命が延びる」、あるいは「寿命は延びないけれども、がんが小さくなって苦痛が軽減される」といった効果を表現しているのが現状です。 もちろんそれで満足しているわけではなく、がんが完全に治ることを目指しています。しかし、難治性のがんの多くでは、効果よりも薬物有害反応の目立つことが少なくありません。緊張、怒りの時の顆粒球は危険怒りの時には、顆粒球が増殖、活発化する。交感神経の緊張によるアドレナリン分泌は、いっせいに自身へ顆粒球の攻撃が始まり、胃がキリキリ痛む。これがストレスによる胃かいようです。交感神経の緊張は、さまざまな障害を連鎖的に起こっていきます。これが、ガンになる体質への始まりと言われています。 ガンの大半は、生き方が原因?「ガンは交感神経の緊張で起こる」。私たちの身の回りには様々な発ガン物質があふれている。タバコの煙のベンツピレン、野菜の農薬、電磁波、紫外線などこれらは、細胞分裂をコントロールするDNAを傷つけて細胞を異常発生させるガン細胞に豹変させる。夥しい環境汚染物質がガンを急増させていることも事実です。 医学博士も「抗がん剤拒否のススメ」著書星野仁彦医師の本を手にした。食事療法でガンを完全に克服した医師として有名なようです。その星野先生が、「抗ガン剤の拒否」宣言を発表したとあります。ガンにかかった医師は、強い副作用で苦しむであろう抗ガン剤などを全て拒否し、生き抜くためにまったく違った治療法を行う、とあります。このことを考えると、もっと声を大にして、全国の患者さんに伝えて、もっと生かすことは、出来ないのだろうかと思います。抗ガン剤の生命を殺す「毒作用」星野医師は語る抗ガン剤は、「ガンを治癒させる」というものではなく、強い副作用という犠牲を払って「一時的にガンを小さくする」もの。ガンの治療に抗がん剤が使われるのは、それ以外に有効な治療法が、見つかっていない、という理由によるのです」と言い切っています。初めから医師がそのことを言い切ると言うことは、衝撃でした。治療方法がないと言われると、やっぱり温熱療法、健康食品などで免疫をアップさせて、ガンに挑むしかないのか? なぜ抗ガン剤を拒否するのか?免疫力が落ちる。白血球が減る。吐き気や下痢がおこる。そんな強い副作用に苦しみながら、効果を疑う抗ガン剤を使用しても、らちがあかない。と抗ガン剤の分かっているガン患者はこういいます。更に別の医師によると、他の医薬品は、少なくとも生命を救うために投与している。しかし、抗ガン剤はまるで違う。細胞を殺すために投与する。といってます。あ~恐ろしい。 ガン食事療法も「健康保険」に???ガン治療の第一歩は、ガン体質の改善です。そのために食事療法は、絶対不可欠といえます。いくら薬で治療していても結局、口から入れるものを根本から見直していかないことには、悪循環です。どうしてガンになってしまったのか、患者さんのほとんどの方は、食生活だとも言っています。このガン患者の食事を健康保険制度になればと、活動を起こしている方もいるようです。私もそうできたらいいなと思っています。 抗ガン剤ではガンは治らない「アエラ誌」「果たして抗ガン剤は効くのか?」マスコミ誌まで、このようなタイトルが大見出しで乗るようになった。今患者達がもっとも知りたい。抗ガン剤は、実際にどこまで効くのだろうか?と問いかける。これまでマスコミ各社が抗ガン剤の効き目を伝えることは、タブーとされてきた。しかし、マスコミに大きな変化が見られて「抗ガン剤では治らない」と断言しているようです。 わずか一ヶ月の延命など誤差の範囲その効果は、生存率が一ヶ月以上延びるというから拍子抜けする。猛烈な発ガン物質、毒物である他の抗ガン剤や放射線治療、手術で患者の体をズタズタに破壊しておいて、最後の仕上げが、わずか一ヶ月の延命効果です?いろいろなきつい抗ガン剤でタッタの一ヶ月しか延命効果がない??? 0.1グラムが7万円!ボロ儲け「抗ガン剤」この幻想の抗ガン剤は、わずか0.1グラムが7万円すると知って驚愕した。これなら製薬メーカーの利益向上にまちがいない。ところが、メーカーの治験による「怪しい」データーですら延命効果は、わずか一ヶ月。とあります。なぜこのような金額になるのか、不思議でなりません。効果があるのであれば、納得も出来ますが、なければ意味がありません。 抗いう現状になりつつあります。
アメリカにおいては、漢方抗がん剤に対する評価を高めており、新しい抗がん剤に対しても、その効能を認めれば2週間から1ヶ月程度で認可するようになってきているのが現状です。
一方日本においては、末期がんの患者や、西洋医学の治療で回復が望めなくなった段階で初めて、漢方の抗がん剤を使用するというのが現状です。
現場においては、上記の情勢の中で、当然、歴史の有る中医学にも視線が集まり、欧米において中医学に基づく抗がん剤の研究や開発が盛んに行われています。また、中国発の抗がん剤である「康楽液」がアメリカFDAの認証を受け、医療現場で使用されるなど、厳しく新しい基準の中で「漢方薬」を医療の現場へ取り入れようとする動きは加速しています胃癌ではじめに出現する症状は上腹部の不快感、膨満感などであることが多い。これらの症状は癌以


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外の消化器疾患、たとえば慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍でも認められ胃癌に特異的なものではない。これらの他の上部消化器疾患の症状に続いて、胃癌が進行すると腫瘍からの出


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血に伴う症状が出現する。便が黒色となったり、軟便傾向となる。さらに胃癌からの出血がつづき、貧血が進行すると、貧血による自覚症状、たとえば運動時の息切れ、易疲労感など


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の症状が現れる。さらに進行すると腫瘍の増大に伴い腹部にしこりを
触れたり、食物の通過障害、閉塞症状が現れることがある。このような症状を持つ人々は


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医師の診察を受けるべきである。日本では普通、消化器内科、消化器科の医師が専門的な診療にあたっている。




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[編集] 診断
診断のために医師は患者の病歴を問診したり、身体所見をとり、画像診断や臨床検査を行

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う。次のようないくつかの検査が行われる。
胃癌の存在自体を確認するには胃内視鏡検査かバリウムによる上部消化管X線検査が必要


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である。便の検査や血液検査では早期胃癌の発見は難しい。X線検査で異常が発見されたときも確定診断のためには内視鏡検査が必要である。内視鏡検査で、異常とおもわれる部位を医

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師が発見すると、組織の一部を一種のピンセットで採取する生検(biopsy)が実施される。生検標本は病理医に送られ、ホルマリンで固定後に染料にて染色され顕微鏡下にて


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前立腺がんの統計
年齢別にみた前立腺がんの罹患(りかん)率は、65歳以上で増加します。罹患率の年次推移は、1975年以降増加していますが、その理由の1つは、による診断方法の普及によるものです。この方法によって、従来の直腸指診では困難であった早期のがんが発見されるようになりました。

死亡率の年次推移は、1950年代後半から90年代後半まで増加し、その後横ばい状態です。

日本人の罹患率は、欧米諸国およびアメリカの日系移民より低く、欧米諸国の中ではアメリカ黒人の罹患率が最も高い傾向があります。
前立腺がんの発生
がんは、前立腺の細胞が正常の細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。最近、遺伝子の異常が原因といわれていますが、正常細胞がなぜがん化するのかまだ十分に解明されていないのが現状です。がんは周囲の正常組織や器官を破壊して増殖し、他の臓器に拡がり腫瘤(しゅりゅう)を形成します。他の臓器にがんが拡がることを転移と呼びます。前立腺がんが、よく転移する臓器としてリンパ節と骨があげられます。
前立腺がんとラテントがん
前立腺がんは、年をとることによって多くなるがんの代表です。前立腺がんの中には比較的進行がゆっくりしており、寿命に影響を来さないであろうと考えられるがんも存在します。もともと前立腺がんは欧米に多い病気ですが、実はこのようなおとなしいがんに関しては欧米でも日本でも地域差はないといわれています。他の原因で死亡した男性の前立腺を調べてみると日本人でも70歳を超えると2~3割、80歳を超えると実に3~4割に前立腺がんが発生しているとされています(このようながんをラテントがんと呼んでいます)。このような高齢者に発生する前立腺がんの25%から半数程度はおそらく寿命に影響を及ぼさないがんと考えられています。がんの中にもこのような生命に異常を来す可能性の低い場合もあるということです。一方で悪性度の高いがんは時間の経過とともに進行し、臨床的に診断されるようになります。この頻度には人種差があり、米国黒人ではもっとも頻度が高く、次に白人が高いとされています。
前立腺がんの原因と予防
前立腺がんの確立したリスク要因は、年齢(高齢者)、人種(黒人)、前立腺がん家族歴とされています。動物実験などから、アンドロゲンが前立腺がん発生に重要な役割を果たしているのではないかと考えられてきましたが、現在のところ、疫学研究ではこの仮説に一致する結果は得られていません。最近では、IGF-1によってリスクが高くなる可能性が指摘されています。

食事?栄養素に関しても、現状では確立された要因はありませんが、リスク要因として脂質、乳製品、カルシウム、予防要因として野菜?果物、カロテノイド(なかでもリコペン)、ビタミンE、セレン、ビタミンD、イソフラボンなどが候補に挙げられています。喫煙、体格、アルコール、身体活動についても、関連の可能性が探られています。
2.症状
他のがんと同じように早期の前立腺がんに特有の症状はありません。あるとしてもその多くは前立腺肥大症に伴う症状です。具体的には排尿困難(尿が出にくい)、頻尿(尿の回数が多い)、残尿感(排尿後、尿が出切らないで残った感じがする)、夜間多尿、尿意切迫(尿意を感じるとトイレに行くまでに排尿を我慢できない状態)、下腹部不快感などです。このような症状があり、たまたま病院を受診した際に前立腺がんの検診が併せて施行され、検査の結果、前立腺がんが発見されることがほとんどです。また前立腺がんが進行しても転移がない場合の症状は前立腺肥大症と大差はありません。

前立腺がんは進行すると骨に転移しやすいがんです。前立腺自体の症状はなく、たまたま腰痛などで骨の検査をうけ、前立腺がんが発見されることもあります。また肺転移によって発見されることもあります。

3.診断
PSA検査
前立腺がんの診断に関して、最も重要なのは前立腺特異抗原(PSAピーエスエー)とよばれる腫瘍マーカーの採血です。PSAはとても敏感な腫瘍マーカーであり、基本的に前立腺の異常のみを検知します。PSA値の測定は前立腺がんの早期発見に必須の項目です。ただPSA値が異常であれば、そのすべてががんになるというわけではありませんし、逆にPSA値が正常の場合でも前立腺がんが発生していないということにもなりません。あくまで、前立腺がんを発見するきっかけとなるひとつの指標です。PSAの測定法にはさまざまありますが、よく使われているタンデムR法では4~10ng/mlがいわゆる「グレーゾーン」といわれており、その場合には25~30%にがんが発見されます。ただし4ng/ml以下でも前立腺がんが発見されることもあります。PSA値が10ng/mlを超える場合には50~80%にがんが発見されます。100ng/mlを超える場合には前立腺がんが強く疑われ、さらには転移も疑われます。

PSA検査は前立腺がんのスクリーニング検査としてはもっとも有用と考えられています。検診としてPSA検査を受けて頂く場合、PSA値が正常値以下であった場合の再検診の時期は、PSA値が1.1 ng/ml~正常値以下では年1回、1.0 ng/ml以下では3年ごとが推奨されています。(前立腺癌診療ガイドライン 2006年版 日本泌尿器科学会編 金原出板)
PSA値に異常が認められる場合
PSA値に異常が認められる場合、専門医は肛門から指を挿入して前立腺の状態を確認する直腸診、あるいは肛門から専用の超音波器具を挿入する経直腸的前立腺超音波を行い前立腺がんの疑いがあるか検討します。
確定診断のための前立腺生検
PSA値あるいは直腸診、経直腸的前立腺超音波検査により前立腺がんの疑いがある場合、年齢も考慮しながら最終的な診断を行うために前立腺生検が実施されます。近年では超音波をガイドにして前立腺を描出しておき、細い針で前立腺を刺し、6ヵ所かそれ以上から組織を採取する「系統的生検」が一般的です。これは画像で異常がない場所からも前立腺がんが発見されることが多々あり、診断率を高めるためにある程度の本数が必要だからです。
グリーソンスコアー
顕微鏡検査で前立腺がんと診断された場合、前立腺がんは腫瘍の悪性度をグリーソンスコアーとよばれる病理学上の分類を使用して表現します。これはがんの悪性度を5段階に評価するものです。「1」が最もおとなしいがんで、「5」が最も悪いがんを意味します。前立腺がんの多くは、複数の、悪性度の異なる成分を有しているため、最も多い成分と次に多い成分を足し算してスコアー化します。これがグリーソンスコアーです。たとえば最も多い成分が「3」で次に多い成分が「4」の場合、「3」+「4」=「7」と評価されます。グリーソンスコアーの解釈ではスコアーが「6」か、それ以下は性質のおとなしいがん、「7」は前立腺がんの中で最も多いパターンで中くらいの悪性度、「8」~「10」は悪性度の高いがんと理解されます。この分類は治療法を考えるうえでとても大切です。
画像診断
前立腺がんと診断された場合、病気の広がりを確認するため、(CT、身体をエックス線で断面を調べる方法)あるいは、(MRI、強い磁場の中で生ずる電磁波をコンピューターでとらえて断面像を得る方法)、骨シンチグラム(アイソトープの静注によって骨転移の有無を調べる方法)が施行されます。これらにより局所での進行の程度、リンパ節転移、あるいは骨転移の有無を確認します。

CTはリンパ節転移やがんの周辺への進展の有無を確認するために施行されます。MRIでは前立腺内でがんが存在している場所や前立腺内にがんがとどまっているか、あるいは前立腺外への進展がないか、精嚢への浸潤がないか、など特に治療として手術療法が考慮される場合には有用な情報が得られます。ただ全例に必要というわけではなく、専門医は状況を判断して必要な場合にどちらか、あるいは両方の検査を指示します。

骨シンチでは骨に異常がある場合には集積が強く描出されます。集積の度合いやそのかたよりなどにより骨転移があるかどうかを判定します。

4.病期(ステ-ジ)
触診所見、画像診断の結果などから前立腺がんの病期は決定されますが、前立腺がんの分類は複雑です。これは前立腺肥大症として手術が行われ、その結果、前立腺がんが認められた場合も含めて分類するためです。またPSA検査の普及にともない、触診あるいは画像検査などで特別がんを疑う所見がなかったにもかかわらず、PSA値の異常を認めたため生検を施行し、その結果がんを認めた場合をどのように分類するかということが必要となりました。

現在の分類では、前立腺がんを疑って検査を受けると、T1c以上の病期と分類され、前立腺がんを疑わず結果的に前立腺がんが発見された場合にはT1a.bと分類されます。PSA値の異常のみで生検を実施し、がんが検出された場合はT1cと分類されます。T2以上は触診、あるいは画像で異常があった場合の分類となります。

ともいうべき器官でもあります。乳房には乳腺と呼ばれる腺組織と周囲の脂肪組織が存在します。乳腺組織は15から20の「腺葉」に、各腺葉は「小葉」と呼ばれる部分に枝分かれし、小葉は乳汁を分泌する小さな「腺房」が集まってできています。各腺葉には乳管と呼ばれる細い管が1本ずつ出ていて、小葉や腺房と連絡しあいながら乳頭(乳首)に到達します。
乳癌はこの乳腺を構成している乳管や小葉の内腔の細胞から発生して、しだいに乳管や小葉を越えて増大していきます。癌細胞が乳管の中や小葉の中にとどまっているものを非浸潤癌、乳管や小葉を越えて外に出ているものを浸潤癌とよびます。この他癌が乳頭で湿疹様に広るパジェット病があります。この乳癌についてこれから説明していきます。

1. 2. 乳癌の疑いと言われた方へ   

A乳癌が疑われる契機
 乳癌が疑われる契機としては、乳房にしこりがあるという症状が大半です。それから、乳頭から分泌物がでる場合、そして最近では乳癌検診によって異常を指摘される場合も増えてきています。ただしこのような症状があるから必ず乳癌ということではなく、良性疾患が原因であることも少なくありません。良性の場合は多くの場合経過観察のみで治療対象とはなりません。ですからこのような症状があった場合には、あるいは検診で精査を指示された場合には、必要以上に深刻にならずに、まず専門医の診察を受け、適切な診断処置をうけるようにしてください。尚、乳房の痛みを訴えて来院される方も多くみられます。痛みそのものは一般には乳癌とは無関係であり、乳腺症とよばれる乳腺の変化に伴う症状であることがほとんどです。

 乳癌は内臓の癌と違いからだの表面にできますので、視触診(目でみる、手で触ってみる)によってもある程度診断がつきます。さらにマンモグラフィーというレントゲン検査、乳腺の超音波検査も通常行います。これらの検査は簡便であまり苦痛を伴いません。(マンモグラフィーは、乳房をはさみこんでレントゲンをとるとき多少痛みますが、強い痛みではありません。)また乳頭から分泌液がでるタイプの方には乳管造影検査(乳頭の分泌液のでる穴から造影剤を注入してレントゲンをとる)や乳管鏡検査(分泌のある穴から細いカメラを挿入して乳管の中を直に観察する)を行います。これらの検査は多少の痛みを伴いますが、正確な診断のために必要な検査です。乳腺のCTやMRI検査を行うこともありますがこれはむしろ乳癌と診断されたあとの拡がりを把握するためにおこなうことが多く、診断のために必ず必要というわけではありません。

C組織検査?細胞検査 
 さてこれらの検査で乳癌が疑われる場合、必ず細胞診あるいは組織診とよばれる検査を行い顕微鏡でみて癌細胞が存在することを確認しなければなりません。細胞診とは、注射器をしこりに刺して吸引することによって病変部分の細胞を採取する検査です。通常診察に引き続きその場で行います。痛みは伴いますが数秒でおわります。多くの場合はこの検査によって乳癌の診断を得ることができます。
組織診断は細胞診で確定診断が困難な場合に行います。針生検と摘出生検にわかれます。針生検は注射器の針よりも太めの針を用いて病変部位に針を刺し病変部分を採取する検査です。この検査は局所麻酔が必要ですが、麻酔後の痛みはありません。通常診察室にて行います。時間は、採取する量にもよりますが、数分から数十分かかります。また最近は針生検でも専用の吸引式の装置を用いて行うことがあります。この方が多くの組織を採取でき確実な診断ができます。毎週金曜日にこの検査を行っております。所要時間は約1時間で、検査後問題がなければ帰って頂けます。どちらの方法をとるかは担当医師の判断によります。
摘出生検は侵襲のある検査ですが最も確実に診断を得ることができます。細胞診や針生検にてどうしても診断がつかない場合に行います。当院では毎週月曜日の午前中に手術場で局所麻酔下で行っています。時間は約1時間前後です。

2. 3. 乳癌の特徴   

A他の癌との比較 
乳癌といってもさまざまなケースがあり、タチの良いものも悪いものもあります。一般的には乳癌は他の臓器の癌と比較してタチがよいとされています。その理由は、①発育進行が他の癌と比べて緩やかなことが多い、②適切な治療によって多くの場合根治可能である、③残念ながら進行している場合や再発をきたし根治が困難であっても、症状に応じた有効な治療手段があることなどがあげられます。その結果5年生存率(罹患後5年後に生存している確率)10年生存率は他癌と比べて良好です。
また乳癌は世界的な規模で研究が進んでいる癌のひとつであり、新しい薬や治療手段が開発されています。当院でもこのような治療の開発に積極的であり、つねにより有効な治療、有益な治療に取り組んでいます。

B乳癌は増えているのか 
 日本における乳癌の頻度は増加の一途をたどっており、現在1年間に約3万6千人の方が乳癌と診断されています(1999年全国調査)。罹患率は全国ででは大腸癌についで第2位、大阪で



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は第1位です。また乳癌による死亡も現在日本の女性の癌による死亡の第4位(大阪では第5位)にあたります。検診による早期乳癌の診断率の向上や、食生活などの生活の欧米化、晩婚に伴う初産年齢の上昇などが原因と考えられています。




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3. 4. 乳癌の症状 

乳癌が疑われる契機のところに記したように、乳癌の主な症状は乳房のしこりです。痛みに関しては通常は伴いません。乳癌の方で痛みがある場合、併存する乳腺症によることが多いと考



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えられます。したがって痛みがある、あるいは痛みが出てきたということが、乳癌が進行しているということを意味しません。しこりの大きさは病状とある程度関係します(一番重要な因子ではありませんが)。通常短期間で(例えば診断がついてから入院待ちの間に)急速に増大するこ



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とは考えにくいですが、何ヶ月あるいは何年も無治療で放置すればしこりは大きくなり、外からみても異常が判るくらいになります。また潰瘍といって、乳癌細胞が皮膚を破って外に露出し、浸出液が生じ、悪臭や出血をともなうようになることもあります。



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しこりをつくらないタイプの乳癌もあります。その場合レントゲンでのみ異常陰影としてわかる場合と、乳首から血性の分泌液がでる場合とがあります。このような場合、しばしば診断に難渋することがあります。一般にこのようなタイプの乳癌はタチが良いことが多く、どうしても



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診断が困難な場合はやむを得ず厳重に経過観察のみをすることになります。
また特殊なタイプの乳癌でパジェット病という乳癌があります。これは乳首を中心に湿疹様の病変が拡がる病期です。





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その他、稀ですが転移病巣から乳癌がわかる場合があります。代表的な例はわきのリンパ節がはれてくる場合です。他臓器の癌や悪性リンパ腫など外の疾患でもこのような事はありますが、
乳癌はわきのリンパ節へは比較的転移をきたしやすいので、注意が必要です。

乳癌を治療せず放置した場合、しこりが大きくなるばかりでなく、周囲の組織に広がり、リンパ管を通ってわきのリンパ節や首のリンパ節、さらには血管を通って肺、骨、肝臓などの臓器へ転移して増殖し命を脅かすことになります。

4. 5. 乳癌の広がり(病期) 

乳癌の広がりを表す方法として大きく4段階にわける方法がとられます。詳しく説明すると
専門的になります。大体の目安としては、しこりの大きさが2cmまでのものは1期、2cmを超



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えて5cmまでのものは2期、5cmをこえるか、乳房の皮膚に変化のあるものは3期、乳腺以外の臓器に転移があるものは4期となります。多くの乳癌は第2期です。図に現在の日本における乳癌の病期分類を示します。


2009年6月20日土曜日

がん脳腫瘍

切除したがんを検査することで、効果が期待できるがんとそうでないがんがわかるのが特徴で、「がんの個性に応じて、効果が期待できる薬を選んで使う」という、いわばオーダーメイドの治療として注目されています。現在は再発治療に関してのみ使用が可能ですが、再発予防に対しても効果があることがわかってきており、認可を申請中です。
乳がんの治療をこれから受ける方のために
Chapter.5:乳がん検診と自己触診
乳がん検診
日本では、1987年に乳がん検診が開始されましたが、ずっと視触診のみの時代が続いていました。
一方、欧米では早くからマンモグラフィを併用した検診が一般的でした。これは、視触診のみの検診では、検診をうけた人と普通に外来を受診して乳がんをみつけた人とで、死亡率が変わらないという結果が出たからです。検診の触診は、必ずしも乳がんの触診に慣れてはいない医師が、千差万別の多数の女性の乳房を短時間に診るため、微妙な病変や小さなしこりを漏れなく見つけるには十分な精度とはいえませんし、しこりとして触れない0期の乳がんを見つけることはできません。これらを補うのがマンモグラフィで、特に石灰化でみつかる非浸潤がんの発見は、100%の治癒につながります。
そこで日本でも、2000年から、「50歳以上の女性に対し、2年に1回のマンモグラフィと視触診による検診を行う」というガイドラインが出され、ようやくマンモグラフィ併用検診がはじまりました。2004年からは40~49歳の女性についてもマンモグラフィが導入されています。
自己触診
乳がん検診が推進されてはいるものの、現在のわが国の乳がんの初発症状の約8割は患者さんが気づいたしこりです。
一方、1期つまり2cm以下でみつかれば9割が助かるのですから、乳がんの早期発見と生存率向上に一番の近道は「2cm以下のしこりを自分でみつけること」といえましょう。2cmというのはちょうど1円玉の大きさで、日本人の乳房なら、きちんと触っていればまずわかるサイズです。しかし、1円玉というのはそれほど大きいものではないので、「たまたま何かの拍子に手が触れて気づく」というわけには行きません。
つまり、「自己触診さえしていればみつかるけれど、していなければ見落としてしまう」のが2cmという大きさで、そこに自己触診の重要性があります。具体的な自己検診法を、下記に示しますので、早速やってみて下さい。
大切なことは、定期的に自分の乳房を触って自分自身の正常な乳房を把握しておくことと、異常に気づいたら、自分でがんか否かを判断するのではなく、必ず検査を受けに行くことです。
自己触診ってどうやってやるの?
毎月一回、検診日を決めて
乳がんは身体の表面に近い部分に発生するため自分でも見つけることが出来ます。整理が始まって1週間後、乳房のはりや痛みがなくなって柔らかい状態のときに自分でさわってチェックして見ましょう。閉経後の人は毎月一回自己検診日を決めておこないます。乳房の日ごろの書き留めておくと変化を知ることができます。
浴室でチェック
お風呂やシャワーの時、石鹸がついたてで触れると乳房の凹凸がよくわかります。左乳房を触れるときは右手で、右乳房は左手で。
1. 4本の指をそろえて、指の腹と肋骨で乳房をはさむように触れます。「の」の字を書くように指を動かします。しこりや硬いこぶがないか、乳房の一部が硬くないか、わきの下から乳首までチェックします。
どんなにすばらしい診断法や治療法があっても、女性が自分の乳房に関心をもって検診や医療機関を受診しなければ、検査は始まりません。
乳がんの啓蒙活動が盛んで、女性の多くが乳がんをごく身近なものと考えているアメリカでは、40歳以上の女性の7割以上が乳がん検診を受診し、乳がんによる死亡はすでに減少傾向に転じています。それに対して日本では、検診や自己触診を実践している女性は、身近な人ががんになった、職場でたまたま検診があったなど、ごく限られた数にすぎず、検診の受診率も10%台にすぎません。
多くの人は、乳がんなんて全く人ごとと考えて、乳房の話題といえば、バストアップの下着や芸能人の豊胸術、たまに有名人が乳がんになってもたまたま不運な人の闘病記として読むだけ。これでは、欧米から、乳がんになりやすい食生活やライフスタイルといういわばマイナス面ばかりを取り入れ、自分の健康に関心を持つという良い面は学んでいないことになります。
「乳がんに関心をもつことが、自分の命ばかりでなく、大切な乳房を守ることにもつながる」ということを、日本女性の誰もが、ファッションやショッピングや旅行の話題と同じようにあたりまえに考え、話し合えるようになることを、心から願っています。乳癌を早期に見つけることによって、乳房を温存できるばかりでなく、リンパ節も取らなくてよかったり、抗がん剤も省略できたりするメリットがあることをもっと多くの女性が知る必要がありそうです。
説明文にて掲載している諸症状で思い当たる節があった場合など、がんについての疑問?不安をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
自己判断で迷わず、まずは専門家である医師の検診を受けることをお勧めします。
前立腺は精液の一部を作る男性固有の臓器です。
図1に示すように膀胱、精嚢の前方に存在することが前立腺という名前の由来です。前立腺は尿道をぐるっと取り囲んでおり、普通は3~4cm大のクルミの大きさです。また、直腸に接して存在し、肛門から指で簡単に触れることができるため、直腸診という診察が前立腺の病気の診断に有用です。
正常な前立腺は円錐形を呈し、主に移行域と呼ばれる内腺部と周辺域と呼ばれる外腺部からなります。良性の前立腺肥大症は移行域から、がんの多く(約70%)は周辺域から発生します(図2)。
前立腺がんの統計
米国では男子がんのうち第一位の発生率(人口10万人対190人/1992年)で、死亡率は肺がんに次いで第二位です。わが国でも近年、著しい勢いで増加していますが、欧米に比べればまだ10分の1以下の発生率です。
図3に当院における最近15年間の年次別新患者数を示します。10年間で4倍くらい増えていますが、中でもステージBの早期がんが増加しているのが特徴的です。
発生率の増加の原因としては、高齢者人口の増加、食生活の欧風化、前立腺がん診断法の進歩の3つが考えられます。前立腺がんは50歳以降、加齢と共に直線的に増加し、ハワイやロスアンゼルスに移住した日系人は日本在住の日本人と米国人の中間の発生率を示すことが分かっています。
前立腺がんの発生
前立腺がんの発生に強く関わるものは、加齢、食事(動物性脂肪)と遺伝です。
また、男性ホルモンの存在が必須ですが、発がんのメカニズムはまだよく分かっていません。前立腺がんが発生してから症状を呈するがんに育つまでには30~40年かかるといわれています。
前立腺がんの発生原因と予防
原因が未だ明確でないため予防法もはっきりしません。
ただし、疫学的な観点から、若いころよリ動物性脂肪の摂取を少なくし、緑黄色野菜を多くとるのがよいと考えられています。伝統的な日本食がよいわけです。
Chapter.2:症状
早期がん
無症状です。前立腺がんの70%は前立腺の周辺域(外腺部)に発生しますので、早期には全く無症状です。ただし、移行域(内腺部)に発生し、早期より症状を呈する前立腺肥大症という病気が、がんにしばしば合併して発生するので、その場合は次に述べるような症状がみられます。
局所進行がん
前立腺肥大症と同様な症状がみられます。
すなわち、前立腺が尿道を圧迫するため、頻尿(尿の回数が多い、特に夜間)、尿が出にくい、尿線が細く時間がかかる、タラタラ垂れる、尿線が中絶する、等の症状が見られます。このほか、がんが尿道、射精管、勃起神経に浸潤すると血尿、血精液(精液が赤い)、インポテンス(ED)等の症状も見られます。
進行転移がん
前立腺がんはリンパ節と骨(特に脊柱と骨盤骨)に転移しやすいがんです。
リンパ節に転移すると下肢のむくみ、骨に転移すると痛みや下半身の麻痺が生じることがあります。
Chapter.3:診断
血中PSA(前立腺特異抗原)測定
腫瘍マーカーとして、現在、最も有用なものです。
少量の血液を検査するだけの簡便な方法です。確定的ではありませんが、PSAは前立腺がんのスクリーニング、診断はもちろん、がんの進行度の推定、治療効果の判定、再発の診断、そして予後の予測にも役立ちます。
直腸指診
古くから行なわれている診断法です。前立腺は直腸に接していますので、外側の周辺域に好発するがんは、ある程度の大きさになれば直腸から指で診断することが可能です。
経直腸エコー検査
肛門から行なう超音波検査です。前立腺内部の異常の有無を観察します。
生検検査
以上の3つの検査で前立腺がんの存在を疑うことができますが、確定診断のためには前立腺の組織の一部を採取し、がん細胞の存在を病理学的に証明することが必要です。
バイオプテイガンという優れた生検器具の開発により、診断の精度が高くなると共に、痛みもほとんどありませんので、経直腸的に行なう場合は麻酔の必要はなく外来で行なうことが
できます。ただし、経会陰的にエコーガイドで行なう場合は麻酔が必要ですが、精度が高くなります。
Chapter.4:鑑別診断
前立腺肥大症
前立腺がんと同様に、加齢と共に増加します。
しかし、がんと違って発生率に人種差はあまりありません。がんは直腸診で硬く触れます
が、肥大症は全体的に柔らかいのが特徴です。PSAは20%の人で高くなりますが、肥大症とがんが合併することも少なくないので注意が必要です。
前立腺肉腫
がんと同様に悪性な腫瘍ですが、がんが腺細胞から発生するのに対し、肉腫は前立腺の支持
組織である筋肉などの間質細胞から発生します。また、若い人に多いのが特徴です。
前立腺炎
炎症でもPSAが高くなります。特に急性炎症では、100mg/ml以上と非常に高くなることがあります。結核は触診で表面が不整で非常に硬く触れます。
術後に再発予防のために補助的に使う(術後補助療法)、転移のある乳がんや再発乳がんに対する治療として使う、術前に使ってから手術する、などの使い方があります。
1.ホルモン療法:
乳がん、前立腺がんなどに特徴的な治療法で、女性ホルモン(エストロゲン)が乳がんを増殖させる機構を、何らかの形でブロックします。
副作用が比較的少なく、長期間使えるのが特徴です。切除したがんを調べて、ホルモン受容体をもつがん(女性ホルモンの影響を受けやすいがん)かどうかをしらべて、受容体(+)の場合により効果的です。
抗エストロゲン剤(エストロゲンががんに働くのをブロックする=タモキシフェン、トレミフェンなど)、LH-RHアゴニスト(閉経前、卵巣からの女性ホルモンをストップさせて一時的に閉経後の状態にする=ゾラデックス(R)、リュープリン(R)など)、アロマターゼ阻害剤(閉経後、脂肪でエストロゲンをつくる酵素をブロックする=フェマーラ(R)、アリミデックス(R)、アロマシン(R)など)、合成プロゲステロン製剤(ヒスロン(R))などの種類があり、

がん脳腫瘍


年々新しい薬が開発されています。
2.化学療法:

がん脳腫瘍


いくつかの薬を組み合わせて、ある程度決まった投与量や間隔で使うことが多い。ほとんどが点滴で投与されます。

がん脳腫瘍


[主な薬剤]
CA(E)F療法

がん脳腫瘍


C(同上)A(アドリアマイシン)またはE(エピルビシン)F(同上)の組み合わせで、Fを抜かした2剤が用いられることもあります。リンパ節転移のある場合の術後補助療法や、再発の治療と

がん脳腫瘍


して最も標準的な治療法です。
タキサン系の薬剤

がん脳腫瘍


比較的新しい薬で、ドセタキセル(タキソテール(R))、パクリタキセル(タキソール(R))があります。リンパ節転移があった場合にはアドリアマイシンなどを使用したあとに追加するこ

がん脳腫瘍

とにより、再発がさらにおさえられることがわかっています。
3.抗体療法

がん脳腫瘍


特定の遺伝子が異常に働いている乳がんに対して、その遺伝子の抗体を薬として点滴で投与する治療で、ハーセプチン(R)という薬が、日本でも2001年から使えるようになりました


2009年6月18日木曜日

小児脳腫瘍会

ると2~4週のうちには落ちついてきます。滅多にありませんが、皮膚の変化が非常に強くなった時には治療を休止して、変化が軽くなるのを待つことがあります。
(2)治療している部位におこる可能性のある副作用
一時的な症状で、治療終了後には治療前の状態に戻ることがほとんどです。

?頭部

頭痛、耳痛、めまい、脱毛、頭皮の発赤、吐き気、嘔吐などの症状が出ることがあります。放射線で脳はむくみますので、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が出ます。むくみを軽くする薬剤を使いながら治療することがあります。

?口腔、頸部

口腔、咽頭、喉頭の粘膜炎による飲み込みにくさ、飲み込む時の痛み、声がかれるといった症状が出る場合があります。その他に口が乾いたり、味覚がかわったりします。粘膜保護剤、鎮痛剤など症状を軽くする薬を服用したりしますが、完全には症状を落ちつかせられないことがあります。粘膜炎の症状は治療が終わるとよくなりますが、口が乾いたり、味覚の変化は続くこともあります。食事摂取量が減ると体重減少もみられます。

?肺、縦隔

食道が治療部位に入っていると、食道炎の症状である飲み込みにくさ、飲み込む時の痛みが出ることがあります。頻度は低いですが、放射線肺臓炎により咳、発熱、息切れが出ることもあります。放射線肺臓炎は、治療が終わって1~3ヶ月後に症状が出ることもあります。

?乳房、胸壁

食道炎による飲み込みにくさ、飲み込む時の痛みや、放射線肺臓炎による咳、発熱、息切れが出ることがあります。

?腹部、骨盤

胃、腸が照射されることにより、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢といった症状が出ることがあります。膀胱が照射されると膀胱炎症状である頻尿、排尿困難がみられることがあります。

2)晩期の副作用
重篤な晩期の副作用はごく少数の人にしかあらわれません。晩期の副作用は、放射線量、放射線を照射する部位の大きさなどで発生頻度が推定できますので、細心の注意を払って治療計画を行い、治療を開始しています。しかし、副作用の種類によっては副作用が発生しはじめる放射線量と、がんが治る放射線量は非常に近接している場合があることや、個人差が大きいことなどにより、副作用が絶対おこらないということを断言はできません。副作用が発生した場合は重篤にならないように努めます。

発生する可能性のある代表的な副作用を以下に列挙します。例としてあげられている臓器が照射されていない場合は副作用はおこりません。
(1)頭部
脳や脳神経の障害により、難聴、顔面神経麻痺、脳障害、下垂体機能低下などをおこすことがあります。眼に照射された場合は、白内障、網膜症などがおこり視力障害が出ることがあります。
(2)口腔、頸部
皮膚に潰瘍(かいよう)ができたり、皮下がかたくなったりします。唾液腺の機能が低下して口が渇くことがあります。味覚の異常もおこります。軟骨や下顎骨に炎症をおこし、手術が必要になる場合があります。躯幹?四肢の麻痺やしびれる脊髄症をおこすことが非常にまれにあります。甲状腺に照射されると甲状腺機能低下がおこることがありますが、ほとんどの場合、症状を出すことはありません。
(3)肺、縦隔
肺は線維化し機能が低下します。線維化した容積が大きいと呼吸が苦しくなります。食道が細くなり、食事の通りが悪くなることがあります。心臓の周りに液体がたまる心外膜炎がおこることがあります。液体の量が多ければ心臓の拡張を妨げ、心不全になることがあります。脊髄症をおこすこともあります。
(4)乳房、胸壁
乳房がかたくなることがあります。肺に照射されると肺に線維化がおこります。手術をした後の腋窩(えきか:わきの下)に照射すると腕がむくむことがあります。上腕神経に障害をおこして、腕、手がしびれたり、力が入らなくなったりすることがあります。肋骨の骨折がおこりやすくなります。
(5)腹部、骨盤
直腸?結腸の内腔が狭くなったり、潰瘍ができ、出血したりすることがあります。膀胱壁がかたくなり、容量が小さくなることがあります。血尿が出ることもあります。リンパの流れや血液の流れが悪くなり、下肢がむくむことがあります。卵巣、睾丸に照射されると不妊になることがあります。肝臓や腎臓は照射されると機能が低下することがあります。

3)二次がんの発生
放射線はがんを治す力ばかりではなく、がんをつくり出してしまう力もあります。放射線が照射された部位からがんができる確率は、照射していない場合に比べて高いとされていますが、非常に小さな確率です。がんはひとりにひとつだけでなく複数おこることがありますので、放射線で治療した部位に新たながんができたとしても、それが放射線が原因でつくられたがんと決めつけるわけにはいきません。放射線でがんを治す力は、二次がんをおこす危険をはるかに上回っています。
9.放射線治療が終わった後にも診察が必要
治療が終わった後は治療効果をみるためや、後から出てくるかもしれない副作用に上手に対応するために定期的に診察します。
10.放射線治療を安全で正確に行う体制
計画したとおりに実際に治療が行われているのかをチェックすることは、放射線治療が安全で正確に行われるために非常に大事なことです。治療部位がきちんと治療されているかは、治療開始前に治療機器で写真を撮影して計画と同じかどうかを確認します。指示どおりの放射線量が照射されているのかは、定期的に治療機器を点検して確認しています。安全で正確に治療ができる体制がきちんとできていますので、安心して放射線治療を受けることができます。

粒子線(荷電重粒子線(かでんじゅうりゅうしせん))治療とは、陽子や重粒子(重イオン)等の粒子放射線のビームを病巣に照射することによって、主にがんを治す放射線治療法の総称です。利用する粒子の種類によって、陽子線治療、重粒子(重イオン)線治療、パイ中間子治療等に分けられ、世界の各地で臨床応用や研究が行われています。例えば陽子線治療では、水素原子の原子核であり、正の電荷を持つ陽子を加速して高速にしたものを体内に照射します。これらはX線やγ線(ガンマ線)を用いた外照射放射線治療の臨床経験を基礎として開発されているものですが、がんの治療に適した特徴を持つ治療法として期待されています。
2.粒子線治療の歴史

X線やγ線(これらは光子線とも呼びます)による外照射放射線治療は、コバルト照射装置やリニアック等の高エネルギー深部治療装置が普及した現在、がんの放射線治療法の主役を担っています。
一方、粒子線治療については、1946年にWilsonというアメリカの物理学者が「高速陽子線の医学への応用」として陽子線のがん治療への応用を提唱し、1954年にアメリカのローレンス?バークレイ研究所で陽子線の治療への応用が開始されました。
以来、世界各地で、主に物理研究施設の加速器から得られる陽子、ヘリウム、パイ中間子やネオン等の、重粒子によるがん治療の研究が行われてきました。なお、現在治療に用いられている粒子は、陽子と炭素の2つです。
粒子線治療の特徴
粒子線治療は、サイクロトロンやシンクロトロン等の加速器から得られる陽子線や重粒子(重イオン)線を、がんという標的にねらいを絞って照射する治療法です
粒子線のうち電荷を持つもの(荷電重粒子線)の特徴は、一定の深さ以上には進まないということと、ある深さにおいて最も強く作用するということです。
これらの特徴から、陽子線や重粒子(重イオン)線では、光子線に比べてがん病巣にその効果を集中させることが容易になります。したがって、がん病巣周囲の組織に強い副作用を引き起こすことなく、十分な線量を照射することができます。
治療に適しているとされる腫瘍
陽子線や重粒子(重イオン)線はがんに限局して照射できることから、進行していない限局
したがん病巣の治療に適していると考えられています。がんのまわりに放射線に弱い組織がある場合の治療に、特に有効性が発揮できると思われます。
今までの実績から、眼球内の悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)、中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)の近くにできた脊索腫(せきさくしゅ)や軟骨肉腫、一部の頭頸部(と
うけいぶ)がん、I期非小細胞肺がん、肝細胞がん、前立腺がん等に対する有効性が明らかになっています。
疲れやすい
個人差がかなりあり、全く感じない人もいれば、非常に疲れを感じる人もいます。放射線治療中の疲れは、放射線による直接の影響ばかりでなく、身体の中にがんがあることによりエ
ネルギーをたくさん消費していることや、毎日外来通院してくる疲れなどが加わっておこるものです。疲れを感じたら休息するのが一番で、治療中は過度な運動は避け、体調に合わせ
た生活を心がけることが大事です。治療中に感じた疲れは、治療が終了して数週のうちには感じなくなります。
?食欲がなくなる

小児脳腫瘍会

放射線治療中に食欲がなくなることがありますが、放射線の直接の影響もあれば、がんになったストレスによることもあります。放射線により障害を受けた正常組織の修復などのため

小児脳腫瘍会

に、ふだん以上にカロリー、栄養素をとる必要があります。いろいろ工夫しながら食事をすることが大事です。
貧血、白血球減少、血小板減少

小児脳腫瘍会

骨髄では、細菌と戦う白血球、出血を防ぐ血小板、酸素を運ぶ赤血球という血液細胞を造っています。骨髄がたくさんある骨盤、胸骨、椎体が広範囲に放射線照射されると、骨髄で血

小児脳腫瘍会

液細胞を造る能力が低下して、白血球、血小板、赤血球が減ってくることがあります。広範囲に治療している時は、定期的に血液検査をして血球数の変化を観察します。白血球、血小

小児脳腫瘍会

板の減少が強い時には治療を休止することがあります。放射線だけで治療している場合に、中止しなければならないほど減少することはかなりまれなことです。

小児脳腫瘍会

皮膚の変化
放射線照射された皮膚には日焼けのような変化がおこってきます。発赤、色素沈着、乾燥、

小児脳腫瘍会

皮膚剥離(はくり)といった変化がおこってきます。かゆみや痛みを伴うことがありますが、個人差があります。腹部側から照射しているのに背中に皮膚の変化がおこることがあり

小児脳腫瘍会

ます。腹部側から入った放射線が背中側に抜けておこる変化です。医師の指示がなければ軟こうはつけません。こすったりして刺激をすると変化が強くなります。治療が終了す


2009年6月13日土曜日

脳腫瘍福島先生

前立腺がんは米国では男性のがん罹患率では第一位の病気です. 日本でも食生活の欧米化など生活習慣の変化に伴い増加の一途をたどっています.症状で特有なものはなく,前立腺肥大症と合併することが多いため,前立腺肥大症と似ており,排尿困難や夜間頻尿,尿意切迫感などを認めることがあります.また,最近では特に症状はなく,健康診断や人間ドッグで見つかることが増えています.まれに,骨転移による腰痛でみつかることもあります.
早期発見のために
PSA前立腺特異抗原の測定
ほとんどの前立腺癌(90%以上)で高値を示します.通常は4ng/mlを基準値とします(測り方によって多少違います).人間ドッグなどでも測定してくれる場合が増えてきました.また必ずしも泌尿器科専門医でなくても,測定してくれる医療機関が増えてきました.採血するだけで測定できますので,50才以上の男性では機会があったら積極的に検査を受けてみましょう.また,前立腺肥大症,前立腺炎などがん以外の病気でも上昇することはしばしばありますので,異常が指摘されたら,まず泌尿器科専門医を受診するようにしましょう.
診断
実際の診断においては,まず直腸診(肛門から医師が指を挿入し,前立腺の大きさ,硬さなどを診察する),PSAの測定を行います.これらでがんが疑われる場合には,経直腸的超音波肛門から前立腺専用の超音波検査装置を挿入して検査する)にて前立腺を観察し,これを見ながら疑わしいところを含めて,6ケ所から8ケ所針を刺し組織を取る,いわゆる針生検を行います.ほとんどの場合安全にできますが,出血する場合もありますので,一日入院した方が安全でしょう.
病理
腺がんというタイプのがんがほとんどで,日本の規約(日本泌尿器科学会で決めた,前立腺がんを診断治療する上での約束事)では,高分化型,中分化型,低分化型に分けられます.
進展度(stage)診断
前立腺がんということが判明しましたら,治療方針をたてなければなりません.そのために重要なのが進展度(stage)です.すなわち,がんがどの程度進行しているかを見るわけです.
方法としては,経直腸的超音波,CTスキャン,MRI,骨シンチグラムなどの検査を行います.骨の検査が必要なのは,前立腺がんは骨への転移が最も多いためです.前立腺がんが発見された時には骨に転移を認める場合もしばしばあ
前立腺肥大症の手術や,膀胱がんの手術などのときに偶然発見査れた場合
がんが前立腺の中にとどまっている場合.
他の臓器(骨,リンパ節,肺,肝臓など)への転移は無いが,がんが前立腺の被膜(周りを被っている膜)を超えて外にでている場合.
骨やリンパ節など他の臓器に転移をしている場合.
治療
前立腺がんの治療にはホルモン療法,手術療法,放射線療法などがあります.どの方法をとるかはがんの進展度(stage)で違います.
stage Aでは経過観察のみよいA1と治療の必要なA2に分けられます. A2の場合には,前立腺全摘出術の適応となることがあります.Stage Bでは前立腺全摘出術という手術療法が選択されることが多いようです.しかし,患者さんの年令,合併症(例えば,心臓に病気があるなど)などによってホルモン療法や放射線療法などが選ばれることもあります.あるいはそれぞれを組み合わせて行う場合もあります.Stage CでもB同様です.Stage Dではホルモン療法が選択されることが多いようです.いずれにしてもそれぞれの患者さんごとで状況が違いますので,主治医の医師とよく相談されるとよいでしょう.
ホルモン療法
前立腺がんはほとんどの場合,男性ホルモンに依存している,つまり男性ホルモンによって発育が促されています.そこで体の中の男性ホルモンの値をさげ,がんの発育を抑える治療法が有効になるわけです.代表的なものとして,去勢術があります.男性ホルモンのほとんどは精巣(こう丸)より分泌されています.これを無くする事によって男性ホルモンの値も下がるわけです.具体的な方法としては,手術によって精巣(こう丸)を摘出する方法と,男性ホルモンのこう丸からの分泌を抑える注射する方法があります.最近では注射の方が選択される場合が多いようです.注射は通常約4週間に一度,皮下に行います.副作用としては,時々顔面などがほてったり,汗がでたりするホットフラッシュと呼ばれているものなどがあります.また,男性ホルモンの値が下がるため,性機能不全(ED)になることがあります.いずれにしてもあまり大きな副作用は無く外来で治療できます.また去勢術と同時あるいは単独で,抗男性ホルモン剤を併用する場合があります.これは前立腺局所に働き,男性ホルモンが前立腺に働くのをさまたげる働きがあります.いずれにしてもそれぞれの患者さんでで状況が異なりますので主治医とよく相談をしてください.
手術療法(前立腺全摘出術)
これは前立腺を手術的に全部取り除いてしまう方法です.先に述べたホルモン療法は前立腺癌に対して非常に効果のある方法ですが,しばらくすると効果が無くなってくる場合があります.いったんホルモン療法の効果が無くなると,なかなか有効な治療が無いのも事実です.そこで,もし取り除くことができるならば取り除いてしまおうという訳です.具体的には前立腺とそれにくっついている”精のう”という臓器を摘出し,膀胱と尿道をつなぎなおすという方法です.代表的な合併症としては,尿失禁と性機能不全(ED)があります.しかし最近では手術方法の進歩によりかなり副作用の割合は減り安全にできるようになりましたので,各主治医と相談して下さい.また,出血に関しては,もちろん輸血の必要な場合もありますが,自己血を貯留することも可能なので(ただし患者さんの状態によってはできない場合もある)これも主治医とよく相談して下さい.前立腺全摘出術は前立腺がんを根治できる可能性のあるよい治療法ですが,患者さんの年令,基礎疾患や進展度,手術の合併症のリスクなど総合的に判断して適応を決める必要がありますので主治医とよく相談してください.
放射線療法
体の外から照射する体外照射と内部から照射する腔内照射があります.日本では腔内照射はいろいろな制約があるため,体外照射が主です.あくまで患部に対する局所療法(全身には照射できません)で,stage B,Cの患者さんが主な対象になります.単独で行われる場合やホルモン療法,手術療法などと組み合わせて行う場合もあります.一度に大量に照射することはできませんので,副作用などを十分考慮しながら少しずつ何回かに分けて続けて照射します.トイレが近いなどの膀胱刺激症状や,直腸肛門炎などを起こすことがありますが,最近では装置や照射方法が発達し,かなり副作用の割り合いも少なく,安全にできるようになりました.前立腺がんを根治できる可能性のある治療法です.その適応については主治医とよく相談して下さい.
いずれにしましても,患者さん各個人で状態が異なります.それぞれにあった治療法を選択することが最も重要なこてですので,主治医とよく相談することが大切です.
23歳、女性。1991年5月に右下腹部に腫瘤を感知し増大して来たために、同年11月に後腹膜腫瘍(軟部肉腫)、肺転移と診断にされ、原発腫瘍摘出術を行いました。手術後、転移性肺腫瘍に対して化学療法を施行しましたが、効果はなく、経過観察となりました。
1994年6月転移性肺腫瘍が進行してきたため活性化自己リンパ球療法(免疫療法)による肺転移の治療を開始しました。活性化自己リンパ球療法による肺転移の治療は月に2回から3回実施しました。
徐々に転移性肺腫瘍の増大、腫瘍数の増加がありましたが、活性化自己リンパ球療法により、小転移腫瘍の消失も認められました。3年6ヶ月の活性化自己リンパ球療法による肺転移の軟部肉腫治療中、本疾患による症状も無く副作用も認められませんでした。(図1)。
39歳男性 交通事故時に血尿と左肺腫瘤(上葉、下葉)を指摘され腎ぞうがん(腎細胞がん)が判明しました。
1991年6月左腎臓を手術摘出しましたが、肺の転移巣は手術せず、7月より活性化自己リンパ球療法(免疫療法)による腎臓がん?肺転移腫瘍治療を開始しました。
2週間隔で2回活性化自己リンパ球療法による腎臓がん?肺転移腫瘍治療を実施後、月1回の治療を継続しました。
この時点においては腎臓がんに有効な薬剤はなく活性化自己リンパ球療法による腎臓がん治療のみを行ないました。左肺上葉腫瘍(25×20mm)が活性化自己リンパ球療法により、1年後に消失しました。 1993年4月活性化自己リンパ球療法による腎臓がん治療を終了し、そのとき左肺下葉腫瘍は10mm×10mmまで縮小しました。1994年10月左肺下葉腫瘍が40×24×18mmと増大してきたので左肺下葉を切除しました。以後腎臓がん?肺転移の再発は認められませんでした。また、活性化自己リンパ球療法による副作用はありませんでした。
この症例に見られるように活性化自己リンパ球療法により、腎臓がん?肺転移腫瘍治療によって肺転移が消失することもありますが、それには時間がかかることがわかりました。51歳女性。1991年6月25日、卵巣がんの為、摘出手術をおこないました。(単純子宮全摘出術、両附属器切除術、骨盤傍大動脈リンパ節廊清術、大網切除術)。左卵巣がんはすでに破綻しており、直腸表面、ダグラス窩、小骨盤壁に2~数mmの転移が多数認められました。
外来にて活性化自己リンパ球療法(免疫療法)による卵巣がん治療を行ないました。7回の活性化自己リンパ球療法による卵巣がん治療施行後、腹水はなく、転移もすべて消失していました。
その後、さらに活性化自己リンパ球療法による卵巣がん治療を11回行ないましたが、1994年3月30日において卵巣がんの再発はなく、活性化自己リンパ球療法による卵巣がん治療完了後


脳腫瘍福島先生


1年11ヶ月経過した1994年12月においても良好なQOLを維持しています。男性(2004年当時63歳)


脳腫瘍福島先生


2000年に食道がんと診断され、食道摘出及び胃部の半分を切除する食道がんの大手術を行ないました。

脳腫瘍福島先生


食道がんの大手術後にも喉頭がんがみつかり、主治医より放射線治療による喉頭がん治療を提案されるが断り、喉頭がんを手術で摘出し、抗がん剤治療も放射線治療も受けずに、2002

脳腫瘍福島先生


年に当クリニックの梶原医師から、活性化自己リンパ球療法(免疫療法)による食道がん?喉頭がん治療を受けました。


脳腫瘍福島先生

患者様談:2度目の喉頭がん手術後、ひょんなきっかけから活性化自己リンパ球療法(免疫療法)を知ることになりました。「バイオ?ベンチャー企業の(株)リンフォテックが持っ


脳腫瘍福島先生


ている技術でリンパ球を培養して治療する免疫療法は、良い療法らしい」と知人から教えられ「そんなにいい治療法なら、私もやりたい」と即決に食道がん?喉頭がん(喉頭腫瘍)治


脳腫瘍福島先生

療を決めました。「リンパ球療法(免疫療法)が効いているのでしょう。1年前の私とは明らかに違いますから。『よく生き返ったね』とみんなからいわれるんですよ」と適度な日焼


脳腫瘍福島先生

けをし健康そうな顔色でお話をされていました
現在は、御自分の創立された会社を後継者に譲られ相談役となり会社出勤されています。


2009年6月8日月曜日

ひまわりママ脳腫瘍闘病記

選択の治療法として抗がん剤治療を行うことがあります。また、手術や放射線と組み合わせて補助的に抗がん剤治療を行うことや、がんを小さくするために手術の前に抗がん剤治療を行うこともあります。2)抗がん剤の種類「抗がん剤」は、その作用の仕方、作用する部位などによって、いろいろな種類に分類されます。いわゆる「抗がん剤」とは、がん細胞の細胞分裂過程に働き、がん細胞の増殖を妨げたり、細胞が成長するのに必要な物質を作らせない、あるいは過剰に産生させてがん細胞の死滅を促す「化学療法」のことをいう場合が多いです。この他にも、ある特徴を持ったがん細胞を攻撃する「分子標的薬」や、体内のホルモンの影響を受けて増殖するがんに対しては、そのホルモンを調節することによりがん細胞の増殖を抑える「ホルモン療法」なども、抗がん剤 甲状腺がんには他のがんと比べていくつかの特徴があげられます。
まず、性別ですが男女比が1:5と圧倒的に女性に多いのが特徴です。次に、年齢層ですが、若年者から高齢者まで広い年齢層に分布し、20歳台やあるいはもっと若年者でもさほど珍しくありません。また、後述する未分化がんを除き、一般に進行が遅く治りやすいがんであるのも大きな特徴でしょう。特に若年者のがん(乳頭がんというタイプが多い)でたちがいいのも一般のがんの常識とかけはなれています。
乳がんなど多くのがんではリンパ節転移の程度などがんの進行程度により治癒率が大きく左右されますが、甲状腺がんの場合後述する組織型(顕微鏡検査での分類)が最も運命を左右する因子です。
甲状腺がんのうち1%程度を占める髄様がんというタイプのがんは遺伝性のことがあり、また副腎や副甲状腺の病気を伴うことがありますので治療にあたって特別な配慮が必要になります。
3.甲状腺がんの種類  
甲状腺がんは組織型により乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんに分類されますが、このいずれであるかによって病態や悪性度が大きく異なります。このうち、乳頭がんが全甲状腺がんの約80%を占め、ついで多いのは濾胞がんです。この両者(分化がんと総称します)は予後も良好です。髄様がんはリンパ節転移を起こしやすく約1/4が遺伝性です。髄様がんは分化がんに比べると悪性度は高いのですが、未分化がんほど悪性度は高くありません。一方、未分化がんはおそらくあらゆるがんのうちでも最も増殖スピードの速いもので、治療成績も大変悲惨なものです。未分化がんはこのように恐ろしいがんですが幸いその頻度は低く、もとからあった分化がんが長年のうちに変化したものと考えられます。
なお、本来リンパ系の腫瘍である悪性リンパ腫が甲状腺にできることもありますがここでは詳細に触れないことにします。
4.甲状腺がんの症状  
甲状腺がんの症状は通常前頚部にしこりを触れるだけです。長年放置して大きなしこりとなると目でみただけでわかるサイズに
甲状腺がん手術の合併症
甲状腺の手術に特徴的な合併症としては、反回神経麻痺、副甲状腺機能低下などがありえます。反回神経麻痺(片方)では声が嗄れる、水分を飲むとむせる、などの症状がでます。したがって、この神経ががんに巻き込まれているとかよほど特殊な状況にないかぎり反回神経は残します。また、副甲状腺4個のうちいくつかは切除されることが多いのですが、3個以上の摘出では血液中のカルシウムが低下し、指先や口の周囲のしびれ(テタニーと呼びます)がおこることがあります。テタニーがおこればカルシウム剤の補充を行います。
甲状腺がん術後の投薬
甲状腺全摘術や大部分を切除した場合には、残った甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを作れないので、チラージンSという甲状腺ホルモン剤を服用する必要があります。ただ、ホルモン剤といっても本来身体に不足している分を補うだけのことですので、副作用の心配はまったくいりません。また、甲状腺全摘術などで副甲状腺の機能低下がおこり血清のカルシウム値が低下している場合にはカルシウム製剤や活性化ビタミンD3を服用する必要があります。
ネルリンパ節転移陰性乳がんの予後の検討と腋窩温存後の後遺症について注意深く経過観察を続けています?不必要な外科的侵襲を避けて患者さんに優しい医療の実践を目指し、乳がん治療の個別化に結びつく臨床研究を進めていくつもりです?
乳癌(乳ガン)とは?日本女性では乳がんにかかっている人は胃がんに次いで多く、今世紀には、女性にのがん死亡原因のとして、乳がんが最も多くなると予測されます。
世界的に見ても乳がんになる人は増加しており、女性が最もかかりやすいがんの第1位です。
乳がんは必ずしも女性だけがかかる病気ではありません。
男性も乳がんになります。しかし、その割合は全体の0.5~1%にすぎません、割合からいえば圧倒的に女性に多い病気です。
乳腺組織に発生するがんは大きく2つに分ける事ができます。
一つは母乳を作り出す腺房から発生するがんで少葉がんと呼ばれるのもです。
もう一つは、母乳を乳口まで運ぶ乳管から発生する乳管がんです。
乳がんの約90%は後者の乳管内がんで、残りの10パーセントは少葉がんと特殊型と呼ばれる稀ながんで占めています。
浸潤がんと非浸潤がん
がんが少葉や乳管の中に限られていて、周囲に広がっていない状態を「非浸潤がん」と呼びます。非浸潤がんは乳がん全体の約10パーセントほどですが 転移もなく手術により100%治りますので、予後(治療により治る可能性や生存率)の良い乳がんです。
これに対して、乳管の中で増えたがん細胞が、周囲の組織との境(基底膜)を破壊して広がって行くものを「浸潤がん」と呼び、乳がんの90%がこれに属します。 下記の通り、このタイプは3種類の通常型浸潤がんと、稀な特殊型浸潤がんに
分けられますが、これらのどの型かで治療後の予後も違ってきます。
非浸潤性乳がん 浸潤性乳がん 乳管内がん 少葉がん 嚢胞内がん ページェット病
通常型浸潤がん乳頭腺管がん充実腺管がん硬がん特殊型浸潤がん
粘液がん 髄様がん 浸潤性少葉がん 再発と遠隔転移
乳がんを放置しておくと、脇の下のリンパ節に転移し「がん細胞」が血液やリンパの流れに乗って、骨?肺?肝臓?脳など遠くの臓器に転移してしまいます。これを遠隔転移といいます。
肺に転移が認められた場合は「乳がんの肺転移」または 「転移性肺がん」と呼び、「肺がん」ではありません。初回の手術で、最も適した手術法が取られても、残念ながら再発する場合があります。これを「再発乳がん」と呼びます。
がん剤治療中に他の薬を使うと、薬によっては抗がん剤の効果や副作用に影響することがあります。以下に当てはまる場合には、医師またはその他の医療スタッフにお伝えください。 現在服用している薬がある。 健康食品や民間療法を行っている。 4)抗がん剤投与中の注意点抗がん剤の点滴は、腕の静脈や中心静脈という大きな血管に、プラスチック製の軟らかい針や、カテーテルと呼ばれる細いチューブを挿入して行います。この軟らかい針やカテーテルに、点滴用の管をつなげて点滴をはじめます。 点滴は、無理のないリラックスした体勢で治療を受けることができます。点滴の間、体や腕をまったく動かさずにいる必要はありませんが、腕の静脈に針を挿入している場合、体や腕の動きで点滴の針が抜けやすくなることがあります。点滴の管が引っ張られたり、体のどこかでふんでしまったりしないように気をつけましょう。 点滴を受けながら体勢を変えたり、歩いたりすることもできますが、不自由な点も多いので、点滴の前にはトイレをすませておいたほうが良いでしょう。腕の静脈から点滴する場合 針は、血管外に漏れにくい静脈留置針を使っておりますので、腕を動かしても簡単に針が抜けてしまったり、点滴が漏れることはほとんどありません。しかし、血管がとても細くて針が入りにくいときや、血管壁がもろくて弱いようなときには漏れることもあります。 抗がん剤の種類によっては、血管の外側に漏れてしまうと皮膚に障害をきたす可能性がありますので、針が入っている部分を安静に保つよう心掛けてください。 以下のような症状があるときには、針が抜けていたり、点滴が漏れていたりする可能性がありますので、すくに看護師を呼んでください。 入っているところに痛みがあるとき皮下組織に漏れてしまった場合、抗がん剤の種類によっては処置を行う必要があります。 点滴の針を抜いた後は決してもまないで、しっかりと押さえてください。押さえ方が不十分なときには、内出血を起こすことがあります。針を抜いた後、5分間を目安に、指で押さえて止血を行うようにしてください。 点滴が終わって針を抜いたときには問題がなくても、2~3日後、針が入っていた部分に赤み、痛みや腫れなどが生じる場合があります。針を抜いた後も、数日間は変化がないか観察するようにしてください。 自宅に帰ってから、針が入っていた部分の痛みや腫れが現れてきた場合には、患部を冷たい水や湿布で冷やし、病院へ連絡してください。 中心静脈に挿入したカテーテルから点滴する場合 患者さんによっては、腕からの乳癌(乳ガン)の原因がんにかかりやすい人をハイリクスファクチャーといいます。
母親や姉妹にがんになった人が居る人はハイリスファクチャーといえます。
また、食生活と栄養においても乳がんの発生?増加の因子があります。
特に近年、日本も食生活の欧米化で、バターやチーズ等の乳製品を多く摂取するようになり、乳脂肪中のコレステロールが卵胞ホルモンの過剰分泌を促し、がんを誘引しているのではないかと考えられています。
さらに、肥満と深く関係があり、特に閉経期以降の肥満は乳がんの促進因子となります。乳がんになりやすい因子(リスクファクター)として以下の様なものがあげられます。
40代以上の未婚者 初潮の時期が早く閉経年齢が55歳以上
初産年齢が30歳以上 標準体重よりプラス20%以上の肥満
乳がんや良性乳腺疾患の既往がある
家族に乳がんになった人がいる 当方の治療法は
乳癌(乳ガン)の症状乳がんは早期の発見につとめ、ダメージの少ない手術を受ける事ができ
れば、 ほとんど障害を残さずに救命可能な、がんです。
乳がんになりやすい因子をたくさん持っている人(ハイリスクファクチャー)は 予防を心が
け、残念な事に「がん」になったとしても、その初期症状を見逃さないようにすることで
す。 以下は主な症状です。
乳房にしこりがある
乳がんに見られる最も重要な症状は乳房のしこりで、90%以上の人に認められます。しこり
が5mm~10mmぐらいの大きさになると、注意深く触るとわかります。 乳房に痛みの無いしこりを認めたら、乳がんを疑って専門医を受診しましょう。ただし、しこりがある
片方の乳頭で1個または2~3個の近い乳管口からだけクリーム状や透きとおった液体が出てくる場合には注意いてください。 特に血の混じったような液体が出てくる場合には、しこりを
作らないタイプの早期乳がん(非浸潤性)の唯一の症状であることもありますから、注意してください。
とその具体的な「対策」について紹介します。 また、「日常生活における注意点」も参考にして、より安全に、安心して抗がん剤治療を受けることに役立てていただければ幸いです。 内容は簡単にまとめてあるため、ここに書かれていないこともあります。 疑問や質問がありましたら、どうぞ遠慮なく医師や看護師、薬剤師などの医療スタッフにお尋ねください。 副作用には自覚症状の無いものもあります。抗がん剤治療を行っている間は、尿や血液などの定期検査を実施して、目に見えない副作用の早期発見に努めます。 あらかじめ予想される副作用を知り、対策をたてておくことで、心の準備ができ、過剰な不安を取り除けます。 また副作用の予防ができますし、実際に副作用が起こったときにも、早く適切に対処できるので症状が重くなるのを防げます。 副作用の予防については、患者さん自身が生活上注意したり工夫したりすることで、十分に効果を上げられるものも多くあります。また、抗がん剤の特徴にあわせ、副作用を少なくするための薬がいろいろと研究?開発され、実際の診療で用いられています。ワンポイントアドバイス 医師に伝え忘れたことはありませんか?次のような方は医師にあらかじめ伝えておきましょう。薬や食べ物に対してアレルギーのある方 妊娠中、授乳中の方 これから子供をつくろうと思っている方(女性も男性も) すでに薬を使っている方(他の診療科や病院でもらった薬、薬局で買った薬を飲んでいる方 民間療法や健康食品を利用されている方 今までに薬による副作用を経験したことのある方 今までに放射線治療や化学療法を受けたことのある方 3)抗がん剤治療の副作用と発現時期抗がん剤による主な副作用の発現時期がんについて正常な細胞は一定の規律をもって成長し、死んでいきます。ところががん細胞は異常で、分裂をいつまでも続け、まったく無秩序にどんどん増え続けます。甲状腺は甲状腺ホルモンという日常生活に必要不可欠なホルモンを分泌する臓器です。そして、そのホルモンレベルは脳にある下垂体という臓器の指令により調節されています。なお、甲状腺の裏側には副甲状腺というやはりホルモンを分泌する米粒大の臓器が左右上下計4個存在し、血清中のカルシウム値を一定に保つ役割を担っています。
甲状腺の病気としては、バセドウ病、甲状腺腫瘍(良性?悪性)、慢性甲状腺炎など多彩なものが含まれますが、ここでは悪性の甲状腺腫瘍、すなわち甲状腺がんについて解説します。
2.甲状腺がんの特徴  
がんは、遺伝子に傷がついて起こる病気であるということがわかってきました。正常な細胞には増殖をコントロールする遺伝子があって、無制限に増殖しないようにブレーキをかけるのですが、何らかの原因で遺伝子に傷がついて、細胞の増殖をコントロールできなくなると、細胞は無秩序に増え続けるようになります。これががん細胞の特徴です。 がんは、体のさまざまな臓器や組織に発生します。がんの多くはかたまりをつくって大きくなっていきま


ひまわりママ脳腫瘍闘病記

すが、造血器がん(血液がん)のようにかたまりをつくらないものもあります。体のどこかにがんが発生して、それが周囲にしみ出るように広がる「浸潤(しんじゅん)」や、体のあ


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ちこちに飛び火する「転移」など、次から次へと新しいがん組織をつくることもがん細胞の特徴です。 がんの治療をして治ったようでも、そのときは残ったがん細胞がおとなしくして


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いただけで、時間が経って再びがん細胞が増殖してくる「再発」もあります。 また、がん組織はどんどん増殖しているので、他の正常な組織のための栄養をどんどん奪ってしまい、体


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は必要な栄養がとれず、衰弱してしまいます。 がん治療では、がんの種類や大きさ、部位、かたまりなのかそうでないのかなどによって、手術、抗がん剤、放射線などを単独で、もし


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くは組み合わせて行います。 がんの種類や進行の度合いにもよりますが、抗がん剤治療は次のような目的で行われます。 がんを治癒させるため がんが転

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移?再発するのを防ぐため がんの成長を遅らせるため 体のほかの部分へと転移しているかもしれないがん細胞を殺すため がんによって起

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こっている症状を和らげるため 3.抗がん剤について1」抗がん剤治療とは抗がん剤治療は、内服や注射によって全身にくまなく抗がん剤を行き渡らせることにより、全身に広がる

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可能性のあるがん細胞や、すでに他の場所へ転移していたり、全身に広がっていると考えられるがん細胞を治療するものです。がんの種類によっては、第一


2009年6月7日日曜日

脳腫瘍名医

骨髄では、細菌と戦う白血球、出血を防ぐ血小板、酸素を運ぶ赤血球という血液細胞を造っています。骨髄がたくさんある骨盤、胸骨、椎体が広範囲に放射線照射されると、骨髄で血液細胞を造る能力が低下して、白血球、血小板、赤血球が減ってくることがあります。広範囲に治療している時は、定期的に血液検査をして血球数の変化を観察します。白血球、血小板の減少が強い時には治療を休止することがあります。放射線だけで治療している場合に、中止しなければならないほど減少することはかなりまれなことです。

?皮膚の変化

放射線照射された皮膚には日焼けのような変化がおこってきます。発赤、色素沈着、乾燥、皮膚剥離(はくり)といった変化がおこってきます。かゆみや痛みを伴うことがありますが、個人差があります。腹部側から照射しているのに背中に皮膚の変化がおこることがあります。腹部側から入った放射線が背中側に抜けておこる変化です。医師の指示がなければ軟こうはつけません。こすったりして刺激をすると変化が強くなります。治療が終了すると2~4週のうちには落ちついてきます。滅多にありませんが、皮膚の変化が非常に強くなった時には治療を休止して、変化が軽くなるのを待つことがあります。
(2)治療している部位におこる可能性のある副作用
一時的な症状で、治療終了後には治療前の状態に戻ることがほとんどです。

?頭部

頭痛、耳痛、めまい、脱毛、頭皮の発赤、吐き気、嘔吐などの症状が出ることがあります。放射線で脳はむくみますので、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が出ます。むくみを軽くする薬剤を使いながら治療することがあります。

?口腔、頸部

口腔、咽頭、喉頭の粘膜炎による飲み込みにくさ、飲み込む時の痛み、声がかれるといった症状が出る場合があります。その他に口が乾いたり、味覚がかわったりします。粘膜保護剤、鎮痛剤など症状を軽くする薬を服用したりしますが、完全には症状を落ちつかせられないことがあります。粘膜炎の症状は治療が終わるとよくなりますが、口が乾いたり、味覚の変化は続くこともあります。食事摂取量が減ると体重減少もみられます。

?肺、縦隔

食道が治療部位に入っていると、食道炎の症状である飲み込みにくさ、飲み込む時の痛みが出ることがあります。頻度は低いですが、放射線肺臓炎により咳、発熱、息切れが出ることもあります。放射線肺臓炎は、治療が終わって1~3ヶ月後に症状が出ることもあります。

?乳房、胸壁

食道炎による飲み込みにくさ、飲み込む時の痛みや、放射線肺臓炎による咳、発熱、息切れが出ることがあります。

?腹部、骨盤

胃、腸が照射されることにより、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢といった症状が出ることがあります。膀胱が照射されると膀胱炎症状である頻尿、排尿困難がみられることがあります。

2)晩期の副作用
重篤な晩期の副作用はごく少数の人にしかあらわれません。晩期の副作用は、放射線量、放射線を照射する部位の大きさなどで発生頻度が推定できますので、細心の注意を払って治療計画を行い、治療を開始しています。しかし、副作用の種類によっては副作用が発生しはじめる放射線量と、がんが治る放射線量は非常に近接している場合があることや、個人差が大きいことなどにより、副作用が絶対おこらないということを断言はできません。副作用が発生した場合は重篤にならないように努めます。

発生する可能性のある代表的な副作用を以下に列挙します。例としてあげられている臓器が照射されていない場合は副作用はおこりません。
(1)頭部
脳や脳神経の障害により、難聴、顔面神経麻痺、脳障害、下垂体機能低下などをおこすことがあります。眼に照射された場合は、白内障、網膜症などがおこり視力障害が出ることがあります。
(2)口腔、頸部
皮膚に潰瘍(かいよう)ができたり、皮下がかたくなったりします。唾液腺の機能が低下して口が渇くことがあります。味覚の異常もおこります。軟骨や下顎骨に炎症をおこし、手術が必要になる場合があります。躯幹?四肢の麻痺やしびれる脊髄症をおこすことが非常にまれにあります。甲状腺に照射されると甲状腺機能低下がおこることがありますが、ほとんどの場合、症状を出すことはありません。
(3)肺、縦隔
肺は線維化し機能が低下します。線維化した容積が大きいと呼吸が苦しくなります。食道が細くなり、食事の通りが悪くなることがあります。心臓の周りに液体がたまる心外膜炎がおこることがあります。液体の量が多ければ心臓の拡張を妨げ、心不全になることがあります。脊髄症をおこすこともあります。
(4)乳房、胸壁
乳房がかたくなることがあります。肺に照射されると肺に線維化がおこります。手術をした後の腋窩(えきか:わきの下)に照射すると腕がむくむことがあります。上腕神経に障害をおこして、腕、手がしびれたり、力が入らなくなったりすることがあります。肋骨の骨折がおこりやすくなります。
(5)腹部、骨盤
直腸?結腸の内腔が狭くなったり、潰瘍ができ、出血したりすることがあります。膀胱壁がかたくなり、容量が小さくなることがあります。血尿が出ることもあります。リンパの流れや血液の流れが悪くなり、下肢がむくむことがあります。卵巣、睾丸に照射されると不妊になることがあります。肝臓や腎臓は照射されると機能が低下することがあります。

3)二次がんの発生
放射線はがんを治す力ばかりではなく、がんをつくり出してしまう力もあります。放射線が照射された部位からがんができる確率は、照射していない場合に比べて高いとされていますが、非常に小さな確率です。がんはひとりにひとつだけでなく複数おこることがありますので、放射線で治療した部位に新たながんができたとしても、それが放射線が原因でつくられたがんと決めつけるわけにはいきません。放射線でがんを治す力は、二次がんをおこす危険をはるかに上回っています。
9.放射線治療が終わった後にも診察が必要
治療が終わった後は治療効果をみるためや、後から出てくるかもしれない副作用に上手に対応するために定期的に診察します。
10.放射線治療を安全で正確に行う体制
計画したとおりに実際に治療が行われているのかをチェックすることは、放射線治療が安全で正確に行われるために非常に大事なことです。治療部位がきちんと治療されているかは、治療開始前に治療機器で写真を撮影して計画と同じかどうかを確認します。指示どおりの放射線量が照射されているのかは、定期的に治療機器を点検して確認しています。安全で正確に治療ができる体制がきちんとできていますので、安心して放射線治療を受けることができます。

粒子線(荷電重粒子線(かでんじゅうりゅうしせん))治療とは、陽子や重粒子(重イオン)等の粒子放射線のビームを病巣に照射することによって、主にがんを治す放射線治療法の総称です。利用する粒子の種類によって、陽子線治療、重粒子(重イオン)線治療、パイ中間子治療等に分けられ、世界の各地で臨床応用や研究が行われています。例えば陽子線治療では、水素原子の原子核であり、正の電荷を持つ陽子を加速して高速にしたものを体内に照射します。これらはX線やγ線(ガンマ線)を用いた外照射放射線治療の臨床経験を基礎として開発されているものですが、がんの治療に適した特徴を持つ治療法として期待されています。
2.粒子線治療の歴史

X線やγ線(これらは光子線とも呼びます)による外照射放射線治療は、コバルト照射装置やリニアック等の高エネルギー深部治療装置が普及した現在、がんの放射線治療法の主役を担っています。
一方、粒子線治療については、1946年にWilsonというアメリカの物理学者が「高速陽子線の医学への応用」として陽子線のがん治療への応用を提唱し、1954年にアメリカのローレンス?バークレイ研究所で陽子線の治療への応用が開始されました。
以来、世界各地で、主に物理研究施設の加速器から得られる陽子、ヘリウム、パイ中間子やネオン等の、重粒子によるがん治療の研究が行われてきました。なお、現在治療に用いられている粒子は、陽子と炭素の2つです。
粒子線治療の特徴
粒子線治療は、サイクロトロンやシンクロトロン等の加速器から得られる陽子線や重粒子(重イオン)線を、がんという標的にねらいを絞って照射する治療法です
粒子線のうち電荷を持つもの(荷電重粒子線)の特徴は、一定の深さ以上には進まないということと、ある深さにおいて最も強く作用するということです。
これらの特徴から、陽子線や重粒子(重イオン)線では、光子線に比べてがん病巣にその効果を集中させることが容易になります。したがって、がん病巣周囲の組織に強い副作用を引き起こすことなく、十分な線量を照射することができます。
治療に適しているとされる腫瘍
陽子線や重粒子(重イオン)線はがんに限局して照射できることから、進行していない限局


脳腫瘍名医

したがん病巣の治療に適していると考えられています。がんのまわりに放射線に弱い組織がある場合の治療に、特に有効性が発揮できると思われます。


脳腫瘍名医

今までの実績から、眼球内の悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)、中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)の近くにできた脊索腫(せきさくしゅ)や軟骨肉腫、一部の頭頸部(と

脳腫瘍名医

うけいぶ)がん、I期非小細胞肺がん、肝細胞がん、前立腺がん等に対する有効性が明らかになっています。
疲れやすい

脳腫瘍名医

個人差がかなりあり、全く感じない人もいれば、非常に疲れを感じる人もいます。放射線治療中の疲れは、放射線による直接の影響ばかりでなく、身体の中にがんがあることによりエ

脳腫瘍名医

ネルギーをたくさん消費していることや、毎日外来通院してくる疲れなどが加わっておこるものです。疲れを感じたら休息するのが一番で、治療中は過度な運動は避け、体調に合わせ

脳腫瘍名医

た生活を心がけることが大事です。治療中に感じた疲れは、治療が終了して数週のうちには感じなくなります。
?食欲がなくなる

脳腫瘍名医

放射線治療中に食欲がなくなることがありますが、放射線の直接の影響もあれば、がんになったストレスによることもあります。放射線により障害を受けた正常組織の修復などのため

脳腫瘍名医

に、ふだん以上にカロリー、栄養素をとる必要があります。いろいろ工夫しながら食事をすることが大事です。
貧血、白血球減少、血小板減少


脳腫瘍頭痛

主な小児がんは、白血病、神経芽腫、脳腫瘍、悪性リンパ腫、ウィルムス腫瘍(腎芽腫)などです。血液のがんである白血病や悪性リンパ腫を除き、大人ではまれなものばかりです。胃がんや肺がんなどは、子どもにはみられません。神経芽腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、肝芽腫など「芽腫」と呼ばれるがんの原因は、胎児の体の神経や腎臓、肝臓、網膜などになるはずだった細胞が、胎児の体ができあがった後も残っていて、異常な細胞に変化し増えていった結果と考えられています。大人のがんとは異なり、生活習慣にがんの発生原因があると考えられるものは少なく、網膜芽腫やウィルムス腫瘍のように、遺伝するものもあります。

小児がんの多くは、好発年齢が乳幼児期にあり、学童期、思春期と成長するにつれ次第に減少します。乳児期~幼児期前半(2歳くらいまで)に多いのは神経芽腫、網膜芽腫、ウィルムス腫瘍、肝芽腫などです。幼児期(2~6歳くらい)では白血病、横紋筋肉腫を含む軟部肉腫、10歳以後思春期にかけては成長に伴い、骨肉腫、軟部肉腫、睾丸や卵巣から生じる胚細胞性腫瘍が多くなります。

小児がんは発見が難しく、がんの増殖も速いのですが、大人に比べて化学療法や放射線療法に対する効果が極めて高いのも特徴です。治療自体は決して楽なものではありませんが、長期にわたる治療期間にも子どもが成長発達できるよう、入院中から退院後の生活を視野に入れて過ごすことが大切になります
治療を受けるのは子ども自身ですから、保護者が治療に同意しているだけでなく、子どもが自分に行われる医療行為について納得していることが重要です。説明の方法は、保護者と医療スタッフ(医師?看護師)が、何を、どのように、どのタイミングで話すのがよいかを十分に相談しながら行われます。子ども自身の意思を尊重しながらわかりやすく説明することで、子ども自身が持つ病気に立ち向かう力を引き出し、本人が納得して前向きに治療にのぞめると考えられています。
お子さまが小児がんと診断され、ご家族のみなさまは大変心配されているでしょう。人それぞれに捉え方は異なりますが、重い病気を持つ子の親は共通した経験をし、同じような感情を抱くことが多々あります。不安や悩みを一人で抱え込まず、似た経験をした親同士で体験や感情を分かちあうことも、ときには必要になります。

お子さまが入院されて心配なさっていることと思います。気持ちが少し落ち着いてきましたら、入院されたお子さまのきょうだいのことも気にとめていただきたいと願います。きょうだいも幼いなりに自分のきょうだいを心配しており、気持ちも不安定になることがあります。
5)治療終了時のこと
(1)晩期障害
小児がんの治療成績は近年向上してきました。しかしその反面、小児がんを克服した子どものなかには、治療の影響でさまざまな二次的な問題が生じていることが明らかになってきています。

晩期障害は、主に成長発達の異常(内分泌(ないぶんぴつ)異常を含む)【身長発育障害、無月経、不妊、肥満、やせ、糖尿病】、中枢神経系の異常【白質脳症、てんかん、学習障害】、その他の臓器異常【心機能異常、呼吸機能異常、肝機能障害、肝炎、免疫機能低下】、続発腫瘍(2次がん)【白血病、脳腫瘍、甲状腺がん、その他のがん】などがあります。成長に伴って晩期障害が明らかになってくることもありますので、治療が終了した後の診察は、主治医と相談しながら進めていきましょう。


薬物療法とは
薬物療法とは、薬を使う治療のことです。がんの場合は、抗がん剤、ホルモン剤、免疫賦活剤(めんえきふかつざい:免疫力を高める薬剤)等を使う化学療法が、これに相当します。症状を和らげるためのいろいろな薬剤、鎮痛剤、制吐剤等も薬物療法の1つです。ここでは主に、抗がん剤、ホルモン剤を使う化学療法について説明します。
2.局所療法と全身療法
がんの治療は、「局所療法」と「全身療法」に分けることができます。 局所療法と全身療法の違いは、例えば田んぼの雑草(がん細胞)を刈り取るか、薬をまくかの違いに似ています。雑草が一部分であれば、正常な作物ごと刈り取ることも可能です(局所療法ー手術など)。しかし、田んぼのあちこちに雑草が生えてきた場合は、雑草をすべて刈り取ることは不可能なので、田んぼ全体に薬をまき、除草します(全身療法ー薬物療法)。
1)局所療法
外科療法、放射線療法等があります。

外科療法は、がんを含めて正常細胞の一部を切り取って、がんをなくしてしまう治療法ですから、原発巣(がんが最初にできたところ)にがんがとどまっている場合には完全に治すことができます。

がんのあるところへ高エネルギーの放射線を照射したり、あるいは小さな放射線源をがんの近くの体内に埋め込んで、がんをなくす方法です。放射線療法も同様に、原発巣にとどまっているがんの場合には完全に治すことができる場合もあります。基本的に、外科療法も放射線療法も治療目的で行う場合は、がんが局所(原発巣)にとどまっている場合に適応となります。それ以外にも、症状緩和の目的で使われる場合もあります。例えば、骨転移などによって患者さんの疼痛(とうつう)が非常に強い場合には、その部分への放射線照射によって痛みを緩和することができます。

局所への効果をねらって行う薬物療法もあります。例えば、がんが必要とする栄養を送っている血管(栄養動脈)に、選択的に抗がん剤を注入する「動注療法」も局所療法に当たります。
2)全身療法
抗がん剤やホルモン剤等の薬剤を、静脈内注射や内服等の方法で投与する薬物療法が主体になります。がんには、抗がん剤によく反応するタイプのものと、そうでないものがあります。白血病、睾丸腫瘍等のがんに対しては、薬物療法によって完全に治すことが期待できます。完全に治すことができない場合でも、がんの大きさを小さくすることで、延命効果や痛みなどの症状を和らげることが期待できます。しかし、薬物療法で使われる抗がん剤の多くは副作用を伴うことが多く、その使用には高度の専門知識が必要です。
3.がんの化学療法とは
化学療法とは、20世紀の初頭にドイツのエールリッヒ博士がはじめて使った言葉です。がんの化学療法は、化学物質(抗がん剤)を用いてがん細胞の分裂を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。抗がん剤は、投与後血液中に入り、全身をめぐって体内のがん細胞を攻撃し、破壊します。どこにがん細胞があってもそれを壊滅させる力を持っているので、全身的な効果があります。がんは全身病と呼ばれるように、早期にはある部位に限定している局所の病巣が、次第に全身に広がって(転移)、全身的な病気になります。主ながんの治療法のうち、外科療法と放射線療法は局所的ながんの治療には強力なのですが、放射線を全身に照射することは、副作用が強すぎて不可能ですし、全身に散らばったがん細胞のすべてを手術で取り出すことはできません。全身病を治すということからすると、化学療法は全身くまなく治療できる点で、より適した治療法と考えられます。

抗がん剤のそれぞれの長所を生かし、いくつかを組み合わせて併用することで、手術の不可能な進行がんも治療できるようになりました。これからも新薬の開発と併せて、併用療法(抗がん剤を2剤以上組み合わせて行う治療法)の研究が重要になると考えられます。4.「抗がん剤」とは
がんに対する薬は現在約100種類近くあり、その中には飲み薬(経口薬)もあれば、注射(注射薬)もあります。また、その投与期間や作用機序もさまざまです。がんに対する薬のタイプを2つに分類してみると、わかりやすいかもしれません。1つは、それ自身ががんを殺す能力を持ったもので、抗がん剤が相当します。一方、自分自身はがんを殺すことはできないけれども、がんを殺すものを助ける機能を持つ薬で、免疫賦活剤と呼ばれるものがそれに当たります。

「薬」は、一般に「効果」と「薬物有害反応(副作用)」の2つの作用があります。通常、私たちが薬として使っているものは、効果のほうがずっと強くて、薬物有害反応がほとんどないか、軽度です(例:風邪薬に対する胃もたれ)。しかし、「抗がん剤」と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、「副作用ばかりが強くて全然効果がない」ということかもしれません。例にあげた風邪薬は、大半の人に非常によく効いて薬物有害反応がほとんどありませんので、効果と薬物有害反応のバランスが取れています。しかし抗がん剤の場合は、効果と薬物有害反応が同じくらいという場合もありますし、また効果よりも薬物有害反応のほうが多い場合もあります。したがって、普通の薬と違って非常に使いにくく、治療を受ける側にとっては困った薬であるといえます。抗がん剤の薬物有害反応が、他の薬に比べて非常に強いことは確かです。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害等の症状が現れます。薬によって薬物有害反応の種類や程度は異なり、また個人差もあります。これらの薬物有害反応を何とか軽くしようという努力、あるいは一人一人の状態での薬物有害反応を予測し、軽く済ませるための努力が行われていますが、完全になくすことはまだできていません。

なぜ、普通に使われる薬と抗がん剤とではそんなに違うのでしょうか。薬は一般に、投与量を増やすと効果が出てきます。もっともっと投与量を増やすと、今度は薬物有害反応が出てきます。この、効果と薬物有害反応が出現する投与量の幅が非常に広いのが、一般の薬です。通常量の10倍くらい投与しても、それによって命を落とすことはありません。

遺伝子の傷は、その突然変異によるものばかりであると思われてきました。しかし、遺伝子突然変異以外にも、細胞が分裂しても薄まることなく、新しくできた細胞に伝達される異常があることがわかってきました。それがエピジェネティックな変異で、具体的には、「DNAメチル化」と「ヒストン修飾」の変化です。特に、DNAメチル化の変化はヒトがんの多くで認められ、多段階発がんのステップとして関与している場合もあることが知られています。

遺伝子の暗号のもとであるG、A、T、Cの4つの文字は、細胞が分裂するときには、そのとおりに新しい細胞に受け継がれます。DNAメチル化(図の中の赤丸印)も、塩基配列と同じように、もとのとおりに受け継がれます。
これに対して抗がん剤は、効果を表す量と薬物有害反応を出す量がほぼ同じ、あるいは場合によっては、これが逆転している場合さえあります。
すなわち、投与量が少ないところですでに薬物有害反応が出て、さらに投与すればやっと効果が出るといったような場合です。したがって、抗がん剤で効果を得るためには、薬物有害反応を避けられないことが多いのです。
「この抗がん剤はよく効く」と書いてあれば、おそらく「これでがんが治る」と考えられるかもしれません。しかし多くの場合、そういうことはありません。
抗がん剤で治療して、画像診断ではがんが非常に小さくなり、よく効いたように感じたとしても、残念ながらまた大きくなってくることがあります。
それでも見た目には著明に効いたようにみえますので、「効いた」といわれるわけです。
例えば肺がんの効果判定では、CTなどによる画像上で、50%以上の縮小を「効いた」と判断します。
もちろん、抗がん剤でがんが完全に治るということもありますが、通常「抗がん剤が効く」という場合、「がんは治らないが寿命が延びる」、あるいは「寿命は延びないけれども、がんが小さくなって苦痛が軽減される」といった効果を表現しているのが現状です。
もちろんそれで満足しているわけではなく、がんが完全に治ることを目指しています。
しかし、難治性のがんの多くでは、効果よりも薬物有害反応の目立つことが少なくありません。
遺伝子異常の診断、治療への応用

遺伝子の異常は、正常細胞をがん細胞へと変化させる大変都合の悪い現象ですが、別の見方をすれば、正常細胞とがん細胞を見分けるための決定的な証拠にもなります。したがって、遺伝子異常を応用して、がんの診断や治療ができないかという研究が進んでいます。

脳腫瘍頭痛

例えば大腸がんの早期発見のために、便中に存在する微量のがん細胞の異常DNAや、血中を流れている微量のがん細胞の異常DNAを検出する試みです。がん細胞である決定的証拠の遺伝子

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突然変異やエピジェネティックな変異を検出することで、がん細胞を見つけようとするものです。

脳腫瘍頭痛

また、がん細胞に生じた遺伝子異常によってでき上がる、異常蛋白質を標的とした治療法の開発も進んでいます。この異常蛋白質を、極めて特異的に認識したり抑制したりすること

脳腫瘍頭痛

で、正常細胞に影響を及ぼさず、がん細胞だけを特異的に攻撃できる薬の開発が可能になると考えられています。事実、グリベックという白血病の治療薬は、白血病細胞に生じた異常

脳腫瘍頭痛

蛋白質を特異的に抑制することで、白血病という血液のがんを治療することができた最初の例です。

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小児がんとは
がん患者さん全体のなかで、子どもが占める割合は1%程度です。日本では、年間約2,500

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人の子どもにがんが発生しています。現在では、約7割の小児がんの子どもたちが治癒するようになってきており、人口1,000人あたり1人くらいが小児がんの既往歴をもち、成人に

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達するようになるといわれています。一方で小児がんは、小児期の死亡原因の2位となっています。


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●扁桃肥大の治療
 イビキの原因の一つにもなっている肥大した口蓋扁桃を縮小させることが出来ます。従来、扁桃肥大がある場合にはイビキの手術として口蓋扁桃摘出手術を含めた咽頭形成手術UPPPが適応とされ、入院手術が必要でした。確実な咽頭拡大には勿論UPPPの手術的価値は大きいものですが、扁桃肥大が主要因のイビキの治療には手術侵襲の大きいUPPPではなく、ラジオ波凝固治療で扁桃を縮小させるだけでも咽頭腔を拡げることが出来ます。ラジオ波凝固治療法は、口蓋扁桃肥大や慢性扁桃炎あるいは舌扁桃肥大が原因となっている咽喉頭異常感症の治療にも応用することが出来ます。(扁桃肥大のRFITT-1,-2)
●炎症を繰り返す慢性扁桃炎や腺窩性(陰窩性)扁桃炎に対する適応
 通常の手術手技による口蓋扁桃摘出手術には少なくないリスクが伴いますが、コブレーターやセロンによる扁桃のラジオ波凝固治療は、慢性炎症を起こしている口蓋扁桃のボリュームをより安全に減少させることが出来ます。また、扁桃はそれほど腫れていなくても口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩というくぼみの中にたまる膿汁と膿栓によって生じる口臭やのどの不快感(咽喉頭異常感症)に対して、腺窩を含めて口蓋扁桃全体をラジオ波凝固治療によって縮小させることが出来ます。
●イビキの治療あるいはイビキの咽頭形成手術の補助として
 肥厚した軟口蓋や口蓋垂を縮小させることによって、咽頭腔を拡大することが出来ます。また、舌扁桃肥大などで舌根部が肥大しているため、睡眠中に舌の付け根がのどを塞いで気道が狭くなるために起こっているイビキのケースにもラジオ波凝固治療は舌扁桃と舌根部の縮小手術(舌根肥大のRFITT-1,-2) として応用できます。コブレーターやセロンなどのラジオ波治療機器を用いる咽頭形成手術( CAUP: Coblation Assisited Upper Airway Procederes, RAUP: Radiofrequency-Assisted Uvulopalatoplasty )も、レーザーを用いる咽頭形成手術(LAUP)と共にイビキに有効な手術方法です。(軟口蓋のRFITT-1,-2)
●鼻閉の改善のために(→下鼻甲介のラジオ波凝固治療の実際、手術図)
 アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対して、レーザー治療を繰り返しても鼻閉(鼻づまり)の改善が悪い場合、ラジオ波凝固治療によってレーザーよりも効果的に永続性を持たせて肥大した下鼻甲介を縮小させることが出来ます。ラジオ波を用いた下鼻甲介の減量手術は、外来で短時間で簡便に、安全に施行できる理想的な手術法と考えられます。レーザー治療を繰り返した後にも残る下鼻甲介の肥大に対してはレーザー治療と殆ど変わることのない術前処置と費用でラジオ波凝固治療を受けていただけます。
 また、慢性副鼻腔炎で鼻茸が鼻腔を閉塞しているようなケースにも、外来治療としてラジオ波凝固治療を適応して鼻茸を凝固縮小させることが出来ます。
【ラジオ波凝固治療器】質問A:口臭とのどの不快感
 いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
 入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
 とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
 私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
 扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
 扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
 いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
 手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。

まとめの回答
 黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
 扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
 手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
 扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
 術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
 手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
 また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
 扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。質問A:口臭とのどの不快感
 いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
 入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
 とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
 私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
 扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
 扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
 いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
 手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。

まとめの回答
 黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
 扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
 手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
 扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
 術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
 手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
 また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
 扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。初診では手術治療の適応判断を行い、予約でラジオ波凝固治

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